(11) 第61回OPEC臨時総会プレス・リリース(仮訳)

(1981年10月29日,ジュネーヴ)

第61回OPEC臨時総会は,1981年10月29日スイスのジュネーヴにおいて開催された。第60回総会の議長でありインドネシアの鉱山・エネルギー大臣かつ同国代表団の長であるスブロト博士が今次総会の議長を務めた。

本総会は,石油市場の現状を検討し,同市場の安定化のための適切な条件を創出するためにはOPHC原油の統一価格体系を採択することが必要であることを認識し,基準原油の公式価格-アラビアンライトAPI34゚FOBラス・タヌラ渡しをバーレル当り34米ドルに設定し,同価格を11月1日以前に実施し,かつ,1982年末まで同価格を遵守することを決定した。

本総会は,また,その他全てのOPEC原油についてそれぞれの油質と地理的条件によって決定される一連の油種間格差に合意した。

本総会は,右決定が石油市場の整備を通じて世界経済に明らかに好ましい影響を及ぼすものであること,また,そのことが国際市場に対する炭化水素燃料の主要供給者としてのOPECの強化にも資するものであり,もって炭化水素燃料のエネルギー源としての価値を維持することにもなることを自覚している。

1981年5月の第60回総会で採択された決定に従い,本総会は,長期戦略閣僚委員会がその作業を継続し,本年12月アラブ首長国連邦のアブダビにて開催される次期通常総会に報告する旨決定した。

本総会は,スイス連邦共和国政府及びジュネーヴ州から本総会に対して寄せられた厚遇と行き届いた取り計らいに対し,心より感謝の意を表明した。

 目次へ