(7) アフガニスタンに関する欧州理事会宣言(要旨)
(1981年6月30日,ルクセンブルグ)
(1) 欧州理事会は,アフガニスタン問題に対する政治的解決の道を開くための新たな試みを行なう時期が来たと考える。それゆえ,欧州理事会はできるだけ早い時期に例えば1981年10月若しくは11月に国際会議を召集すること及び本件会議は2段階からなることを提案する。
(2) 第1段階の目的は,外部からの介入に終止符を打ち,将来この様な介入が生じることを防ぐための保障を確立し,これによってアフガニスタンの独立と非同盟主義が確保される条件を作り出すための国際取極を作成することにある。
(3) 欧州理事会は,適当な時期に国連安保理常任理事国,パキスタン,イラン,インド及び国連事務総長,イスラム会議事務総長あるいは彼らの代理が本件会議第1段階に参加する様招待されることを提案する。
(4) 第2段階の目的は,第1段階で作成された国際取極の実施,及び独立,非同盟国家としてのアフガニスタンの将来を確保するための他のすべての問題につき合意に達することにある。
(5) 第2段階は,第1段階の参加者及びアフガニスタン人民代表が参加する。
(6) EC加盟国は,今後本件会議に関する細部の準備につき追加的な提案を行なう用意がある。
(7) 欧州理事会は,アフガニスタン情勢は国際社会の注意を引き続けると確信している。欧州理事会は,本件提案が解決へ向っての建設的な道を開くものであると確信しており,従って,国際社会が,国際的緊張を減少させ,アフガニスタン人民の苦難に終止符を打つために,本件提案を十分指示するよう呼びかける。