9. 国連開発計画(UNDP)

(1) UNDPは,1966年発足以来国連システムにおける技術援助の中心機関として,開発途上国に対する技術協力を進めている。UNDPは,72年以来各国別開発計画を踏まえた5年をサイクルとする援助方式を採用しており,第1次サイクル(72~76年)においては,総額16億7,250万ドルにのぼる事業活動を行つた。

(2) 第2次サイクル(77~81年)での援助規模は24億8,390万ドルと設定されているところ,第1年目の77年の援助活動は,前年の緊縮財政による厳しい支出抑制の影響を受け,前年より大幅に減少したが,78年は,その支出が4億3,410万ドル(対前年度比28%増),新規プロジェクト承認額が6億8,750万ドル(対前年度比73%増)と大幅な伸びを示し,79年も前年の規模を上回る勢いで順調に推移している。

(3) 現行の第2次サイクルの事業活動を賄う上での主要財源として,同期間中に34億220万ドルにのぼる総拠出目標額が設定され,各国はその拠出額を毎年14%以上増額するとの目標が定められたところ,第2次サイクル途次の79年にて既に18億ドルの拠出額に達し,同サイクルの総拠出額目標が達成される見通しを得るに至つた。

わが国は,77年2,200万ドル,78年2,500万ドル,79年3,500万ドルを拠出し,80年には4,100万ドルを拠出する予定であり,その拠出額を着実に増大してきている。

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