-海外における邦人の実態-

 

第2節 海外における邦人の実態

 

1. 近年における海外在留邦人の特徴

邦人の海外渡航者数は,76年に前年比16%増を記録したが,77年は約315万人となつた。また,長期滞在者と永住者とからなる海外在留邦人の数は,74年約37万8,000人,75年約39万6,000人,76年は約40万9,000人,77年は約42万人となつている(いずれも10月1日現在)。

在留邦人の内訳をみると,永住者が73年以後ほぼ横ばい状態であるのに対し,長期滞在者は9~15%の割合で増加しているのが注目される。

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2. 日本人会及び進出企業団体など

海外の各地に設立されている日本人会の数は次表のとおりである(77年10月現在,ただし,一部は76年の調査による)。

日本人会は一般に会員相互の親睦を主たる目的としている外,あわせて,子女の教育のため日本人学校又は補習授業校の運営を行つているものも少なくない。また,日本文化紹介のための行事,慈善事業などにより,現地社会との融和に努めている。

わが国からの進出企業が組織する商工会議所などはそれぞれの規模に応じ,現地労働事情及び投資活動などの調査,講演会の開催などの活動を行つている。

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