国内広報活動の概況
国内広報活動としては,国際情勢や当面の外交問題の解説を,刊行物の発行,あるいは講演会への講師派遣などによって実施し,国民各層に国際情勢および外交問題をより正確に把握し,これらの問題について冷静かつ現実的に考えるための材料と機会を提供している。
現在情報文化局において編集,発行しているものに,「情報メモ」,「国際問題資料」,「国際週報」,「われらの世界」がある。また編集のみを行なっているものに「世界の動き」がある。このうち「情報メモ」,「国際問題資料」は不定期刊で,毎号各3,000部を,また「国際週報」は週刊で,毎号2,000部を発行,それぞれ主として報道機関,専門家に配布している。さらに「世界の動き」は月刊で,発行部数は,この種官庁刊行物の中では最高の100,000部に達し報道機関,政界,学界,経済界,中央・地方諸官庁,商工会議所,全国高校,大学,図書館,各種団体,その他一般希望読者に配布している。また「われらの世界」は隔月刊(1969年4月から月刊とする予定)で,発行部数72,000,全国中学,高校,地方公共団体,各種団体,その他一般希望読者に配布している。これら刊行物に対する配布希望は毎年増加する傾向にある。[ご希望の方は,世界の動き社(東京都港区西新橋1-6-14デトロイトビル 電話504-1655)へ御連絡下さい。]
さらに従来より各種団体および地方公共団体などの求めに応じ,国際情勢解説の講演会,研修会などに省員の中から講師を派遣してきたが,1968年4月から1969年3月末までに派遣した回数は320回で,その地域も1道,1都,2府,28県に及んでいる。
なお,1968年10月,7,8の両日,外務省は全国都道府県の幹部および広報主管課長の参集を求めて,「第6回国際情勢および外交案件説明会」を開催した。