七 情報文化活動の大要

 

世界の平和を維持し、人類の福祉を増進するためには、まず諸民族がたがいに理解しあい、親近感を強めることがきわめて重要であり、この民主主義の時代にはとくに必要となってきている。

このため、情報文化局では、内外の通信報道機関と密接に協力するとともに、国内各方面に対し、諸外国の事情や文化、あるいは複雑な国際情勢について適確な資料を提供しており、これにより、国際問題に対する国民の関心を高め、あわせて世界各国および国民への親近感の育成に努めている。また、外国の人々に対しては、わが国の政治、経済、文化その他あらゆる分野の現状をつぶさに知らせるため、あらゆる広報手段を利用して、各般の方途を講じ、もってわが国に対する理解と親近感を盛り上げるべく努めている。この対内、対外の広報文化活動は、両々相まって着実に所期の成果をあげている。

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通信報道機関との協力

現在、情報文化局が直接関係を保っている通信報道機関の団体としては、外務省内に常駐する霞クラブ(国内新聞一四社とNHK)、民放クラブ(民間放送二〇社)および外国特派員協会(外国通信社二八、外国新聞社八四、放送会社一四)があり、これらの団体と常に密接な協力を行なっている。とくに、これら内外通信報道機関に対しては、日々の世界の動きに関連する日本政府の考え方を、随時明らかにするよう努力している。

さらに、外国の事情をわが国民の身近かなものにするため、国内の通信報道機関が外国へ取材班を派遣する場合は、在外公館を通じて極力便宜供与をはかっている。また、外国の通信報道機関が本邦において取材する場合は、できるかぎり便宜を与え、対外広報に寄与している。

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