アフリカ(北アフリカを除く)地域 |
ベルギーを施政権者とする国連の信託統治地域であったルアンダ・ウルンディは、一九六二年七月一日二つに分離し、それぞれ「ルワンダ共和国」および「ブルンディ王国」として独立した。よって、政府は、同年七月三日付で、これら両国を承認した。
また、政府は、ルワンダ共和国で同年七月一日から三日間行なわれた同国の独立記念式典に、佐藤崎人駐コンゴー大使を特派大使として参列させ、ブルンディ王国で九月二十七日から行なわれた独立式典には、祝電を送った。
英国の保護領であったウガンダは、一九六二年十月九日独立したので、政府は、同日付で同国を承認した。また、同年十月七日から十日まで挙行された同国の独立式典には、田代茂樹日本アフリカ協会会長を、特派大使として参列させた。
タンガニイカは、一九六二年十二月九日、英国の自治領から共和国となり、同年十二月八日から三日間にわたって共和国発足記念式典を挙行した。政府は、同式典に、根津国義駐エティオピア大使を特派大使として参列させた。
コンゴー(レオポルドヴィル)では、一九六一年末コンゴー河上流地方に豪雨があり、罹災民は一〇〇万人に達した。わが国では、コンゴー政府と現地国連当局の要請に応じ、日本アフリカ協会が中心となって民間募金が行なわれた結果、募金額は、一二二万一四〇円に達した。よって同協会は、同資金で救助物資を購入し、一九六三年五月これをコンゴーへ発送した(政府は右物資の運搬費として三〇万円を支出した)。駐コンゴー佐藤大使は、同年七月二十七日、コンゴー訪問中の岡崎国連大使出席の下に、右物資を現地国連当局を通じ、コンゴー政府に引渡した。
アフリカ諸国の対日関心は次第に高まり、一九六二年から一九六三年三月までの期間に、つぎのとおりアフリカ諸国から多数の使節団および要人の来日があった。
年 月 日 氏 名
一九六二年 三月 コンゴー(レオポルドヴィル)のイバリコ国会議長ほか五名
同 マダガスカル情報省ラコトノエラ官房長
同 ガーナ大学アシュヘーネ教授
六月 カメルーン国連駐在ビンジ公使
同 ウガンダのニアボンゴ外交顧問
七月 タンガニイカのカハマ商工相ほか二名
八月 ケニアKAUD党(ケニア・アフリカ人民主連合)ヌガラ総裁ほか二名
九月 カメルーン親善使節団五名
同 象牙海岸共和国のドンワイ農業・協力相ほか七名
同 南アフリカのウィットウォーターズランド大学ダ二一ル教授
十月 アフリカ開発銀行設立調査団(団長マンガシャ・エティオピア国立銀行副総裁)
同 ナイジェリアのリバデュ国防相
同 ニジェール親善使節団
十一月 ダホメのジンスー外相
同 ナイジェリアのイブラハム経済開発大臣
一九六三年 二月 中央アフリカ国連駐在ドワット大使
同 チャード国連駐在ソウ大使