平成13年版外交青書の刊行に当たって
20世紀が幕を閉じ、いよいよ21世紀を迎えました。21世紀の日本外交を展開するためにも、20世紀に起こったことを省察し、21世紀の在るべき姿を構想することは重要です。
20世紀最後の年の日本外交を記述した本書は、そのような試みの一つであります。本年の外交青書では、まず、世紀の転換点に立って国際社会の抱えるグローバルな諸問題と日本の役割、及び21世紀を迎えたアジア太平洋地域の安定と繁栄の維持という観点から、国際情勢を概観しました。
また、2000年前半の日本外交の最重要課題であった九州・沖縄サミットについて、その意義を説明し、2000年に大きな動きのあった朝鮮半島情勢、中東和平、ユーゴ・コソヴォといった注目すべき事項について記述しました。さらに、日本の主要な二国間関係、地域協力、国際連合を始めとするグローバルな取組について紹介しました。
今年から、日本外交をできるだけ分かりやすく理解して頂くために、本書をA4版とし、またCD-ROMも添付しました。さらに、写真や図表を増やして、ビジュアル化を図り、分かりやすく読みやすい青書とするよう努めました。今後も、日本外交についての説明責任を十二分に果たすための努力を続け、国民の皆様のご理解とご支援を頂きながら、日本外交を展開してまいりたいと思います。 |