11.日米修好通商条約批准書交換証書(重要文化財)
日米修好通商条約の調印をうけて、江戸幕府は条約の批准交換のため、外国奉行(神奈川奉行兼任)を正使とする使節をアメリカに派遣することに決定した。1860年2月(安政7年1月)、米艦ポーハタン号と咸臨丸に分乗した一行はアメリカへと向かい、同年5月22日(万延元年4月3日)、ワシントンの国務省において、使節団正使の新見正興(豊前守)と国務長官のキャス(L. Cass)との間で批准書の交換が行われた。
展示史料は、批准書が正式に取り交わされたことを証明する批准交換証書であり、新見正興とキャスのほか、副使である村垣範正(淡路守)・小栗忠順(豊後守)による署名がなされている。 |
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