外務省 English リンクページ よくある質問集 検索 サイトマップ
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
トップページ 外務省案内 外務本省
外務本省
田中外務大臣政務官の極東ロシア訪問
(概要と評価)


平成16年8月28日


1.概要

 8月22日~27日、田中外務大臣政務官は、ウラジオストク及びカムチャツカを訪問し、退役原潜解体協力事業「希望の星」の進捗状況等を視察するとともに、同事業の今後の取り進め方や我が国と極東ロシアとの関係強化につき関係者と意見交換を行った。具体的には、

(1) ウラジオストク
 23日、フョードロフ太平洋艦隊司令官及びゴルチャコフ沿海地方副知事と会談し、平和条約問題を始めとする日露関係の推進、非核化協力を含む様々な分野における我が国と極東ロシアとの関係強化全般について意見交換を行ったほか、沿海地方における日露経済・文化交流の重要な拠点となっているウラジオストク日本センターを視察した。翌24日にはズヴェズダ造船所(「希望の星」事業の第1号となるヴィクターIII級原潜が解体されており、また、我が国が供与した液体性放射性廃棄物処理施設「すずらん」が稼働している)及びダリラオ社(放射性廃棄物保管等を担当)の関連施設を視察し、非核化協力について意見交換を行った。

(2) カムチャツカ
 26日、マシュコフツェフ・カムチャツカ州知事と会談し、平和条約問題を始めとする日露関係の推進、非核化協力を始めとした我が国とカムチャツカ州との関係強化について意見交換を行うとともに、北東地域修理解体センター(カムチャツカにおける原潜解体を実施)及びダリラオ社の施設を視察し、カムチャツカでの非核化協力について意見交換を行った。

2.評価

(1) 非核化協力
 ロシア側からはこれまでの我が国の非核化協力に対して深甚なる謝意が表明されるとともに、第1隻目のヴィクターIII級原潜解体は順調に進捗しており、本年9月にもすべての作業が完了する予定との説明があった。
 また、今後の協力についてロシア側からは、日本海の環境保全の観点からも退役原潜の解体を加速化していきたく、そのために我が国より更なる協力(カムチャツカでの協力を含む。)を期待しているとの発言があった。これに対して田中政務官からは、我が国としても非核化協力の推進を前向きに検討しており、そのために必要な情報の提供等をお願いしたい旨応じた。

(2) 極東ロシアとの関係強化
 田中政務官からは、来年は日露修好150周年にあたり、日露関係にとって歴史上の節目となる重要な年を迎えること、来年初めにはプーチン大統領の訪日が予定されているが、大統領訪日の際には、領土問題で具体的かつ実質的な前進が不可欠であり、大統領訪日が十分な成果のあるものとなるよう、日露間で精力的に協議を行っていきたい旨述べた。これに対し、ロシア側からも、日本との関係強化に積極的に取り組んでいきたいとの意向が表明された。
 なお、カムチャツカでは、マシュコフツェフ知事に対し、第63好恵丸拿捕事件の早期解決への助力を要請したところ、同知事からも問題の解決に向け努力したいとの応答があった。

・ プレスリリース(田中外務大臣政務官の極東ロシア訪問について - 平成16年8月18日付)

目次
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
外務省