外務省 English リンクページ よくある質問集 検索 サイトマップ
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
トップページ 外務省案内 外務本省
外務本省
田中大臣政務官のマレーシア及びカンボジア訪問
(概要と評価)


平成16年5月10日


 田中和ノリ外務大臣政務官外務大臣政務官は、4月29日(木)から5月5日(水)まで、マレーシア及びカンボジアを訪問し、各国要人との会談及び経済協力案件の視察等を行ったところ、概要以下のとおり。

1.日程

【マレーシア訪問】
4月30日(金) ムスタパ首相府大臣(国家計画局担当)との会談
フージ外務次官との会談。コタキナバルに移動。
5月1日(土) 生物多様性の技術協力プログラム視察。
コタキナバル工業団地視察。

【カンボジア訪問】
5月3日(月) 地雷対策センター(CMAC)視察。
ソー・ケーン副首相兼内務大臣との会談。
4日(火) 母子保健センター、ダムコー小学校、キンクリエン障害者支援センター視察。
ハオ・ナムホン外相と会談及び昼食会。


2.マレーシア訪問の概要

(1) 日マレーシア関係(マレーシア日本国際工科大学、経済連携等)
 マレーシア側より、アブドゥラ政権においても日本は引き続き重要な国であり、東方政策を重視する旨述べ、日本経済の回復に対する期待が表明された。マレーシア日本国際工科大学(MJIUT)について、田中政務官より、ASEANにおける人材育成の拠点となることを期待している旨発言。同大学の設立に向け、引き続き双方が努力することで一致した。その他、現在交渉中の経済連携協定交渉(EPA)等についても意見交換が行われた。

(注1)マレーシア日本国際工科大学(MJIUT):マレーシアに日本型の大学を設立し、日本の価値観、労働倫理、文化的環境の中でマレーシア人を始めASEANの学生を教育するという構想。大学には工学部(電子工学、機械工学)及び経営学部を設置し、2005年6月より学生を受け入れる予定。

(2) BIMP―EAGA
 田中政務官より、BIMP―EAGAに対し今後我が国として積極的に協力する用意がある旨発言。マレーシア側より、日本からの投資・観光の促進に期待している旨言及があった。

(注2)BIMP―EAGA(ビンプ・東アセアン成長地域):ボルネオ島(マレーシア、ブルネイ、インドネシア)、ミンダナオ島(フィリピン)、スラヴェシ島(インドネシア)を始めとする辺境地域を対象4ヶ国共同で開発する構想。対象国であるブルネイ(B)、インドネシア(I)、マレーシア(M)、フィリピン(P)の頭文字をとってビンプと呼ばれている。

(3) その他
 上記以外にも海賊対策、テロ対策、不拡散、国連関係等について意見交換が行われた。

(4) コタキナバル訪問
 30日よりBIMP―EAGAの主要都市の一つであるコタキナバルを訪問。生物多様性の技術協力プログラム(注3)を視察し、経済協力関係者との懇談を行った他、コタキナバル工業団地の視察等を行った。

(注3)ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラム(BBEC)
(1) ボルネオ島に位置するサバ州には、東南アジア最高峰のキナバル山(4,095m)やアジアゾウの生息する低地熱帯林等、多様な自然が残っているが、熱帯林はプランテーション開発や伐採活動により急速に減少している。サバ州経済は森林資源に依存しており、資源の保全及び有効活用は州経済にとっても重要な課題となっている。
(2) マレーシア全体の残存森林面積率は63%であるのに対しサバ州は51%であり、また、日本の自然公園面積率(14.1%)や世界の保護区面積率(8.8%)と比較してもサバ州の保護区(国立公園と野生生物保護区)の面積率は5.2%と低水準にとどまっており、マレーシアにおける絶滅危惧種が多い原因となっている。
(3) このような背景を踏まえ、我が国技術協力によりサバ州の自然環境保全活動の体制・手法整備と人材育成を行っている。 →詳細はhttp://bbec.sabah.gov.my/japanese/


3.カンボジア訪問の概要

(1) 日・カンボジア関係
 田中政務官は、ソー・ケーン副首相兼内務大臣、ハオ・ナムホン外務大臣と会談し、カンボジア内政問題、KR(クメール・ルージュ)裁判、経済政策支援、メコン地域開発、不拡散問題につき活発な意見交換を行った。先方からは、我が国からの支援に対し深い謝意表明があり、カンボジア内の内政状況につき説明があった。

(2) 経済協力関連施設の視察
 プノンペン滞在中、田中政務官は市内の母子保健センターやダムコー小学校等の経済協力関連施設を訪問し、現地視察を行った他、JICAやNGO関係者、カンボジア政府側との意見交換を行った。



4.評価

(1) マレーシアにおいては、3月に行われた総選挙でアブドゥラ首相率いる与党が圧勝した後、初めての我が国からの要人訪問となり、マレーシアの基本政策、日本との二国間関係等についてハイレベルでの意見交換ができたことは有意義であった。また、我が国政府要人としては初めてBIMP―EAGAの主要都市の一つであるコタキナバルを訪問したことは、今後、BIMP―EAGAに対する協力を進めていく上で時宜にかなったものとなった。

(2) カンボジアにおいては、昨年7月の総選挙以来、新政権が樹立されず新国会も開催されていない状況下、我が国としても新政権樹立に向けた動きを注視している旨伝達し、我が国のカンボジア国民に対する引き続きの支援姿勢を表明した。特に経済協力分野での我が国の取り組み方針につき、トップレベルでの意見交換を行ったことは有意義であり、両国の友好関係の更なる強化に有益であった。


目次
外務省案内 渡航関連情報 各国・地域情勢 外交政策 ODA
会談・訪問 報道・広報 キッズ外務省 資料・公開情報 各種手続き
外務省