荒井大臣政務官の
メコン第二国際架橋起工式出席及びタイ・ラオス訪問
(概要と評価)
平成16年3月
荒井外務大臣政務官は、3月20日から24日までタイ及びラオスを訪問し、タイ国ムクダハン及びラオス国サヴァンナケートにおいてメコン第二国際架橋起工式に出席したほか、バンコク及びビエンチャンにおいてタイ及びラオス政府要人と意見交換を行ったところ、概要以下の通り。
- メコン第二国際架橋起工式出席
21日タイ国ムクダハン及びラオス国サヴァンナケートにおいて、荒井政務官は、タイとラオスの国境を流れるメコン河に、わが国の円借款により建設される予定の「メコン第二国際橋」の起工式に日本政府を代表して出席した。起工式はタイ・ラオスの両岸にまたがって行われ、タイのタクシン首相、ラオスのブンニャン首相が両国を代表して出席した。荒井政務官より両首脳に対し、同橋がメコン地域全体の発展につながることを期待する旨述べたのに対し、両首脳からは、日本による支援への感謝の念が表明された。
同橋は、全長1600m、幅12m(二車線)の国際橋梁で、平成18年12月に完成の予定であり、ベトナムのダナン港から、ラオスのサヴァンナケート、タイのムクダハンを通って、ミャンマーのモーラミャインまで東西に横断する「東西回廊」構想の一部となるものである。
- タイ政府要人との意見交換
荒井政務官は、タイの首都バンコクを訪問し、スラキアット外相と会談を行い、ASEANの一体性の強化と持続的発展のためわが国の推進するメコン地域開発と、タイが周辺国と進める経済協力枠組である経済協力戦略(ECS)との連携、日タイ経済連携協定(JTEPA)交渉の見通し、ミャンマーの国民和解と民主化プロセス、アジア協力対話(ACD)につき、意見交換を行った。
- ラオス政府要人との意見交換
荒井政務官は、ラオスの首都ビエンチャンにおいて、ブンニャン首相、トンルン副首相兼計画協力委員会委員長、ソムサワート副首相兼外相等と会談し、二国間関係、メコン地域開発等につき意見交換を行った。荒井政務官からは、ASEAN域内統合やメコン地域開発の観点から、農業、投資、観光などの振興によりラオスの経済が成長することを期待する旨述べると共に、2004年後半からASEAN議長国を務める同国の活躍への期待感を表明した。これに対し、ブンニャン首相はじめ各要人からは、ラオスに対する最大援助国である日本の支援への感謝と共に、日本との友好関係を更に深めていきたいとの意向が述べられた。
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