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外務本省

第3回「川口賞」受賞者
<表彰理由書>


平成16年6月17日



I.団体部門

1.在ハイチ大使館
  代表者:二石 昌人 臨時代理大使(当時) 以下館員一同


<主な受賞理由>
 本年2月25日に、現地の政情不安及び治安情勢の急激な悪化を受け、在ハイチ大使館は一時閉鎖した。二石臨時代理大使をはじめとする同大使館員は、閉鎖に至るぎりぎりの時点まで情報収集に努めるかたわら、在留邦人約20名の動向と所在の把握に努め、これら邦人に対して治安情勢に関する情報提供を行うとともに、8名を隣国ドミニカ共和国に自主的に待避させる等、懸命な邦人保護活動を遂行した。ドミニカ共和国に一時退避した後も、在ドミニカ共和国大使館において、ハイチに残留した在留邦人との連絡、安全確認等、邦人保護に努力を払うとともに、ハイチ関連業務を継続した。一連の活動を通じ、受賞者は外務公務員としての自覚と責任の下、リスクを恐れず在留邦人の安全確保、情報収集等に尽力し、強い使命感をもって職務を遂行したものと認められる。


2.ベトナム現地ODAタスクフォース
  代表者 北野 充 公使 以下メンバー一同


<主な受賞理由>
 受賞者は、開発問題に対する国際的な関心の高まりとODAに対する国内からの改革の要請の双方を受けて、国内外の開発援助関係者(関係省庁、JICA、JBIC、JETRO、学識者、NGO、世界銀行、アジア開発銀行等)との連携を強化しつつ、日本の開発援助に関する先駆的な取組み(貧困削減戦略文書への成長要素の盛り込み、援助手続きの調和化、国別援助計画の見直し、インフラの役割の発信等)を実行に移し、国内外から高く評価された。一連の誠実且つ創造的な活動は、日本の開発援助政策を支える上で多大な貢献があったと認められる。


3.在ジンバブエ大使館
  代表者 飯山 常成 大使 以下館員一同


<主な受賞理由>
 客年11月21日、アンゴラ政府により日本漁船が拿捕され、邦人6名を含む22名の乗組員が拘留された。受賞者は、2年前に内戦が終結し、実館がないという劣悪な職務環境にあるアンゴラにおいて、乗組員の安全確保を最優先に考え、肉体的及び精神的負担を軽減することに努めつつ、乗組員の早期解放のためにアンゴラ政府と粘り強く交渉した。その結果、本年1月23日、邦人乗組員全員が無事解放されるに至り、受賞者は多くの乗組員関係者から深甚な謝意を受けた。一連の活動を通じ、受賞者は外務公務員としての自覚と責任の下、国民の生命の保護等の外交領事活動に献身的に従事したものと認められる。



II.個人部門

1.経済局 参事官 (現在は外務省参与)渡邊 頼純

 在ジュネーブ国際機関代表部専門調査員、南山大学助教授などを経て、平成9年より大妻女子大学教授。平成14年4月より経済局参事官を2年間務め、本年4月より外務省参与。

<主な受賞理由>
 受賞者は、外務省改革の一環として、平成14年4月より2年間、経済局参事官を務めた。学界出身者として、受賞者の長年の研究テーマである世界貿易機関(WTO)及び欧州連合(EU)に関する深い識見を活かし、日メキシコ経済連携協定交渉に首席交渉官として臨むなど、多くの経済交渉において重要な役割を果たした。一連の活動を通じ、外務省改革と日本の経済外交に多大な貢献があったと認められる。


2.外交史料館(本年3月末にて退職) 副館長 原口 邦紘

 昭和45年度外務省入省。外交史料館、在カナダ大、在エドモントン総領事館などで勤務。平成12年より本年3月に定年退官するまで外交史料館副館長。

<主な受賞理由>
 受賞者は、入省直後に開館した外交史料館に、昭和47年に配属となって以来、本年3月に定年退官するまでほぼ一貫して外交史料館にあって、外務省記録の保存、編纂、刊行、公開という地味ながらも極めて重要な職務に誠心誠意取り組んだ。また、受賞者は外交史料館の設備の充実に努め、同館が質の高いサービスを提供する施設という高い評価が国内外の多くの利用者の間で定着するのに多大なる貢献を果たした。一連の誠実な職務への取組みは、日本外交を支え、開かれた外務省を推進する上で重要な貢献があったと認められる。


3.在サンフランシスコ総領事館 領事 田附 富雄

 昭和51年度外務省入省。在モンゴル大、在ジャマイカ大、在チェコ大などを経て、本年2月より在サンフランシスコ総領事館勤務。

<主な受賞理由>
 受賞者は、モンゴル及びジャマイカなどの職務環境が極めて厳しい任地を含む19年にわたる在外勤務において、日頃から築いた幅広い現地ネットワークを駆使し、海外における事件・事故に効果的かつ誠心誠意対応し、邦人保護業務に多大なる貢献を行った。また、本省領事移住部邦人保護課においては、海外における大規模事件・事故における邦人被害者の緊急移送に関する要領の立案に大きな貢献を果たした。一連の活動を通じ、国民の生命の保護等の外交領事活動に献身的に従事したものと認められる。


4.在コルカタ総領事館(現在はアフガニスタン大使館) 領事 堀内 輝章

 昭和55年度外務省入省。在韓国大、在ニュー・ジーランド大、在インド大、情報通信課、在コルカタ総領事館などを経て、本年5月より在アフガニスタン大勤務。

<主な受賞理由>
 受賞者は、平成13年4月に在コルカタ総領事館に着任し、以後3年あまり(本年5月に在アフガニスタン大に転勤)に亘り、政情不安及び治安情勢が急激に悪化し、極めて職務環境が厳しい任地において、領事担当官として、西ベンガル州等4州に在留する企業関係者等の邦人保護に誠心誠意取り組んだ。受賞者の親身な領事活動には、これまで、多くの者が多大な感謝の念を表してきている。また、受賞者は多忙な日常業務以外に、任地における囲碁の紹介及び普及を推進し、日本と現地社会との関係の強化及び促進に多大な貢献を果たした。一連の活動を通じ、国民の生命の保護及び文化交流の促進等の外交活動に多大な貢献があったと認められる。


5.欧州局中・東欧課 事務官 江端 康行

 平成4年度外務省入省。在ブルガリア大、文化交流部政策課などを経て、平成13年8月より中・東欧課にて勤務。現在は在サマーワ外務省事務所にて勤務。

<主な受賞理由>
 受賞者は、広報活動を外交政策における極めて重要な要素と認識し、政策担当部局の観点から、創造的且つ効果的な広報を推進した。具体的には、客年8月、二足歩行ロボット「ASIMO」を親善大使として起用し、小泉総理のチェコ訪問が国内外から大きな注目を集めるのに大きく貢献した。また、本年4月の西バルカン平和定着・経済発展閣僚会合の平和親善大使として、国際的に有名なサッカー選手であるストイコビッチ氏の助力を得て、「ピース・ボール」プロジェクトを推進するなど、スポーツを通じての民族融和の促進に大きな貢献を果たした。一連の創造的な活動は、日本外交を支える上で重要な貢献があったと認められる。


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