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外務本省

第2回「川口賞」受賞者
<表彰理由書>


平成15年8月28日



I.団体部門

1.在イラク大使館兼ヨルダン大使館イラク班
  代表者:河野 雅之 臨時代理大使(当時) 以下班員一同


<受賞理由>
 今般の米英軍等によるイラクに対する軍事行動に関し、イラク全土に対して危険情報「退避勧告」が発出された2月14日から実際にイラク大使館から退避した3月8日までの間、イラクに関する情勢分析等とともに、在留邦人の速やか且つ安全な退避を精力的に支援した。大使館からの退避後も、イラクへの渡航を試みる邦人に翻意を促すよう粘り強く働きかけるとともに、イラクに滞在する邦人の動向、所在を把握し、イラクから退避してくる邦人の支援のために献身的活動を行い、邦人死傷者ゼロという結果に繋がった。一連の活動を通じ、国民の生命の保護のため、リスクを恐れず強い使命感を持って職務を遂行したものと認められる。


2.在ベネズエラ大使館
  代表者:伊藤 昌輝 大使 以下館員一同


<受賞理由>
 2002年4月のクーデター未遂事件以降の政情不安・経済混乱の中、現地在留邦人に的確な情報を提供し、邦人保護に努めている。また、2002年11月にコロンビア国境付近で発生した邦人の誘拐事件に対しては、伊藤大使を本部長とする対策本部を迅速に設置し、館員を現地に派遣して現地関係機関との調整に当たり、被害者家族と信頼関係を構築した。こうした努力が実を結び、2003年7月に被害者が解放され、本件は無事解決を見た。一連の活動を通じ、国民の生命の保護等の外交領事活動に献身的に従事したものと認められる。


3.バリ島における爆弾テロ事件に際するデンパサール緊急対策本部
  代表者:城田 実 在スラバヤ総領事 以下本部員一同


<受賞理由>
 2002年10月12日の爆弾テロ事件に際し、邦人犠牲者の早期身元確認に努めるとともに、300名以上の負傷者の中から、重度のやけどを負った2名の邦人負傷者を早期に発見し、迅速にシンガポールに緊急移送した。また、バリ島にある全旅行会社や滞在可能性のある宿泊施設に連絡したり、膨大な出国記録や帰国便乗客名簿を過去に遡り1つ1つ確認し、200件を超える邦人安否照会に的確に応えた。電話連絡がとれない場合は住居に赴いて安全を確認するなどして、1000名以上のバリ島在住邦人の安否確認を行った。一連の活動を通じ、国民の生命の保護等の外交領事活動に献身的に従事したものと認められる。


4.在バングラデシュ大使館経済協力関係者
  代表者:前田 徹 参事官 以下関係館員一同


<受賞理由>
 厳しい勤務環境の中、限られたリソースを有効活用するために、JICA、JBICと協力して、組織横断的な先駆的・独創的モデルである「バングラデシュ・モデル」を考案して実施に移し、今後の日本のODA政策にとって有益な方策を現場からの実践により提案した。更に、現地でバングラデシュ開発援助勉強会を立ち上げ、日本政府援助関係者のみならず、日本のNGO関係者、国際援助機関の日本人職員、日本企業関係者等から幅広く知見を求める一方、東京における同様のネットワークとも連携するなどの裾野を広げる活動を行っている。一連の活動を通じ、外務省の活動を支える上で重要な貢献があったと認められる。


5.外務省自衛消防隊
  代表者:竹野谷 茂 職員 以下隊員一同


<受賞理由>
 30名の守衛から構成される「外務省自衛消防隊」の中核である3名の職員は、守衛として外務省員の安全を守る勤務に励みつつ、毎日夜遅くまで消火訓練を行い、去る7月11日、屋内消火栓を利用した消火活動訓練を競う麹町消防署主催の「平成15年度自衛消防隊審査会」において初優勝した。一連の活動を通じ、誠実に職務に従事し、外務省の活動を地道に支える上で重要な貢献があったと認められる。


6.総合外交政策局通常兵器室
  代表者:進藤 雄介 室長 以下室員一同


<受賞理由>
 猪口軍縮会議代表部大使を国連小型武器中間会合の議長に擁立し、会議を成功に導くべく関連セミナーの開催にも精力的に取り組むなど、室全体が一丸となって議長を支えた。小型武器の分野ではカンボジアにおける「小型武器回収プロジェクト」を策定・実施し、同種プロジェクトのモデル・ケースとして評価されている。地雷の分野でも、日本人職員の国連アフガニスタン地雷対策センターへの派遣、日本のNGOとの協力などのアイデアを実現させ、最大のドナーとして資金面に留まらない貢献を行っている。一連の活動を通じ、誠実に職務に従事し、外務省の活動を支える上で重要な貢献があったと認められる。


7.経済協力局国際緊急援助室
  代表者:石榑 利光 室長(当時) 以下室員一同


<受賞理由>
 SARS(重症急性呼吸器症候群)対策においては、ベトナム政府からの支援要請に素早く対応し、院内感染専門家を中心とする専門家チームを2回に分けて現地に派遣し、同国におけるSARS感染完全封じ込めの成功に大きく貢献した。また、SARS感染が拡大した中国にも、先方からの要請を受けて迅速に専門家チームを派遣し、同国でのSARS対策に大きな貢献を行った。更に、アルジェリアでの大地震でも、余震が止まない災害直後に緊急援助チームを派遣して徹夜の捜索・救出活動を行い、生存者1名の救出に成功した。その後も医療チーム、耐震診断指導専門家のチームを派遣し、早期復興を願う現地政府・被災民を支援した。一連の活動を通じ、誠実に職務に従事するとともに、強い使命感を持って職務を遂行したものと認められる。



II.個人部門

1.在ニューヨーク総領事館 領事 松原 英夫

 昭和54年度国家公務員採用Ⅲ種試験合格。昭和59年法務省から転入。本省においてはアフリカ第一課、在外ではカメルーン大、フランス大にて勤務を経て、平成14年3月よりニューヨーク総領事館勤務、現在に至る。

<受賞理由>
 世界的にも初の試みとなる公館主導による在留邦人サポートネットワークを構築したことに加え、精神障害者の保護、犯罪被害者の援護などに的確かつ丁寧に対応する等、同総領事館の邦人サービスの向上に尽力している。ニューヨーク市警察など任国の関係当局とも良好な関係を構築し、各方面で厚い信頼を得ている。一連の活動を通じ、国民の生命、財産の保護等の外交領事活動に誠実かつ献身的に従事し、外務省の活動を支える上で重要な貢献があったと認められる


2.在トルコ大使館 派遣員 安藤 彩子

 平成14年3月より派遣員として在トルコ大使館にて勤務、現在に至る。

<受賞理由>
 邦人事故、イラク紛争、飛行機のハイジャックや墜落事故、大地震などの緊急事態では堪能なトルコ語を駆使し、臨機応変にトルコ側関係官庁、航空会社などとコンタクトを取り、館の邦人保護業務を支えている。また、日頃からあらゆる機会を利用して空港、税関などのトルコ人職員と良好な関係構築に努め、空港でのトラブルが激減した。一連の活動を通じ、誠実に職務に従事し、外務省の活動を支える上で重要な貢献があったと認められる。


3.在シドニー総領事館 領事 谷口 浩

 平成13年4月に警察庁より外務省に出向、在シドニー総領事館に勤務、現在に至る。

<受賞理由>
 邦人援護取扱い件数上位10公館に属するシドニー総領事館において、24時間体制で邦人援護に当たり、真剣かつ堅実に職務に取り組む姿勢には事件・事故被害者から寄せられる謝辞も多い。一連の活動を通じ、国民の生命・財産の保護等の外交領事活動に献身的に従事しているものと認められる。


4.経済局国際機関第二課 外務事務官 松平 正康

 平成14年、野村證券より官民人事交流法に基づき外務省に採用され、経済局国際機関第二課にて勤務、現在に至る。

<受賞理由>
 民間企業で培った経験と知見を活かし、外務省ホームページを通じて「OECD外国公務員贈賄防止条約」、「コーポレート・ガヴァナンス原則」、再保険の情報交換に関する理事会決定など専門性の高い事項の解説を掲載する一方、「外交フォーラム」にOECDコーポレート・ガヴァナンス原則の解説を掲載したり、コーポレート・ガヴァナンスを普及させる目的で一般向けのセミナーを企画するなど情報発信にも努めている。また、OECDの贈賄、コーポレート・ガヴァナンスなどに関する会議でも日本代表として活躍している。一連の活動を通じ、誠実に職務に従事し、外務省の活動を支える上で重要な貢献があったと認められる。


5.OECD代表部 専門調査員 菅原 淳一

 平成13年7月より専門調査員としてOECD代表部に勤務、現在に至る。

<受賞理由>
 専門調査員として、本来の業務である貿易関係に関する調査・研究に加え、OECDの対外関係全般に関係する多くの政策分野における活動を把握し、事務局との太いパイプを活かして、OECDの非加盟国向け予算の配分において我が国の関心を反映させることに大きく貢献している。また、我が国大使が議長を務めるメンバーシップの拡大に関する作業部会でも議長のサポート役として、議長の難しい舵取りを背後から支えている。一連の活動を通じ、誠実に職務に従事し、外務省の活動を支える上で重要な貢献があったと認められる。


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