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外務本省
杉浦外務副大臣の南部アフリカ訪問
(含AU設立式典出席)

(概要と評価)

平成14年7月11日

1.概要

 杉浦外務副大臣は7月2日から9日にかけ、南部アフリカ諸国(マラウイ、モザンビーク、スワジランド及び南アフリカ)を訪問し、各国要人と南部アフリカ情勢及び二国間関係等につき意見交換したほか、南アフリカのダーバンにおいて開催されたアフリカ統一機構(OAU)、アフリカ連合(AU)首脳会議及び関連行事に参加した。

(1) マラウィ(7月2~4日)

 杉浦副大臣はパテル外相主催晩餐会(他に4閣僚出席)に出席したほか(2日)、ムルジ大統領と会談した(3日)。大統領との会談では、ザンベジ川流域開発等や食糧危機等につき意見交換し、大統領よりはTICAD IIIへの出席の意向が表明された。またODAプロジェクト視察やJICA専門家・青年海外協力隊員との懇談等を行った。

(2) モザンビーク(7月4~6日)

 カボラ・バッサ・ダムやテテ州等ザンベジ川流域を視察した(4日)。また、チサノ大統領と会談し、同大統領より和平プロセスにつき詳細な説明があったほか、ザンベジ川流域開発を含む二国間関係全般や地域情勢につき意見交換を行った。更に、日本企業も参加するモザール・アルミ工場プロジェクトを視察した(5日)。JICA専門家等在留邦人との懇談も行った。

(3) スワジランド(7月6~7日)

 ムスワティ3世国王を表敬したほか、ドラミニ首相と会談を行い、二国間関係やアフリカ開発に関する意見交換を行った(6日)。また、国際機関職員等の在留邦人と懇談するとともに(6日)、YKK社のファスナー工場を訪問し日本対アフリカ投資の現状を視察した(7日)。

(4) 南アフリカ(7月7~9日)

 第38回OAU首脳会議、ムベキ大統領主催晩餐会及び第1回AU首脳会議に参加した。また、この機会を捉え、ガボン、ルワンダ、セネガル大統領をはじめ、パハッド南ア外務副大臣他閣僚級要人と会談を行い、AU及びNEPAD、二国間関係、アフリカ開発会議(TICAD)等につき活発な意見交換を行った(アフリカ諸国11ヶ国の大統領3名、外相級要人11名と会談。リスト別添)。



2.評価

(1) アフリカ問題が主要議題となったカナナスキス・サミット直後に、日本の対アフリカ支援策を携えて南部アフリカ4ヶ国を歴訪し、また新生AU発足式典にも出席する等、日本のアフリカ外交への取り組みを内外にアピールする上で有意義かつ効果的な訪問となった。なお、杉浦副大臣のOAU首脳会議出席及び南部アフリカ諸国訪問は二年連続。

(2) マラウイへの日本政府要人訪問は1993年の柿沢外務政務次官(当時)以来、また、スワジランドへの現職閣僚級要人の訪問は初めてのものであった。これは、アフリカ外交の幅・奥行きの深化・拡大を象徴するものとなった。

(3) マラウイ、モザンビーク両国は、アフリカにおける大河の一つであるザンベジ川流域国であり、杉浦副大臣はザンベジ川の流域開発を推進する可能性につき有益な議論がなされた。

(4) 杉浦副大臣はモザール・アルミ精錬所(モザンビーク:三菱商事が出資)、YKKファスナー工場(スワジランド)及びトヨタ・ダーバン工場(南ア)を訪問し、日本の対アフリカ民間投資の成功例を視察した。アフリカ開発に占める民間貿易・投資の重要性が一層拡大する中で有意義な訪問であった。

(5) 第1回AU首脳会議開催という歴史的機会に、日本より閣僚級の要人を派遣したこと、またアフリカ諸国要人との二国間会談の中で、TICADプロセスやG8の枠組み等を通じてアフリカ問題に取り組む日本の努力を直接アピールできたことで、アフリカ諸国に対して日本の存在感を効果的に示すことができたと云えよう。


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