(1) |
アフリカ問題が主要議題となったカナナスキス・サミット直後に、日本の対アフリカ支援策を携えて南部アフリカ4ヶ国を歴訪し、また新生AU発足式典にも出席する等、日本のアフリカ外交への取り組みを内外にアピールする上で有意義かつ効果的な訪問となった。なお、杉浦副大臣のOAU首脳会議出席及び南部アフリカ諸国訪問は二年連続。
|
(2) |
マラウイへの日本政府要人訪問は1993年の柿沢外務政務次官(当時)以来、また、スワジランドへの現職閣僚級要人の訪問は初めてのものであった。これは、アフリカ外交の幅・奥行きの深化・拡大を象徴するものとなった。
|
(3) |
マラウイ、モザンビーク両国は、アフリカにおける大河の一つであるザンベジ川流域国であり、杉浦副大臣はザンベジ川の流域開発を推進する可能性につき有益な議論がなされた。
|
(4) |
杉浦副大臣はモザール・アルミ精錬所(モザンビーク:三菱商事が出資)、YKKファスナー工場(スワジランド)及びトヨタ・ダーバン工場(南ア)を訪問し、日本の対アフリカ民間投資の成功例を視察した。アフリカ開発に占める民間貿易・投資の重要性が一層拡大する中で有意義な訪問であった。
|
(5) |
第1回AU首脳会議開催という歴史的機会に、日本より閣僚級の要人を派遣したこと、またアフリカ諸国要人との二国間会談の中で、TICADプロセスやG8の枠組み等を通じてアフリカ問題に取り組む日本の努力を直接アピールできたことで、アフリカ諸国に対して日本の存在感を効果的に示すことができたと云えよう。 |