(イ) |
二国間関係
逢沢副大臣より、中東の大国であるイランとの関係を更に拡大していきたいと述べたのに対し、イラン側より、アザデガン油田開発を出発点としてエネルギー分野における日本からの投資と関与拡大について、期待の表明があった。 |
(ロ) |
核問題
逢沢副大臣より、イランとEU3(英仏独)との間で長期的取り決めに向けた交渉が開始されたことを歓迎しつつ、ウラン濃縮・再処理の例外なき停止を含め累次のIAEA決議のすべての要求事項を誠実に履行することを求めた。これに対し、イラン側より、核兵器に完全に反対しており核兵器を追求することはない、また、原子力の平和的利用は各国の権利であると述べるとともに、EU3との長期的取り決め合意への期待が表明された。 |
(ハ) |
イラク情勢
逢沢副大臣より、イランの建設的役割への期待を表明したのに対して、イラン側より、イラクでの民主主義の実現を期待するとしつつ、現在最も重要なことは、予定通りの選挙の実施と治安の確保であるとして、地域の安定のために努力していくと述べた。 |
(ニ) |
中東和平
イラン側より、パレスチナでの選挙結果を歓迎する、他方、国際社会がパレスチナ人の権利に配慮し、状況が改善され、和平が実現されることを期待するとの見方を示した。 |
(ホ) |
国連改革
逢沢副大臣より、多くの加盟国が国連改革の必要性を訴えており、是非国連改革を実現させねばならない、とりわけ安保理の改革が必要であると述べた。これに対して、イラン側より、出来る限り日本と意見交換を行っていきたく、早期に意見が一致することを期待していると述べた。 |