東アジア~オーストラリア地域における渡り鳥生息地の保全
1.定義
東アジア・東南アジア及びオーストラリア地域において、渡り鳥の保全の生息地に関する国際的なネットワークを構築、拡充することにより、本地域における生物多様性の確保と自然資源の持続的利用を目指す。
2.背景
- 1996年、日・豪・国際湿地保全連合のパートナーシップにより「アジア太平洋地域渡り性水鳥保全戦略(1996-2000)」を策定、ラムサール条約COP6でもその実施促進を勧告。
- 1999年の同条約COP7の勧告を受け、2001年、その第II期戦略(2001-2005)を策定。
- 現在、アジア太平洋地域の渡り鳥保全は、新たなフェーズに入り、本年11月の同条約COP8でも報告・議論が行われる予定。
3.目的
- 東アジア・東南アジア及びオーストラリア地域において、渡り鳥の保全のための国際的協力の枠組みを提供。特に、国際的な生息地ネットワークの構築を通じて、鳥類の渡りのルート沿いの生息地の保全を図り、本地域における生物多様性の確保と自然資源の持続的利用に資するもの。
4.内容
- 国際湿地保全連合及び豪州環境省との密接な連携のもとに、各国政府の参加を得て、シギ・チドリ類、ツル類、ガンカモ類の3種群の渡り鳥の生息地に関する国際的なネットワークを構築、拡充する。特に各国におけるネットワーク参加地の管理者、地域社会の情報交換、能力養成、研修活動等を促進する。
- 今後、国際的に重要な渡り鳥の生息地のうち25%の地区をネットワークに参加させることを目標とする。
ガンカモ類 |
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34地区 |
ツル類 |
: |
38地区 |
シギ・チドリ類 |
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100地区 |
- 本パートナーシップの活動内容は、各国政府、援助機関、条約事務局、国際NGOなどの代表から構成される、アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全委員会によって調整、評価を行う。
- 本活動については、政府組織のみではなく、WWF、バードライフ・インターナショナル、国際湿地保全連合をはじめとする国際・国内NGO、研究者等との連携協力のもとに実施。
5.パートナー
豪州環境省
国際湿地保全連合(WI)
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