(イ) |
19日午前、日・PIF域外国対話がニュージーランドで開催され、我が方より矢野副大臣が、先方より、ゴフ・ニュージーランド外務貿易相、ナマリュー・パプアニューギニア外相、モトフ・ニウエ官房長官、レビPIF事務局長が出席した。 |
(ロ) |
PIF側は冒頭、本年5月の「太平洋・島サミット」開催、沖縄イニシアティブ発表等、最近の日本の貢献につき感謝の意を表明した上で、「持続可能な開発」等の問題につき、今後とも積極的に取り組む姿勢を表明し、資金協力等で我が国による一層の協力を求めた。我が国は、「沖縄イニシアティブ」という総合的な地域開発戦略に基づき、一層の協力に努め、同イニシアチブを着実にフォローアップし、実施していくことを強調(フォローアップの進捗状況を示す資料を席上配布)。 |
(ハ) |
主な議題のうち、海洋資源に関し、PIF側より、我が国の中西部太平洋マグロ類条約(WFPFC)準備会合への参加を歓迎する旨の表明がなされた。捕鯨については、我が国は科学的データに基づき鯨を含む海洋資源の持続可能な利用を推進する立場を表明し、PIF側は、サンクチュアリ(捕鯨を禁止する海域)を国ごとに設ける意見がPIF内で有力である旨説明した。 |
(ニ) |
地域安全保障について、PIF側より、ソロモンの法と秩序の回復に向けたPIFの取り組みが進捗しつつある旨説明し、本問題に対し日本の更なる協力を求めた。 |
(ホ) |
今次域外国対話において、総会での議論を踏まえ、新たに北朝鮮問題が議題としてとりあげられ、北朝鮮の核兵器開発放棄、IAEA査察の受け入れの再開、NPTへの復帰を求めることが強調された。 |
(ヘ) |
放射性物質の輸送問題については、PIF側から、今後、輸送国側と一層の対話を継続したいとする方針が表明された。 |
(ト) |
この他、我が国とPIF諸国との間の貿易・投資促進の方途、テロ対策等について今後とも協力していくこととなった。 |