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外務省員の声

北米総領事便り


在ニューオリンズ日本国総領事 雨宮夏雄

2000年4月

雨宮総領事  西暦2千年となりました。本年が皆様にとり輝かしい年となりますよう祈って止みません。ニューオリンズからの第二報です。当館管轄州はルイジアナ、ケンタッキー、テネシー、ミシシッピー、アーカンソーの5州ですが、管内の最新ニュースをお送りします。

「駐米日本大使のニューオリンズ訪問」

柳井俊二駐米大使  米南部の文化豊かな美しい港町ニューオリンズ。1月30日、柳井俊二駐米大使が夫人共々当地を訪問しました。大使就任は昨年10月半ばのこと。新任大使の早々の来訪は、空港での儀仗警察歓迎式及びレセプションを以て華々しく歓迎されました。翌31日には、ルイジアナ州フォスター知事が州都バトンルージュから同地入りし、大使に会見。日本と同州との今後の関係増進につき意見交換が行なわれました。またワールド・トレード・センターにおける昼食会で、大使は「日本の再生と新時代における日米関係」と題する講演を行い、変化の最中の日本に触れつつ日米間の幅広い関係構築の重要性を強調しました。出席者はフォスター知事、ニューオリンズ市モリアル市長を始め、同地主要機関の代表者等約200名。講演内容はマスコミでも大きく取り上げられました。同地関係者の日本への関心・期待の高さを伺うことのできる今回の柳井大使ニューオリンズ訪問でした。

「テネシー日米協会発足」

テネシー  テネシーワルツ。日本人の私たちにとっても懐かしいそのメロデイー。この曲を州歌とするテネシー州で、日本との幅広い交流を促進するため「テネシー日米協会」が発足いたしました。初代会長は Mr. Maury Bush。1月27日サンドクイスト同州知事公邸にて祝賀記念式典が開催され、州政府、産業界、大学等各界より多数の関係者が参列し、同協会の発足を盛大に祝いました。近年におけるテネシー州と日本との関係増進には目を見張るものがあります。同州への日本からの投資は1980年代初頭より始まりましたが、現在の進出企業数は自動車関連産業を中心に約100。2万8千人以上の地元雇用を創出し、地域社会に歓迎されています。日本との姉妹都市関係は6件に及んでいます。ジャック・ダニエルとエルビス・プレスリー。素晴らしいウイスキーと音楽を生み出したテネシー。同協会の発足により、同州と日本との草の根交流が一層進展することを祈ります。

「在レキシントン日本国名誉総領事」

パートン・ケンタッキー州知事(一番右)、コリンズ名誉総領事(左から一番目)  次はケンタッキー州の話です。ケンタッキー・ダービーでお馴染みの、牧場の緑美しい同州ですが、その中心的ビジネス都市レキシントンに初めて日本の名誉総領事が置かれました。新名誉総領事は Martha L. Collinns ジョージタウン・カレッジ教授です。同教授は1983~87年同州知事を歴任。その間日本を含む外国企業の誘致を積極的に進め、同州地域経済発展に大きく貢献されました。同州はテネシー州と同様、日本との強い結びつきを持った州の一つです。自動車関連産業を中心にここでも100社を超える日系企業が進出しており、地元経済への貢献と共に、「良き企業市民活動」に力を入れ、地元社会から高い評価を得ています。同教授の名誉総領事任命式は、昨年9月8日同州パットン知事公邸にて、州政府及び地元日系企業を始めとする多くの関係者の出席を得て行われました。州経済発展と教育改革に大きな実績を有する新名誉総領事の今後の活躍が期待されます。

「サンシャイン・プロジェクト」

 さて最後に、人間の脳の神秘解明を通じ人類の福祉への大きな貢献を目指す、一人の日本人科学者の話をお送りします。米南部における名門大学チユーレン大学(ルイジアナ州ニューオリンズ市)の内科、兼生理、解剖学教授、有村章(アリムラアキラ)博士です。博士は1951年名古屋大学医学部を卒業、1957年生理学で博士号取得、イエール大学で神経内分泌の研究を行い、1965年からチユーレン大学でシャリー博士の片腕として、視床下部ホルモンの研究に従事。1977年シャリー博士はノーベル賞を受賞しましたが、有村博士の貢献無しにはその受賞はあり得なかったと言われています。ニューロサイエンス(神経科学)の第一人者である博士の学術論文は800を越え、世界で最も引用数の多い科学者に数えられました。研究の他、博士は科学研究における国際協力、それに対する日本の責任と積極協力の重要性を日本政財界の有志に説き、1985年経団連、日本船舶振興会の援助で、チユーレン大学に日米協力生物医学研究所を設立、博士はその責任者として、ニューロサイエンスの研究を続けています。同研究所は1989年 ゙PACAP゙ と呼ばれる新脳ホルモンを発見。最近これが胎児の脳生成に必要であり、成人では脳卒中などによる脳神経損傷からの回復を促進させる作用を持つことが明らかとなり、将来における脳疾患治療への応用が期待され大きな注目を集めています。
有村博士  有村博士が提唱しているもの。それが「サンシャイン・プロジェクト」です。人間にとっての最後の秘境「脳」。その神秘を解明し人類社会の難問題解決に世界が互いに手を携え取り組んでいこうと博士は呼びかけています。チユーレン大学所有敷地50万坪内に、国際協同研究機関 IIN ( Interenational Institute of Neuroscience ) を建設し、産学各界からの英知を世界中から結集し、協同研究方式により脳の総合的解明を果たそうという計画です。
 アメリカという国の強さは、優秀な頭脳を持った人々を世界中から受け入れ偉大な事業を達成させるところにあると思いますが、人類の共通課題である脳疾患の克服を、日本人科学者のリーダーシップによる国際協力を通じ達成できたらどんなに素晴らしいでしょう。幸い、一日本人の篤志家の申し出により、運営費のための1億ドルの基金については見通しが立ったようですが、研究施設建設実現に向けより広範な協力が求められています。

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