外務省員の声

ジブチ便り
(第8話)「ジブチの日本人社会」

  • (写真)日本船主協会主催レセプションでの集合写真,ジブチ在留の日本人が集結!
    日本船主協会主催レセプションでの集合写真,ジブチ在留の日本人が集結!

在ジブチ日本国大使館 杉尾 透


 15→180,これ,なんの数字が判りますか? ここ1年半のジブチでの在留邦人数の推移です。なんと10倍以上も増えているのです。定期的に寄港する自衛隊の護衛艦2隻の乗員も含めれば,実に600人近い日本人が銀座ぐらいの広さしかないジブチ市の街で生活しているのです。道理でジブチの人々が日本語を覚えるのが早い訳です。

 2009年春に自衛隊がジブチ市で活動を始める前は,私が勤務する日本大使館もまだ業務の拠点を置いておらず,ここで活動している日本人はJICAと青年海外協力隊,そして日本のNGO(AMDA)ぐらいであり,日本とジブチとの交流も限定されたものでした。それが今では,自衛隊の海賊対処活動の開始を契機に,様々な形でジブチとの交流が広がっています。

 中でも際立つのは,若い自衛隊員と協力隊員との協力です。協力隊員が活動を行っている青少年センターでのスポーツ・イベントにおいて自衛隊員が余暇を利用して武道を披露したり,逆に,日本のODAで建設したFUKUZAWA中学校(福沢諭吉にあやかって,名付けられました)で自衛隊が交流活動をするときには協力隊員も参加して,通訳をしたり,一緒に日本文化を紹介したりするなど,一体となってジブチの子どもたちと触れ合っています。

 そんな中,日本の海運会社で構成される日本船主協会の一行が自衛隊部隊を激励するため,ジブチを訪問されました。一行主催のレセプションには自衛隊関係者の他に,大使館,JICA関係者,協力隊員,NGO関係者も招かれ,文字通り在ジブチの日本人が一同に集結するというまたとない機会になりました。200人近くの日本人がこのアフリカの地で歓談する光景を見て協会の方々も驚いていましたし,私も感慨ひとしおでした。同じ日本人同士,今後も協力して,ジブチと日本の交流を一層,進めていきたいと思っています。

わかる!国際情勢メールマガジン第22号<2010年8月>より転載)



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