外務省員の声

ジブチ便り
(第4話)「ジブチの中のフランス」

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    (上)ジブチ人の主食、フランスパンと白身魚のムニエル、
    ホワイトソース添え、絶品です!



    (左)コロニアル風な建物が並ぶ街並み

在ジブチ外務省連絡事務所 杉尾 透


 外はカリッと、中はふわっと――。ここジブチに暮らす人々は、主食として、米のほかにバゲット(いわゆるフランス・パン)をよく食べます。本場フランスの味にそん色ないぐらいの美味しさのバゲットは、フランス料理のような"ソースが決め手"のジブチ風魚料理にとてもよく合い、ついつい食べ過ぎてしまいます。

 アフリカが、植民地の歴史によって英語圏アフリカと仏語圏アフリカとに分かれているのは有名ですが、ジブチがごく最近までフランス領だったことは知っていましたか?1977年に独立したこの国は、いまでもフランス的な香りをいろいろなところに残しています。

 例えば、街並みですが、中心街には、コロニアル風の建物が今でも多く残っています。通りに並んでいるのは、白や淡いクリーム色など明るい色調の家や店。多少ひなびていますが、昔の植民地時代を思い起こさせます。窓は大きく、日中の日差しを避けるために鎧戸がついています。建物内部の天井に大きな扇風機がついているのが、ジブチならではです。

 言葉も、アラビア語と並んで、フランス語が公用語に指定されています。学校教育は主にフランス語で行われていて、授業では、フランス製の教科書が使われています。2006年にジブチ大学が設立されるまで、国内には大学がなかったため、多くの学生が高校を卒業後、奨学金を得てフランスや周辺諸国の大学に留学していました。

 そんなフランスの影響が色濃く残るジブチですが、今世紀に入り、インド、湾岸諸国、さらにはアメリカから資本や人が流入し始め、少しずつですが社会の多様化が進んでいます。独立して30年余り、まだまだ成長途上のジブチですが、フランスの良いところを土台に、独自の社会を築き上げようとしています。

わかる!国際情勢メールマガジン第11号<2010年1月>より転載)



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