外務省: セーシェルの「マヘ島零細漁業施設整備計画」に対する水産無償資金協力に関する書簡の交換について

報道発表

セーシェルの「マヘ島零細漁業施設整備計画」に対する水産無償資金協力に関する書簡の交換について

平成20年6月24日
  1. 我が国政府は、セーシェル共和国政府に対し、「マヘ島零細漁業施設整備計画(the project for Construction of Artisanal Fisheries Facilities in Mahe Island)」の実施に資することを目的として、10億8,900万円を限度とする水産無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月24日(火曜日)(現地時間同日)、同国のビクトリアにおいて、我が方岩谷滋雄駐セーシェル国大使(ケニアにて兼轄)と先方ジョエル・モーガン環境・天然資源・運輸大臣(Joel Morgan, Minister of Environment, Natural Resources and Transport)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次のとおりである。
  3. (1)本計画の内容

    • セーシェルのプロビデンス地区における新漁港建設と漁業関連施設の整備及びベル・オンブレ漁港における製氷施設整備を行うため、プロビデンス地区において、岸壁、管理棟、漁具倉庫、製氷機棟、荷捌き場、フォークリフト等、ベル・オンブレ地区において製氷機棟、フォークリフト等の建設・調達を行う計画を実施するための資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    • セーシェルは、主に観光業(その関連産業含む)と水産業にその経済を依存しているが、観光業は国際情勢等の影響を受けやすいことから、漁業、農業等の開発に取り組んでいる。特に、水産業を国家経済発展のための最重要産業として位置づけており、我が国のこれまでの協力もあり、漁獲量が過去10年で大幅に伸びている。
    • その結果、2006年の水揚げ量は1,722トン2006年)までになったが、中規模・零細漁業による漁獲量の42%を占めるビクトリア漁港の小規模漁業施設(1997年に我が方水産無償資金協力により整備)では、利用漁船数の増加・漁船船体の大型化により、岸壁が非常に混雑するに至った。また、水揚げ効率の悪化による漁獲物の鮮度低下や係留の危険性増大を招いている他、漁船の出漁に不可欠な氷の需要に対して供給が追いつかないという問題を抱えている。
    • このような背景のもと、セーシェル政府はビクトリア漁港の港内混雑の問題を解決するため、プロビデンス地区における漁港の建設と、既存のベル・オンブレ漁港の整備を目的として、我が国に無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    • 本件の実施により、プロビデンス漁港とベル・オンブレ漁港への漁船の移動によって、ビクトリア漁港の利用漁船数は減少し、同漁港の混雑が緩和され、水揚げ・出漁準備作業の円滑化、安全係留の実現が期待される。
    • ベル・オンブレ漁港における漁業活動の活性化により、流通・販売等の関連産業の振興及び労働者の雇用拡充等の経済効果が期待される。
    • 同国は、2007年に「水産開発計画2017」を策定し、持続的な資源利用のための水産資源管理、水産インフラ施設の整備等を掲げており、本計画は同国の開発計画と合致する。

(参考) セーシェルはアフリカ大陸東沖合にあり、面積は約460平方キロメートル、人口は約8.45万人である。

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