報道発表

モザンビーク共和国に対する無償資金協力(保健人材養成機関施設及び機材拡充計画(詳細設計))に関する書簡の交換について

平成19年11月19日
  1.  我が国政府は、モザンビーク共和国政府に対し、「保健人材養成機関施設及び機材拡充計画」(the project for Improvement of Infrastructure and Equipment of Training Schools for Health Personal)の実施に資することを目的として、4,800万円を限度額とする一般プロジェクト無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、11月19日(月曜日)(現地時間、同日)、マプト市において、我が方三木達也駐モザンビーク共和国大使と先方アルシンダ・アントニオ・デ・アブレウ外務協力大臣(Ms. Alcinda Antonio de Abreu, Minister of Foreign Affairs and Cooperation)との間で行われた。
  2.  本計画の概要は次のとおりである。
  3. (1)本計画の内容

    •  モザンビーク保健省が、5箇所の保健人材養成機関の教室・演習室及び寮、また全国12箇所の養成機関の実習機材等を整備する「保健人材養成機関施設及び機材拡充計画」の詳細設計を実施するための資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    •  モザンビーク政府は、「貧困削減行動計画(2006-2009年)」において保健分野を開発の最重要分野の一つに位置づけ、「保健セクター戦略計画(2001-2010年)」を策定し、保健医療サービスへのアクセス拡大と質の向上を優先課題とした。しかし、医療分野の人材不足は深刻で、住民1,000人あたり1名の目標に対し、1,733名に1人となっている。このため、全国の医療機関の増設と必要な保健人材の養成を図るため、「保健人材育成計画(2006-2010年)」等を策定し、2010年までに8,250名の保健人材育成を目標に、全国13箇所の保健人材養成機関で取り組みを実施してきている。しかし、教室・演習室、実習用機材等が不足しており、管理施設を教室に転用したり、二部制授業の実施を余儀なくされている。
    •  このような状況を改善するため、モザンビーク政府は、施設増設が必要となっている保健人材養成機関のうち、特に施設整備の5箇所(ナンプラ、ベイラ、ペンバ、ニャマタンダ、マシンガ)の教室・演習室及び寮と、全国12箇所の養成機関の実習機材等の拡充整備に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    •  本件計画を通じて、保健人材養成機関において、必要な教室・演習室及び寮と、実習機材の整備により、保健士候補生等約3,200名の教育の質の向上が図られる。また、保健人材が増加し、保健サービスの充実、質の向上が期待される。

    (参考)  モザンビークの面積は約80万平方キロメートル、人口は約1,980万人、一人当たりGNIは約310ドル(世銀統計、2005年)である。

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