報道発表

日・キルギス外相会談

平成25年2月27日
日・キルギス外相会談(写真-1) 日・キルギス外相会談(写真-2) 日・キルギス外相会談(写真-3)






本27日午後5時35分から約30分間,岸田文雄外務大臣は,アタムバエフ・キルギス大統領に同行して来日中のエルラン・アブディルダエフ・キルギス共和国外務大臣(H.E. Mr. Erlan ABDYLDAEV,Minister of Foreign Affairs of the Kyrgyz Republic)との間で,交換公文の署名と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 無償資金協力の交換公文署名式
    会談に先立ち,両大臣は,一般プロジェクト無償資金協力「ビシュケク-オシュ道路クガルト川橋梁架け替え計画(詳細設計)」に関する交換公文の署名を行いました。
  2. 二国間関係
    岸田大臣から,両国は,民主主義、法の支配といった基本的価値を共有しており,キルギスが民主化と開かれた国づくりを進めていることに敬意を表しつつ,幅広い分野で二国間関係のみならず,国際的諸課題に共に取り組んでいきたい旨述べました。これに対しアブディルダエフ外相は,今回の大統領訪日が,基本的価値を共有する両国の関係を一層進展させるはずみになると信じる旨述べました。
  3. 経済関係・経済協力
    1. (1)岸田大臣から,日本はこれまで500億円に上る経済協力をキルギスに実施してきており,今回,道路整備や日本の中小企業進出にも資する無償資金協力の案件実施を決定した旨述べました。これに対しアブディルダエフ外相は,キルギスの民主化は容易なものではないが,その道のりを進む上でも経済基盤を整えることが重要であり,民主主義国のリーダーである日本からの支援を求めたいと思っている,円借款の再開を強く期待しており,是非戦略的に活用していきたい旨述べました。
    2. (2)アブディルダエフ外相は,日本が関心を有しているレアメタルの開発に関し,日本企業に対してあらゆる必要な支援を行っていく旨述べ,岸田大臣よりこれに謝意を表明しました。
  4. 「中央アジア+日本」対話
    1. (1)アブディルダエフ外相から,アフガニスタンの安定化にとっても中央アジアの地域協力推進が重要であり,国境管理への協力など,「中央アジア+日本」対話における日本の役割を高く評価しました。また,議長国として,キルギスは次回外相会合を成功させたく,岸田大臣のキルギス訪問を招請するとともに,着実に地域協力のプロジェクトを実施していきたい旨述べました。
    2. (2)これに対し岸田大臣は,中央アジアの自立的発展のためには地域協力が重要であり,そのために「中央アジア+日本」対話の枠組を通して尽力したい旨述べ,次回外相会合に向けて協力していく旨述べました。
  5. 地域情勢
    アブディルダエフ外相は,アフガニスタン安定化に向けた日本のアプローチを支持するとともに,両大臣は,2014年以後の国際治安維持部隊(ISAF)撤退後を見据えて協力を推進することが必要である旨一致しました。また,両大臣は,北朝鮮を含む東アジア情勢について意見交換しました。
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