報道発表

日・ルーマニア外相会談及び夕食会

平成25年2月26日
日・ルーマニア外相会談及び夕食会(写真1) 日・ルーマニア外相会談及び夕食会(写真2) 日・ルーマニア外相会談及び夕食会(写真3)






本26日午後7時40分から午後9時50分まで,岸田文雄外務大臣は,外務省賓客として来日中のティトゥス・コルラツェアン・ルーマニア外務大臣(Mr. Titus Corlatean, Minister of Foreign Affairs of Romania)と,外相会談及び夕食会を行いました。会談及び夕食会におけるやりとりの概要は以下のとおりです。
なお,会談終了後,両外相は,共同声明への署名を行いました。

  1. 冒頭
    1. (1) 岸田大臣から,コルラツェアン大臣の初来日を歓迎しつつ,昨年末の両国における新内閣発足後,早い段階で外相会談が開催できることを歓迎しました。コルラツェアン大臣から,今回の日本政府の訪日招待に感謝するとともに,これを機に日本との関係をさらに強化したいと述べました。
    2. (2) 両大臣は,本年1月のアルジェリアのテロ事件における両国国民犠牲者に対し深甚なる哀悼の意を表明の上,両国間で,及び国際社会と連携して,テロとの闘いに取り組む意志を確認しました。
  2. 日・ルーマニア及び日・EU関係
    1. (1)全般
      岸田大臣から,NATO及びEUの新規加盟国であるルーマニアは,民主主義・法の支配などの基本的価値を共有するパートナーであり,これまでの我が国からのODA供与を通じた協力を基盤に,今後,先進国同士の成熟した関係を政治対話,経済,人的交流をはじめとする多分野で構築したい旨述べました。
      コルラツェアン大臣から,総理及び岸田大臣のルーマニア訪問招請があり,政府間の政治対話の強化に加え,議員間など様々なレベルでの交流を進めていきたいとの趣旨を述べました。
    2. (2)日・EU関係
       両大臣は,日EU間で政治協定・EPAを進めていく重要性で一致しました。
    3. (3)経済面での成熟した関係
      コルラツェアン大臣から,IT,インフラ,農業などの分野に言及しつつ,両国間の潜在力に応じてさらに経済関係を拡大することへの期待感を表明しました。岸田大臣から,今後,進展可能性のある分野として我が国が強みを有する医療分野でのルーマニアとの協力可能性について言及しつつ,ルーマニア側の投資環境整備を要請しました。
    4. (4)人的交流
       岸田大臣は,東日本大震災後に実施されたルーマニア政府による同国への福島大学の被災学生招待に対し感謝の意を表明しました。コルラツェアン大臣から,昨年末,日本政府がルーマニア国民に対する試行的査証免除措置を2015年12月末まで延長したことに対し謝意を表明するとともに,大学間交流を進めたい旨述べました。
  3. 地域・国際情勢
    両大臣は双方が関心を有する地域・国際情勢について意見交換しました。その中で,両大臣は,北朝鮮のミサイル発射・核実験実施を強く非難する点で一致するとともに,拉致問題の解決に向け連携していくことを確認しました。また,岸田大臣から,尖閣諸島を巡る情勢についての我が国の立場を説明したのに対し,コルラツェアン大臣から,日本の冷静な対応を評価するとの発言がありました。

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