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本13日,岸田文雄外務大臣は,外務省賓客として訪日中であるスペインのホセ・マヌエル・ガルシア=マルガージョ外務・協力大臣(Dr. José Manuel García-Margallo y Marfil, Minister for Foreign Affairs and Cooperation of Spain)と,午後7時から午後9時20分まで,外相会談,共同記者発表及び夕食会を行いました。会談及び夕食会におけるやりとりの概要は以下のとおりです。
なお,会談終了後,両外相は,共同コミュニケを発表しました。
(1) 岸田外務大臣から,ガルシア=マルガージョ大臣は,岸田大臣として初めての賓客,在アルジェリア邦人に対するテロ事件以降初の欧州の外相との直接会談,「日本スペイン交流400周年」を迎える今年初のスペイン要人の来日,という3つの「初めて」と共に来日されたと指摘しつつ,スペインと協力して,国際問題への対応について政策協調や情報交換を進めたいと述べました。また,12日に北朝鮮が行った核実験について,国連安全保障理事会が断固たる措置をとることを含め,スペインを含む各国と更に連携していきたいと述べました。
(2) これに対し,ガルシア=マルガージョ大臣から,岸田大臣の初の賓客となれたことは光栄であり,これを機に日本との関係を大きく強化したいと述べました。また,北朝鮮問題についての日本の立場を共有する,アルジェリアのテロ事件における日本人犠牲者に対し深甚なる哀悼の意を表したいと述べました。
(1) 岸田大臣から,アルジェリアの事件を受けて1月に発表した「3本柱」(ア. 国際テロ対策の強化,イ. サヘル・北アフリカ・中東地域の安定化支援,ウ. イスラム諸国・アラブ諸国との対話・交流の促進)を紹介した上で,マリ情勢の安定化に向けてスペインとも意見・情報交換を進めていきたい,また,今後,情勢が不安定な国・地域において,双方の在外公館を通じ,両国自国民及び企業の安全にかかわる情報の交換を強化するよう関係者に指示したいと述べました。
(2) これに対して,ガルシア=マルガージョ大臣から,これらの地域へのスペインの戦略的関心について説明した上で,国際情勢に係る情報・意見交換の強化について賛同の意が表明されました。
(3) さらに,両外相は,今後両国の防衛当局が二国間で具体的な協力を進めるための方策を探求することを期待したいという点で一致しました。
岸田大臣から,日本とスペインは,歴史と文化を尊敬し合い価値を共有する友人である,また,両国皇太子殿下が「日本スペイン交流400周年」の名誉総裁に御就任になることは両国国民にとって大きな励みである旨述べた上で,以下の4点に言及し,いずれもガルシア=マルガージョ大臣の賛同を得ました。
ア. 二国間ワーキング・ホリデー制度の導入に向けた協議の開始。
イ. 「第15回日本・スペイン・シンポジウム」の提言実施に向けた協力。
ウ. 日本と欧州連合(EU)との間の政治分野に関する協定及び経済連携協定(EPA)の推進。
エ. 両国首脳会談を出来る限り早期に実現するよう目指す。
岸田大臣から,再生可能エネルギー等で世界をリードするスペインと,企業間協力が更に進展することを期待する,科学技術協力も更に強化したいと述べた上で,以下の3点に言及し,いずれもガルシア=マルガージョ大臣の賛同を得ました。
ア. 日スペイン税関相互支援協定の署名に向けた作業の加速。
イ. 日スペイン科学技術協力協定の下での第2回合同委員会の早期開催。
ウ. 6月に活動を再開する日スペイン経済合同委員会への支援。
これらに加えて,両大臣は,東アジア,中東,アフリカ及び中南米等について意見交換を行いました。
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