
日・パキスタン外相会談
平成24年7月8日
本8日(日曜日)午後3時45分から約25分間,玄葉光一郎外務大臣は,アフガニスタンに関する東京会合出席のために来日中のヒナ・ラッバーニ・カル・パキスタン・イスラム共和国外務大臣(H.E. Hina Rabbani Khar, Minister for Foreign Affairs, Islamic Republic of Pakistan)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,玄葉大臣から,アフガニスタン・パキスタン間の信頼関係は重要であることから,カル外相がアフガニスタンに関する東京会合に参加した意義は大きいと述べ,本会合で有意義なステートメントを行ったことに対し感謝の意を表明しました。また,今後のアフガニスタンのために,アフガニスタンとパキスタンの間で真の信頼関係が構築されていくことに期待を表明しました。これを受けて,カル外相は,日本が東京会合を開催したことを高く評価するとともに,地域の安定にとって軍事的,政治的な取組だけでなく,経済的な取組が必要であり,アフガニスタンの経済的自立を促すために日本がリーダーシップを発揮していることを高く評価する旨述べました。
- また,玄葉大臣より,米・パキスタン関係について,先般NATO補給路再開に至ったことは喜ばしい,米国とパキスタン,或いは米国とパキスタン・アフガニスタン間の協力はテロと過激主義の撲滅にとって重要である旨述べました。これに対し,カル大臣より,NATO補給路再開は,米・パキスタン関係を改善する契機である,本日,米・パキスタン・アフガニスタンと三カ国外相会合を実施したが,国際社会の重要なプレーヤーである日本も,地域の安定に向けて協力頂きたいとの期待が表明されました。
- 玄葉大臣より,本年5月の日・パキスタン外相会談を受けた人的交流や経済協力等の分野での二国間関係の強化に関する取組状況を説明しました。これに対し,カル外相より,感謝の意が述べられるとともに,電力セクターにおける支援への期待が表明されました。