報道発表

日・ソロモン外相会談

平成24年7月4日
(写真)日・ソロモン外相会談-1 (写真)日・ソロモン外相会談-2




 本4日(水曜日)午後2時50分から約20分間,玄葉光一郎外務大臣は,「世界防災閣僚会議in東北」に出席のため来日中のクレイ・フォラウ・ソアラオイ・ソロモン諸島外務貿易大臣(Hon. Clay Forau Soalaoi, Minister for Foreign Affairs and External Trade, Solomon Islands)と,仙台国際センターにおいて会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭,玄葉大臣から,フォラウ外相の来日を歓迎するとともに,両国は長年に亘り漁業を中心に良好な関係にあり,本年5月の第6回太平洋・島サミット(PALM6)ではリロ首相に出席頂き感謝する旨述べました。また,玄葉大臣より,ソロモンにおいては、過去の戦争において多くの日本人が戦没しており,遺骨収集・慰霊事業にも協力頂き感謝する,今後も経済協力を通じてソロモンとの関係を強化していきたい旨述べました。
     これに対し,フォラウ外相より,今回の訪日に際しての日本からの温かい歓迎とソロモンとの二国間会談の実施に感謝する旨述べました。また,フォラウ外相は,両国関係は長い歴史を有し,パートナーとして良好な協力関係を築いており,今次会談はPALM6での日・ソロモン首脳会談をフォローアップする良い機会である旨述べました。
  2. 玄葉大臣より,2007年にソロモンも地震と津波による甚大な被害を受けたと承知しているが,今回,石巻の被災地を視察されてどのような印象をお持ちになったかと尋ねるとともに,日本もマグニチュード9.0という過去に例のない規模の地震により非常に広い地域が被害を受けたため,復興も簡単ではないが努力している旨述べました。
     これに対し,フォラウ外相より,日本からは,防災設備の提供なども含め給水設備改善や2007年の津波で被害を受けたギゾ病院の再建等,様々な支援を頂いている旨述べました。また,日本はソロモンとは比較にならないほど大きな被害を受けたにも拘わらず先般のPALM6で太平洋島嶼国に対する支援を継続することを表明頂き,併せて感謝したいと述べるとともに,東日本大震災の犠牲者に対し哀悼の意を表明しました。さらに,フォラウ外相は,石巻を視察した印象として,想像以上の被害であり,どのようなことが起きたのかがよく理解できたが,街が復興している様子を目にすることができ,大変勇気づけられた旨述べました。
  3. 続いて,日本企業によるニッケル探鉱プロジェクトに関して,玄葉大臣より,日本では多数の関係者がこのプロジェクトの進展を関心を持って見守っており,日本企業がスムーズに投資や進出が行えるようソロモン政府にも協力をお願いしたい旨述べました。
     これに対し,フォラウ外相より,ソロモン外務貿易省としても他の政府機関とともに努力しているところである旨述べたところ,玄葉大臣より,ニッケル探鉱プロジェクトが進展すれば,両国の経済関係は一層緊密になるだろうと述べました。
  4. 最後に,玄葉大臣より,国際場裡では様々な場面で日本を支持を頂き感謝する旨述べたのに対し,フォラウ外相より,先般の日・ソロモン首脳会談でも確認されたように,日本の存在感が国際場裡で強化されることを支持する旨述べました。
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