
ハイチ共和国における国際連合平和維持活動に従事している日本国の施設部隊の資機材の一部の贈与に関する日本国政府とハイチ共和国政府との間の書簡の交換
平成24年12月19日
- 本19日(現地時間18日),ハイチ共和国の首都ポルトープランスにおいて,我が方倉冨健治在ハイチ大使館大使と先方ピエール=リシャール・カジミール外務・宗務大臣(H.E. Mr. Pierre-Richard CASIMIR, Minister of Foreign Affairs and Religious Affairs)との間で,ハイチ共和国における国際連合平和維持活動に従事している日本国の施設部隊の資機材の一部の贈与に関する日本国政府とハイチ共和国政府との間の書簡の交換が行われました。
- 我が国は,2010年1月のハイチ大地震を受けて,同年2月からハイチに自衛隊の部隊等を派遣し,がれきの除去や整地等の復旧支援を行ってきましたが,同部隊はハイチの復旧に十分に貢献したものと評価し得ることから,本年12月末までにハイチから撤収します。
- この取極は,自衛隊部隊の撤収に際し,同部隊が使用していた資機材の一部をハイチ共和国政府に対して贈与する枠組みであり,本件贈与は,ハイチ共和国政府から同部隊の資機材を道路整備や災害対策等に使用したいとの要請があったことを踏まえたものです。また,本件贈与は, 2011年12月の「防衛装備品等の海外移転に関する基準」についての内閣官房長官談話の下で行われる初めての防衛装備品等の海外移転となります。
- 我が国は,引き続きハイチの震災からの復興と基礎社会サービスの確立を目標に,同国に対して支援を行う考えです。贈与された資機材が有効に活用され,同国の復興,経済社会開発及び同国国民の福祉に寄与することが期待されます。
(参考1)
ハイチ共和国は,面積約2.77万平方キロメートル。人口約1,008万人(2010年)。
人口1人当たりのGNI(国民総所得)は700米ドル(2011年,世界銀行)。
(参考2)
ハイチ政府への贈与物品:油圧ショベル(5台),ドーザ(4台),バケットローダ(3台),モーターグレーダ(2台),X線撮影装置(1式)等
※ハイチ政府に譲与する物品には,武器輸出三原則等にいう「武器」に該当する油圧ショベル等4台が含まれている。