報道発表

アフリカPKO訓練センターへの追加支援

平成23年8月9日
  1. 本9日(火曜日),我が国政府は,アフリカにおけるPKO訓練センターに対し,総額270万米ドル(2億4,030万円)の追加支援を行いました。これにより,ガーナのコフィ・アナン国際平和維持訓練センター(KAIPTC)及びエジプトの紛争解決・平和維持のためのカイロ地域センター(CCCPA)の2センターにそれぞれ50万ドル,ケニアの国際平和維持訓練センター(IPSTC)に80万ドルの追加支援が,また,エチオピアのアフリカ・ピース・アカデミー(ISSPA)に90万ドルの新規支援が行われます。
  2. アフリカでは多くの紛争・内戦が収束しつつあるものの,依然不安定な状態にある国や地域が存在しており,現在6つの国連PKO(うち1つはアフリカ連合(AU)と国連の合同部隊)及び1つのAU平和維持部隊が展開しています。我が国は,平和維持活動の効果的な実施のためには,訓練を受けた要員の増加・展開が重要であるとの認識の下,アフリカ諸国の平和維持能力向上のため,アフリカ各地にあるPKO訓練センターへの支援を実施しています。我が国としては,今後とも講師派遣を含め,効果的な支援を行っていく考えです。

【参考】アフリカのPKO訓練センターに対する我が国の協力
 我が国政府は,2008年に,アフリカの5つのPKO訓練センター(エジプト,ガーナ,ケニア,マリ,ルワンダ)に対し,施設建設・修復,コンピューター等機材供与,研修の実施等,総額約1,450万米ドルの支援を行った。2009年度には,更に3つのセンター(ベナン,ナイジェリア,南アフリカ)に対し,総額約400万米ドルの支援を実施し,2010年度には3センター(エジプト,ガーナ,マリ)に対する追加支援及びカメルーンのセンターへの新規支援(計約252万ドル)を供与した。これまでに,4つのセンターに対し,18名の日本人講師(自衛官7名,文民11名)を派遣した。我が国のこれまでの支援により,1,800名以上の軍人,警察,文民が訓練を受けている。今般,我が国政府はUNDP(国連開発計画)に対し,23年度PKO訓練センター支援として総額270万ドルを送金。今後UNDP経由で各センターに支援が実施される。

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