
日・タイ外相電話会談
平成23年12月23日
本23日(金曜日),18時30分から約30分間,玄葉光一郎外務大臣は,タイのスラポン外相(H.E. Dr.Surapong Tovijakchaikul)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 洪水関係
冒頭,玄葉大臣から,スラポン外相に対し,今回APEC外相会合の際の日タイ外相会談においてタイ訪問の招待を頂いたので,早速訪問を計画したが,訪問が延期せざるを得なくなったことは,申し訳なく,また残念であると述べました。その上で,玄葉大臣から,訪問時にお伝えする予定であったいくつかの点として,我が国として,タイの洪水被害からの復旧・復興に向けた努力をできるだけ支援する意向である,我が国から提供できる支援策を取り纏めたので,活用願いたい旨伝えました(詳細は別添の「タイの洪水被害から復興に向けた日本からの協力」参照)。また,玄葉大臣から「洪水被害で代替が必要な資機材等の輸入に係る関税の免除」に関するタイ政府の閣議決定に謝意を表した上で,日系企業からの要望(査証や労働許可証の発給等応援要員の滞在許可の円滑化,電力,工業用水等工場の再開に必要なインフラ整備等)を伝えつつ,タイ政府の対応を求めました。
スラポン外相からは,排水ポンプ隊の派遣,様々な調査団,専門家の派遣等日本からの迅速な支援に対し深甚なる謝意の表明がなされるとともに,今後の復旧・復興に向けて日本と緊密に協力をしていきたい旨述べました。また,玄葉大臣から提起のあった日系企業の要望等への対応状況を説明しつつ,タイとしても,タイへの投資に関し,日本企業の信頼が得られるよう最大限努力する旨述べました。
- 北朝鮮情勢
玄葉大臣から,金正日国防委員長の死去が朝鮮半島の平和と安定に悪影響を与えないことが重要であるとの考えを述べました。また,タイにも拉致事案があることに言及し,拉致問題の解決に向けて協力したい旨述べました。スラポン外相からは,タイとしても朝鮮半島の安定を維持することの重要性について認識を共有する旨の発言がありました。
Adobe Systemsのウェブサイトより、Acrobatで作成されたPDFファイルを読むためのAcrobat Readerを無料でダウンロードすることができます。左記ボタンをクリックして、Adobe Systemsのウェブサイトからご使用のコンピュータに対応したソフトウェアを入手してください。