
玄葉外務大臣とキティラット・タイ副首相の会談
平成23年11月28日
本28日(月曜日)16時00分から約30分間,玄葉光一郎外務大臣は,キティラット・ナ・ラノン・タイ副首相兼商務相(H.E.Mr. Kittirat Na Ranong, Deputy Prime Minister and Minister of Commerce)との会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,玄葉大臣より,タイの洪水被害に対し心からのお見舞いを述べ,今後もタイを全面的に支援する意向である旨述べました。これに対して,キティラット副首相より深甚なる謝意が表明されました。
- 玄葉大臣は,11月11日の日タイ外相会談で玄葉大臣から協力を求めたことを受け,11月18日の日タイ首脳会談において,インラック首相から,洪水により操業停止となっている日本企業が一日も早く操業を再開できるよう必要資機材の輸入に係る関税の減免措置や応援要員の滞在許可の円滑化につき対応を約束してくれたことに謝意を表明し,加えて工場の早期再開に必要なインフラ整備や企業が安心して活動できる環境の整備につき配慮を求めました。これに対し,キティラット副首相は,治水対策も含むインフラ設備の全面的な見直しを行い,皆に安心を与えたい旨述べました。
- また,玄葉大臣は,11月18日の日タイ首脳会談においてインラック首相より提案のあった両国外相間での復興計画の策定について,これに応えていく意向を表明し,本年12月中にもチャオプラヤ川の洪水対策マスタープランの改訂を行うため調査団を派遣する旨述べました。更に玄葉大臣は,今年,共に大災害に見舞われた両国が励まし合い,緊密に連携しながら復旧・復興に努めたいと述べました。これに対し,キティラット副首相は,日本からは洪水発生の早い時期より支援を頂いており,改めて日本の支援に謝意を示すと共に,来年の雨季には今年のような事態にならないことをタイ国民に約束しているのでしっかり対策を立てたい旨述べました。