報道発表

日仏外相会談(概要)

平成22年3月18日
(写真)日仏外相会談(概要) (写真)日仏外相会談(概要)




18日(木曜日)、午後7時30分より9時20分まで、岡田外務大臣は来日中のベルナール・クシュネール仏外務・欧州問題大臣と飯倉公館において会談及び夕食会を行い、二国間関係及び国際社会における重要事項について意見交換を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岡田大臣はクシュネール外相の訪日を歓迎するとともに、この度の在京仏大使館新築に対し祝意を表明しました。それに対して、クシュネール外相からはこれまで数回訪日を延期せざるを得なかったこともあり、今次訪日を心待ちにしていた旨述べました。
  2. 二国間関係について、岡田大臣より、日仏協力拡大のための方途として、政治対話の強化、経済関係の増進、安全保障分野での協力強化の3点に重点を置くべきである旨述べ、クシュネール外相も賛意を表しました。
    岡田大臣より、政治対話の強化の文脈に於いてサルコジ大統領の早期訪日を歓迎する旨述べたところ、クシュネール外相よりサルコジ大統領は時期は未定なるも訪日したいと考えている旨述べるとともに、鳩山総理及び岡田大臣の訪仏も歓迎する旨述べました。それに対して、岡田大臣より謝意を表しました。
    岡田大臣より二国間経済関係を更に発展させるため、日EU経済連携協定の必要性を述べたのに対し、クシュネール外相より、日本の立場を理解する、来る日EU定期首脳協議でしっかりとした議論を期待している旨述べました。
    また、クシュネール外相より子の親権問題について言及があり、それに対して岡田大臣よりハーグ条約を締結する可能性を真剣に検討している、個別の事案に関しても外務省としてできる限りのことをしていきたい旨述べました。
  3. 今月末のG8外相会合を念頭に置いて、両大臣は以下の事項について意見交換を行いました。

    (1)核軍縮・不拡散
    岡田大臣より、本年は核セキュリティ・サミットやNPT運用検討会議等重要な日程が控えており大事な年である、核保有国が先頭に立って貢献することを期待する旨述べました。それに対して、クシュネール外相より、仏としても核軍縮の重要性は十分理解している旨応じました。

    (2)イラン
    クシュネール外相より、イランの核問題に対する深刻な懸念が表明され、イランとの対話の重要性は十分理解しており、これまでも積み重ねてきているが、今や更なる制裁も必要ではないかと述べました。それに対して、岡田大臣より対話の継続が重要であるが、現状にかんがみれば国際社会の一致した追加的措置の必要性について理解すると述べました。

    (3)北朝鮮
    岡田大臣より、六者会合を通じた北朝鮮による核放棄を早期に実現することの重要性及び拉致問題を含む人道上の懸念について北朝鮮の対応を強く求める我が国の立場について述べ、クシュネール外相も日本の立場を支持する旨述べました。また、クシュネール外相は、昨年大統領がラング特使を北朝鮮に派遣したことに関連し、人道支援等の目的のために在平壌事務所の設置を考えているが、現状での国交樹立は全く考えていない旨述べました。

    (4)アフガニスタン・パキスタン
    岡田大臣より、アフガニスタンの安定と復興は国際社会の最重要課題であり、特に、元タリバーン末端兵士の再統合が重要である旨述べました。それに対して、クシュネール外相より、我が国の対アフガニスタン支援に高い評価を表明しました。また両大臣は、民生支援を充実させていくための方策につき意見交換を行いました。

    (5)その他、両大臣はハイチについても、意見交換を行いました。
  4. さらに、国連安保理改革について、岡田大臣より、仏が我が国の常任理事国入りを支持していることに謝意を表明するとともに、ニューヨークでの政府間交渉を踏まえて、政治的機運を高めていくべく、引き続き日仏間で協調して取り組んでいきたい旨述べたところ、クシュネール外相は同意し日本の常任理事国入りへの支持は一貫したものである旨述べました。
    また、両大臣は、気候変動問題、アフリカ支援についても意見交換を行いました。
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