報道発表

イラク共和国に対する第5次円借款の供与に関する交換公文の署名

平成22年2月22日
  1. 本21日(日曜日)(現地時間同日)、イラクの首都バグダッドにおいて、我が方小川正二駐イラク国大使と先方ズベイディー財務大臣(HE Mr. Baqer Jabor Al-Zubaidy, Minister of Finance)との間で、イラク共和国による経済社会改革努力を支援するため、総額878億4,000万円を限度とする円借款「中西部上水道セクターローン」、「アル・アッカーズ火力発電所建設計画」及び「デラロック水力発電所建設計画」に関する書簡の交換が行われました。

    対象案件及び供与限度額
    (1)中西部上水道セクターローン      412.74億円
    (2)アル・アッカーズ火力発電所建設計画 295.70億円
    (3)デラロック水力発電所建設計画    169.96億円
                             計878.40億円
  2. 案件の概要
    (1)中西部上水道セクターローン
    本計画は、イラク中西部地域の3県(ニナワ県、アンバール県、サラハッディーン県)において、取水施設、浄水場の補修及び増設、送配水施設等の整備を行うことにより、中西部地域及び同国の経済・社会復興に寄与するものです。
    (2)アル・アッカーズ火力発電所建設計画
    本計画は、イラク中西部アンバール県において、ガス火力発電所(120MW)及び関連送電線を整備することにより、電力供給量を増加させ、経済社会の復興・発展に寄与するものです。
    (3)デラロック水力発電所建設計画
    本計画は、クルド地域ドホーク県において、水力発電所(流れ込み式発電設備、約30MW)等を整備することにより、同地域の経済社会の発展に寄与するものです。
  3. 供与条件
    (1)金利: 0.65%(コンサルティング・サービス部分については0.01%)
    (2)償還(据置)期間: 40(10)年
    (3)調達条件: 一般アンタイド

(参考) 2003年10月のマドリッド会合において、我が国は中期的なイラクの復興ニーズに対し円借款による最大35億ドルの支援を表明した。本件対象案件の実施により、このうち約32.8億ドルの円借款供与が決定されたことになる。

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