リベリア共和国に対する国際連合児童基金(ユニセフ)を通じた無償資金協力「小児感染症予防計画」に関する書簡の交換
平成22年2月5日
- 本5日(金曜日)(現地時間同日)、リベリア共和国の首都モンロビア市において、我が方片上慶一駐リベリア国大使(ガーナにて兼轄)と先方イザベル・クローリー・ユニセフ在リベリア共和国事務所代表(Mrs. Isabel Crowley, UNICEF Representative in the Republic of Liberia)との間で、1億6,200万円の一般プロジェクト無償資金協力「小児感染症予防計画(the Project for Infectious Diseases Prevention for Children)」に関する書簡の交換が行われました。
- リベリアでは、14年に亘る内戦の影響により、保健医療水準が大幅に低下し、マラリアなどの感染症を主要な原因として、5歳未満児及び妊産婦の死亡率が高い状況にあります。本件協力は、我が国として、ユニセフを通じて、リベリア共和国に向け、小児及び妊婦の感染症に対する予防体制の改善のためにワクチン等の調達に必要な資金を供与するものです。
- 本件協力の実施は、全国の1歳未満児(約29万人)及び約28万人の妊産婦の健康状態を改善し、小児及び妊産婦の感染症に対する治療体制の改善を図ることを通じ、2012年までに、5歳未満児及び妊産婦の死亡率を30%低下させるとのリベリア政府の目標達成に貢献することが期待されます。
- 我が国は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の保健分野における取組みへの協力を強化することを表明しており、本件協力はそれを具体化するものです。
(参考) リベリア共和国は、アフリカ西部に位置し、面積約11.1万平方キロメートル、人口約360万人(2008年)、1人あたりのGNI(国民総所得)150米ドル(2008年)。