
メドヴェージェフ露大統領の北方四島訪問を受けての前原外務大臣からベールィ駐日大使への申し入れ
平成22年11月1日
本1日(月曜日),メドヴェージェフ・ロシア大統領が国後島を訪問したことを受け,1日12時15分から約20分間,前原誠司外務大臣がベールィ駐日ロシア大使を招致の上,概要以下のとおり遺憾の意を表明し,申入れを行いました。
これに対し,ベールィ駐日大使は,ロシアの原則的立場を述べるとともに,(1)同大統領の訪問は純粋な国内問題である,(2)露日関係の悪化は露日双方にとって利益とはならない,(3)至急,本国に報告する旨述べました。
- メドヴェージェフ大統領が国後島を訪問したことは,日本の原則的立場と相容れず,また,我が国国民の感情を傷つけるものである。極めて遺憾であり,抗議する。
- 9月29日,自分(前原大臣)からベールィ大使に対し,貴国の最高指導者が北方四島を訪問すれば,日露関係を損ねるとの大きな懸念を有している旨伝達した。
- こうした懸念表明にもかかわらず,今回,メドヴェージェフ大統領が国後島を訪問したことは,日本との関係発展の重視を表明してきた貴国政府の真意を疑わせるものである。
- 日本政府としては,メドヴェージェフ大統領の北方四島への訪問の事実や訪問時の大統領の言動等を踏まえ,適切な対応をとっていかざるを得ない。この点を本国に伝えてほしい。