
中曽根外務大臣によるザルダリ・パキスタン大統領表敬(概要)
平成21年4月16日
- 4月16日(木曜日)、16時30分から約20分間、中曽根外務大臣は訪日中のザルダリ・パキスタン大統領を表敬しました。なお、本会談には、クレーシ外務大臣他が同席しました。
- 冒頭、中曽根大臣より、歓迎の意を表した後、パキスタンの安定は国際社会全体の安定に直結しているとした上で、明日のフレンズ閣僚級会合及び支援国会合では、ザルダリ大統領より経済改革やテロ対策の具体的取組とその継続への強い決意が表明されることへの強い期待を述べ、パキスタンの努力を日本としても支援していくとの意向を伝えました。これに対し、ザルダリ大統領より、今次会合開催における日本政府のイニシアティブに対する深遠な謝意が表され、フレンズ会合は友好国が一致してパキスタンに対する支援を強化するためにあるだけでなく、パキスタンと周辺地域が直面している困難な状況に対する国際社会の理解を促進する目的もあると説明し、同地域において、日本が世界の経済大国として責任ある役割を果たしていることを高く評価しました。
- 双方は、テロ撲滅に向けた取組について意見交換を行い、ザルダリ大統領から、パキスタンはこれまでテロ対策に最大の努力をしてきたが、今後とも調和と平和に向かって国際社会と協力していきたいと述べました。双方は、テロ対策分野の支援に関し、両国間の協議を加速させることで一致しました。また中曽根大臣から、印パ両国が協力し、ムンバイ連続テロ事件を早期に解決することが重要と指摘したのに対し、ザルダリ大統領より、その方向で作業を進めているとの説明がありました。
- 中曽根大臣からインド洋における補給支援活動といった日パ協力関係の進展について述べ、双方は、両国関係の一層の促進に向け協力していくことを確認しました。特に、官民双方で二国間対話を一層強化していくことで一致しました。