
タンザニアに対する無償資金協力(「マサシ-マンガッカ間道路整備計画(3/3期)」)に関する書簡の交換
平成21年12月3日

- 12月3日(木曜日)(現地時間同日)、ダルエスサラームにおいて、我が方中川坦駐タンザニア国大使と先方ラマダニ・キジャ財務経済次官(Mr.
Ramadhani M.Khijjah, Permanent Secretary, Ministry of Finance and Economic
Affairs)との間で、15億1,400万円を限度とする無償資金協力「マサシ-マンガッカ間道路整備計画(3/3期)(the
Project for the Improvement of Masasi-Mangaka Road)」に関する書簡の交換が行われました。
- タンザニア南部を通る「ムトワラ開発回廊」は、農産物の消費地への安定供給を確保し、農村地域の経済成長を促進する役割が期待されており、国際回廊計画の一つとして、優先的な経済開発推進地域に指定されています。また、同地域の主要産業は農業ですが、産地と市場を結ぶ道路網の不備により、収穫物が効率的に出荷できない状態にあり、早急な道路整備が必要とされています。
- 本件は、同回廊の一区間であるマサシからマンガッカ間を結ぶ約55.1kmの道路整備を行うものです。本件は3期に分けて行うこととしており、今次第3期ではマサシ(始点)から32.6kmの地点からマンガッカ(終点)までの約22.5kmの区間の整備を行うものです。
同道路の整備により、通行車両の移動時間が短縮される(マサシからマンガッカ間の通過時間が、現状の83分から42分に短縮)とともに、通過時間の短縮により、農産物の輸送コストが低減され、地域間物流の輸送量の増大に寄与することが期待されています。
- 我が国は、昨年5月の第4回アフリカ開発会議(TICADIV)において、インフラ分野での支援を表明しており、本件協力はその支援策を具体化するものです。
(参考) タンザニア連合共和国はアフリカ東岸に位置し、面積約94.5万平方キロメートルを有し、人口は約4,248万人(世銀、2008年)、一人当たりGNI(国民総所得)は約440米ドル(世銀、2008)。