報道発表

日・セルビア外相会談の概要

平成21年10月29日

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本29日(木曜日)午後7時30分より午後9時40分頃まで、岡田外務大臣は、来日中のイェレミッチ・セルビア共和国外務大臣と飯倉公館において会談及び夕食会を行い、二国間関係及び国際情勢につき意見交換を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 二国間関係
  2. (1)  岡田外相より、セルビアからの初めての外務大臣としてイェレミッチ外相訪日を歓迎する、セルビアが国際社会と協力しつつ、EU加盟に向けた努力を行っていることを評価する、日本として引き続きセルビアの改革努力を支援するとともに、以下のような、様々な分野における二国間協力を強化していく考えである旨述べました。

      (イ)  経済協力面に関し、環境分野を重点とする経済協力に向けた取り組みの現状を説明するとともに、明年以降、シニア海外ボランティアをセルビアに派遣する方針であることを伝えました。

      (ロ)  経済面に関し、セルビアのWTO加盟のための日・セルビア間の二国間交渉が実質合意に至ったことを歓迎するとともに、本年11月中旬にセルビアに派遣予定のジェトロによるビジネス環境視察ミッションが両国経済関係の強化に向けた契機となることを期待すると述べました。

      (ハ)  人的交流面に関し、セルビアからの国費留学生受入れ枠の拡大等を通じた人的交流の促進を表明しました。

    (2)  イェレミッチ外相より、今次訪日を日・セルビア関係に新しい章を開く良い機会としたい、これはタディッチ大統領自身の思いでもある、二国間関係深化のためにあらゆる努力を傾注したい旨述べました。また、イェレミッチ外相より、日本がセルビアの復興と発展のために行ってきたこれまでの支援に対し謝意表明があり、また、セルビアとして円借款による支援を期待すること、また、今後、ビジネスミッションの派遣、シニア海外ボランティア派遣等を通じ人的交流が一層促進されることを期待するとの発言がありました。さらに、両国外務省間の定期的な意見交換の場を設け、国際場裡における連携・協力等につき意見交換していきたいとの提案があり、岡田大臣より良い考えであり同意すると応じました。

    (3)  イェレミッチ外相より、岡田外相のかつてのセルビア等訪問に触れつつ、改めてセルビアを訪問し、民主化を果たしつつあるセルビアの新しい姿を是非ご覧頂きたい旨述べ、岡田大臣より、お申し出に感謝する、今後機会を捉えて検討していきたい旨述べました。

  1. 西バルカン情勢、コソボ情勢
  2. (1)  イェレミッチ外相より、2000年以降のセルビアの民主化の進展状況、同国のEU加盟に向けた現状等につき、セルビアは国内の改革努力や国際社会との協調路線を継続しながらEU加盟に向けて努力している旨述べました。

    (2)  また、イェレミッチ外相より、最近のメドベージェフ・ロシア大統領のセルビア訪問等にも触れつつ、EU、トルコ等中東、ロシアという3地域の合間にあるバルカン半島及びその中心に位置するセルビアの戦略的重要性につき説明がありました。

    (3)  コソボ情勢に関し、イェレミッチ外相より、セルビアにはセルビアとしての立場がある、しかし、このような状況下にあっても武力紛争が生じていないというのはバルカン半島の歴史における質的な変化であり、セルビアは現実的観点をも踏まえ、あくまで法的・外交的手段を通じて努力する、他の分野における協力の障害とならないよう努力する等、セルビア政府の立場について説明がありました。岡田外相を始め日本側より、我が国としてコソボ承認に至った経緯・考え方等、コソボに関する日本の立場について説明しました。両外相は、この問題に関する双方の立場の相違を踏まえつつ、両国関係を幅広い分野で進展させていくことで一致しました。

  1. 国際情勢
  2. この他、両外相は、東アジアを巡る情勢とりわけ東アジア共同体構想、欧州統合の経緯と現状等、双方が関心を有する国際情勢について意見交換を行いました。

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