第2章 ODAの国際比較
 日本のODA実績は、2001年に10年にわたり続いたトップの座を米国に譲り、2003年には、対前年比4.3%減の88.8億ドル(東欧諸国、ODA卒業国向け実績を除く)となった。日本は、前年に引き続き世界第2位の援助国であるが、第1位の米国、第3位のフランス、第4位のドイツをはじめとする他の主要援助国のODA実績は増加傾向にある。
 日本のODAの対GNI比率(2003年)は、0.20%であり、主要援助国22カ国の中では第19位であった。他方、日本のODAの国民1人あたりの負担額は、72.8ドルであり、22カ国中第12位となっている(2002年)。
 地域別に見たODA実績(2002年)では、対アジア援助に占める日本の援助の割合は45.4%となっており、他国を大きく引き離している。他方、中東、中南米、アフリカ、欧州では米国が、大洋州ではオーストラリアがそれぞれ第1位となっている。日本は、アジア以外では、中南米で第2位(援助額全体の15.2%)、大洋州で第3位(援助額全体の14.2%)、中東で第4位(援助額全体の5.0%)である。
DAC主要国のODA実績の推移(2003年)
DAC諸国のODA援助実績(2003年)
DAC諸国におけるODA実績の国民一人当たりの負担額(2002年)
DAC主要国の地域別実績の割合(2002年)