ブックタイトルMOFA-外務省-2016

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概要

MOFA-外務省-2016

 開発協力とは、開発途上地域の開発を主たる目的とする政府及び政府関係機関による国際協力活動のことです。世界の責任ある主要国として、日本は、ODAを中核とする開発協力の推進を通じて、貧困や感染症などの途上国の抱える開発課題に取り組んでいます。どの国も一国のみでは平和と繁栄を確保できなくなっている現在の国際社会において、こうした貢献は、日本の平和と安全、更なる繁栄といった国益の確保に不可欠なものです。 人道支援とは、一般的に、人道主義に基づく人命救助、苦痛の軽減、人間の尊厳の維持・保護のために行われる支援のことであり、緊急事態への対応だけでなく、災害の予防、救援、復旧・復興支援なども含まれています。日本は、人間の安全保障の観点から、人道危機の多様な状況を踏まえて、適切かつ積極的な人道支援を行っています。 全ての人々が恐怖や欠乏から免れ、人間の尊厳を実現することは、国際社会を安定させ、日本に平和と繁栄をもたらします。日本は、人間一人ひとりに着目し、保護と能力強化を通じて個人が持つ豊かな可能性を実現する人間の安全保障の理念を推進し、開発支援や地球規模の課題の解決に向けた取組を進めています。グローバル化の進む中、世界の国々の相互影響と依存の度合は、急速に高まっています。貧困や紛争、人権の抑圧、公衆衛生危機や健康格差、環境問題など、一国のみではなく国際社会全体に関わる問題として、各国が協力して取り組む必要がある脅威・課題も増えています。日本は、2015年2月に閣議決定された開発協力大綱の下、国際社会の平和と安定及び繁栄の確保により一層貢献するため、開発協力を推進しています。開発協力 ー世界の様々な課題の解決への取組ーDevelopment Cooperation人道支援人間の安全保障開発協力(政府開発援助(ODA)等)パレスチナでの無料診療デーに訪れた親子に母子手帳について説明をするJICA専門家(写真提供:今村健志朗/ JICA)ウガンダの病院で、人の動線に合わせ、アルコール手指消毒剤を設置cサラヤ㈱5 写真提供:今村健志朗/JICA