ブックタイトルMOFA-外務省-2016

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概要

MOFA-外務省-2016

 国民一人ひとりの外交に与える影響力が増大している近年、政府対政府の外交に加えて、外国の国民や世論に働きかける「パブリック・ディプロマシー」とよばれる外交活動がますます重要になっています。 外務省は、外国の国民や有識者の日本に関する正しい理解を促進して良好な対日イメージ・親近感を持ってもらうために、外国メディアへの情報提供やウェブサイト・ソーシャルメディアによる発信、在外公館長による発信、有識者等による講演活動、各種日本紹介イベントの開催、諸外国のオピニオンリーダーやジャーナリスト、ブロガーなどの日本への招へいなどを行い、日本の外交政策や一般事情に関する情報を積極的に発信しています。 異なる背景や文化を持つ国と国、人と人との信頼関係を育て友好関係を発展させていく上で、相互理解は不可欠です。 外務省は、様々な分野において交流や協力を推進するとともに、民間団体などの国際交流活動も積極的に支援しています。また、国境や文化の垣根を越え、人と人とが触れ合う取組として、日本と各国・地域との間で、政府関係者・有識者・文化人・一般市民への日本文化紹介、留学生交流や青少年などの交流、スポーツ交流などを行っています。このような人的交流の促進のため、査証(ビザ)の緩和にも取り組んでいます。 貧困を脱するための教育の普及など、国際社会の安定や繁栄を実現する上で、文化や教育、科学の役割の重要性が改めて認識されています。日本は、これらの分野で活動するユネスコ(国際連合教育科学文化機関)や国連大学などの国際機関の活動にも協力しています。外交政策を円滑かつ効果的に行い、また、日本人が国境を越えた活動や世界の人々との交流を円滑に進める上で、日本への関心を高め、理解と信頼・親近感を深めてもらうことが不可欠です。外務省は、日本の外交政策や一般事情に関する様々な情報を積極的に発信するとともに、海外での日本文化の紹介や日本語の普及に対する支援、人的交流などを行っています。日本についての理解の促進Broaden Understanding国際機関を通じた取組 開発途上国では、経済・社会の発展にともない、その国固有の文化の維持・保全・振興に対する関心が高まる傾向があり、多くの国で経済や社会インフラ整備だけでなく、文化面も含めた国づくりが行われています。日本とこれら諸国の間の相互理解を深め、文化や高等教育振興、文化遺産保全等を目的として、日本は1975年度よりODAの一環として「文化分野の無償資金協力」を実施しています。途上国の文化の振興への協力パブリック・ディプロマシー文化や人の交流の促進国際社会は,世界に良い影響を与えている国として,日本を高く評価しています。一例として,英国BBCは「各国が世界に与える影響」に関する国際世論調査*を実施していますが,日本は調査結果の中で,例年世界に肯定的な影響を与えている国の上位に位置しています。英国BBCワールド・サービスによる国際世論調査ドイツカナダ英国フランス日本EUブラジル米国中国南アフリカ60%57%56%50%49%47%45%42%42%39%“世界に評価される国” 日本*BBC海外向け放送「BBCワールドサービス」が企画し,カナダの民間調査会社グローブスキャンと米国メリーランド大学が実施している恒例の調査。2014年は24か国の2万4542人を対象に,電話・面接を通じて,主要17か国・地域について報告書を作成している。9 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向け外務省は、スポーツの価値とオリンピック・パラリンピック精神を広めるための国際貢献策“Sport for Tomorrow”*を実施しています。スポーツ外交の推進*スポーツ専門家の招へい・派遣や器材供与等