東こ子詳日本語教室の先生・生徒たちと筆者ピニャータ みなさんは、「アメリカ大陸の口づけ」ってご存知ですか? これは、南北のアメリカ大陸をつなぐ「中米」の呼び名です。中米の国・ホンジュラスは、一年中温暖な気候で、カリブ海のビーチや島が楽しめる一方、ハリケーンの影えい響きょうを受けやすいため、日本では、災害に負けない橋の建設などで協力してきました。中米にはめずらしく、地じ震しんがほとんどないので、世界遺産のコパンのマヤ遺い跡せきが残っていると言われています。バナナ、メロン、マンゴー、スイカなどのおいしいフルーツを、一年中手軽に食べることができるのも魅み力りょくです。 ホンジュラスの人は、初めて会う人にも、まるで友人や家族のように接してくれて、会えば、「オーラ!」と言ってベソ(右ほおを1回合わせるあいさつ)を交わします。また、家族思いで、誕生日祝いなどには、親せきや友だちもたくさん集まります。そのためケーキはビッグサイズで、主役がケーキに顔をつっこむのもお約束。こうした楽しいムードづくりはホンジュラスの人の得意技です。「ピニャータ」という、くす玉を棒でたたき割る、スイカ割りのようなゲームも有名です。くす玉が割れると、中からおかしが落ちてくるので、だれが一番多く集めるかの大勝負にもなります。勝負事には熱いお国がらで、サッカーの試合があると、ゴールの首都:テグシガルパ主要言語:スペイン語面積:11.3万km²(日本の約3分の1)人口:911万人通貨単位:レンピーラこんにちは=Bブエナスuenostタルデスardes見てね!たびにさわぐのも日常茶飯事。家族にせよ、サッカーにせよ、自分のチームを全力で愛する、そんな国民性が感じられます。一いっ般ぱん家庭では、フリホーレス(豆料理)や、トルティージャ(とうもろこし粉をうすくのばして焼いたもの)が、毎日3食食べられているそうです。 そんなホンジュラスと日本は、80年以上の外交関係があります。良好な二国間関係の裏には、外交官の努力がかくれています。外交官の仕事は山ほどありますが、まず人と仲良くなることが基本です。相手の文化を理解・尊重し、自分もそれに合わせるようにしています。逆に、日本を好きになってもらうことも重要です。ホンジュラスでは、日本のアニメや科学技術が大人気で、その影えい響きょうで日本語を勉強している人もたくさんいます。こうした日本のファンを増やすことが、私たち外交官の使命ですが、だれでも身近なところから始められるので、みなさんも日本の良いところをぜひアピールしてください。そして、このような文化交流がおもしろいと感じたら、外交官の道も考えてみてはいかがでしょうか。メッセージ動画をくわあずましょうMEMOホンジュラス共和国よりくわしくはここを見てね!さんピニャータはすごいんじゃ!22しく調べてみよう中南米にはどんな国があるのかな? 祥
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