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G7 伊勢志摩サミット 2016

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概要

G7 伊勢志摩サミット 2016

議長国としてG7の結束を確認しつつ、サミットの最大のテーマである世界経済、日本の優先議題(「質の高いインフラ投資」、「保健」及び「女性」)や海洋安全保障等で議長国としてのリーダーシップを発揮し、具体的な行動を伴う成果に結びつけました。開発・アフリカ質の高いインフラ投資開発については、持続可能な開発のための2030アジェンダの採択は、貧困削減及び持続可能な開発へのアプローチにおける新時代の幕開けであり、G7として、2 0 3 0アジェンダの実施を、人間中心の、かつ、地球に配慮した形で、国内的及び国際的に進めることにコミットしました。また、G7として、これまでの開発関連コミットメントの進捗を評価した「伊勢志摩進捗報告書」を発出しました。アフリカについては、アフリカにおける課題に対処することが、SDGs(持続可能な開発目標)の実現のための中心となることを確認するとともに、初のアフリカ開催となるTICADⅥ(第6回アフリカ開発会議)が、世界の理念をアフリカのための行動に移す重要な節目となることを確認しました。「質の高いインフラ投資」の基本的要素についても国際社会で認識を共有することが重要との点で一致し、「質の高いインフラ投資の推進のためのG 7伊勢志摩原則」にG7として合意しました。また、G7で合意した内容を、今後、各国・国際機関等に対して効果的に発信し、インフラ投資・支援の実施において、「原則」に沿った行動をとるよう促していくことを確認しました。安倍総理から、日本は本年のG 7議長国として、アジアのみならず、世界全体に対して今後5年間で総額約2000億ドル規模の質の高いインフラ投資を実施していくこと等を決定した旨表明しました。保健女性G7として、①感染症等の公衆衛生危機への国際社会の対応能力の強化、また、②幅広い保健課題への対応の鍵となり、危機対応にも資するユニバーサル・ヘルス・カバレッジ( U H C )の推進、さらには、③薬剤耐性への対応の強化が重要との点で一致し、これらの分野に関する「国際保健のためのG 7伊勢志摩ビジョン」を発出しました。また、安倍総理からは、本年のG 7議長国として、公衆衛生危機対応、感染症対策やUHCの達成に向けた保健システムの強化等のため、国際保健機関等に対し、今後新たに約11億ドルの支援方針を決定した旨発表しました。G 7として、女性の活躍を後押しするために、女性の潜在力を開花させ、とりわけ自然科学分野における女性の活躍促進が重要との認識の下、「女性の能力開花のためのG7行動指針」及び「女性の理系キャリア促進のためのイニシアティブ( W I N D S )」に合意しました。安倍総理からは、途上国の女性の活躍を推進するための新たな開発戦略を策定したことを紹介するとともに、今後3年間で約5000人の女性行政官等の人材育成、約5万人の女子生徒の学習環境の改善を実施する旨表明しました。1つ1つのテーマについて有意義な議論があったんだ。