04ⒸAsia-Pacific Development Center on Disability(APCD)2005年12月の日ASEAN首脳会議において、小泉総理(当時)は、ASEAN共同体構築に向けて統合を進めるASEANの努力を支援するため、約7千万ドルの拠出を表明し、2006年3月にJAIFを設置しました。さらに、2013年12月の日・ASEAN特別首脳会議 において、安倍総理が1億ドルのJAIF2.0の拠出を表明しました。その他にも青少年交流促進、日ASEANの経済連携促進、大規模災害対策等のための追加拠出も実施しています。JAIFは、現在に至るまで幅広い分野において日・ASEAN協力の促進に大きく貢献しています。❶自由、民主主義、基本的人権等の普遍的価値の定着及び拡大に向けて、ASEAN諸国と共に努力していく。❷「力」でなく「法」が支配する、自由で開かれた海洋は「公共財」であり、これをASEAN諸国と共に全力で守る。米国のアジア重視を歓迎する。❸様々な経済連携のネットワークを通じて、モノ、カネ、ヒト、サービスなど貿易及び投資の流れを一層進め、日本経済の再生につなげ、ASEAN諸国と共に繁栄する。❹アジアの多様な文化、伝統を共に守り、育てていく。❺未来を担う若い世代の交流を更に活発に行い、相互理解を促進する。対ASEAN外交5原則日・ASEAN友好協力40周年に当たる2013年には、安倍総理が対ASEAN外交5原則を発表しました。そして、12月には東京で開催された日・ASEAN特別首脳会議において、日本とASEANの首脳が、「日・ASEAN友好協力に関するビジョン・ステートメント」及びその「実施計画」を採択し、日本とASEAN諸国は「平和と安定のパートナー」、「繁栄のパートナー」、「より良い暮らしのパートナー」、「心と心のパートナー」の4つのパートナーを柱として協力を進めていくことを表明しました。また、同時に「地域・地球規模課題に関する共同声明」を採択し、「世界の中の日・ASEAN関係」という観点から地域及び地球規模の課題に対する日本とASEANが共通認識を示しました。このような強固なパートナーシップを通じて、引き続き日本とASEANがその友好協力関係を強化していくことが期待されます。日本アセアンセンター国際機関日本アセアンセンター(正式名称:東南アジア諸国連合貿易投資観光促進センター/事務局:東京)は、1977年に福田赳夫総理(当時)が、フィリピン・マニラで表明した東南アジア外交3原則「福田ドクトリン」を受けて、1981年5月25日に当時のASEAN加盟国(原加盟国:インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)政府及び日本政府が協定に署名し、設立した国際機関です。後にブルネイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーも加盟し、現在はASEAN全10か国と日本がセンターの加盟国となっています。同センターは、貿易、投資、観光、人物交流の促進に加えて、最近の日本とASEAN諸国を取り巻く経済状況や人の往来の変化を踏まえ、ASEANの抱える新たな課題にも迅速に対応するための組織改革を行う等、活動の幅を拡げています。このように、センターは、日本とASEANの枠組みで設立された国際機関としての優位性を活かしつつ、効果的で効率的な組織運営及び事業実施に取り組んでいるところです。日ASEAN統合基金(JapanASEANIntegrationFund:JAIF)
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