記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成27年6月21日(日曜日)21時05分 於:飯倉公館)

冒頭発言―日韓外相会談

【岸田外務大臣】尹炳世外交部長官を外務省賓客としてお招きをし,日韓外相会談及び夕食会を行いました。尹長官の初めての訪日となりましたが,日韓関係の前進に向け日韓国交正常化50周年や日韓の協力関係を中心に前向きな意見交換を行いました。会談では,本年が意義深いものとなるよう引き続き協力していくことで一致をし,その一環として明22日に両国の首都で祝賀行事が開催されることを歓迎いたしました。明日の東京での行事は,私自身と尹長官と共に出席をいたします。また,安倍総理は明日の東京での行事に出席をいたします。なお,朴槿恵大統領もソウルでの行事に出席すると承知をしております。国際会議の場での外相会談を定例化すると共に,外相の相互訪問を行っていくことといたしました。その一環として,尹炳世長官から私に年内の訪韓の招請があり,私が適切な時期に訪韓すべく調整していくことといたしました。そして,日韓首脳会談を適切な時期に実現すべく共に努力していくことといたしました。そして,日中韓サミットにつきましては本年中できるだけ早期に開催することで一致をいたしました。そして,安保,経済といった様々な分野での協力を深化させていくことで一致をいたしました。韓国でのMERSの流行に関して緊密に意思疎通して協力しつつ,対応していくことで一致をいたしました。日韓両国は世界遺産委員会の責任あるメンバーとして同委員会の成功に向けて協調し,両国の推薦案件,すなわち,明治日本の産業革命遺産と百済の歴史地区この両案件が共に登録されるよう協力していくことで完全に一致をいたしました。そして,北朝鮮問題については日韓,日韓米の連携を確認し拉致問題を含む人道上の課題について協力することで一致をいたしました。

質疑応答

【NHK 小嶋記者】大臣今,世界遺産に関して一致したということですけれども,韓国は反対していましたけれども,これに対して会談ではどういうやりとりがあったのかということと,あと,歴史認識,慰安婦を始めとする歴史認識についてはどういうお互いの主張があったのかということについて。

【岸田外務大臣】まずですね。外相会談におけるこのやり取り,これは詳細については,控えなければなりません。しかし,この世界遺産委員会の成功及び両国の推薦案件がともに登録されるよう協力していくことで完全に一致をいたしました。そして,それ以外に,この慰安婦を始めとした歴史問題,慰安婦につきましては,まず,やり取りに慰安婦が取り上げられ,そして議論は行いました。詳細は控えなければなりませんが,日本側のこの従来の立場に基づいて我々は議論を行い,引き続きこの局長級協議等を通じて議論をしていくこととなりました。引き続き粘り強くこの協議を続けていくということにおいて,一致をした次第です。

【NHK 小嶋記者】あと,あの,外相会談の定例化,それからあと,大臣の訪韓について話が出たということですけれども,あと総理と朴大統領の首脳会談についても努力するという,早期開催に向けて努力するということですけれども,今回のこの会談の評価について大臣はどのように思われますか。

【岸田外務大臣】まず尹炳世長官にとりまして,就任後初めての日本訪問でありました。今の政権になって,外交部長官が初めて日本を訪問したということで,まずこれは大きな意義ある訪問であると認識をしております。加えて,この外相会談におきまして,極めて率直に意見交換を行うことができました。様々な課題はまだ存在するわけですが,こうしたこの意思疎通を図っていくこと,率直な意見交換を行うことの大切さを確認した上で,引き続きこの外相会談等を,この国際会議の場等において定例化することを確認したわけです。そして加えて,こうした国際会議等における外相会談であるならば,どうしても時間的な制限があります。こうしたこの粘り強い率直な意見交換の重要性を考える時に,よりしっかりとした会談を持たなければならない,そういったことで,相互訪問を行おう,こういったことで一致をしたということであります。両国の間には困難な問題が存在いたしますが,両国の間において,しっかりと話し合いをやっていこうということを確認できた,意義ある会議であったと振り返っています。

【NHK 小嶋記者】首脳会談については,前進があったという風に大臣としてはとらえてらっしゃるんでしょうか。

【岸田外務大臣】首脳会談の重要性についても,認識を共有できたと思っています。ただ,具体的な日程については,引き続きできるだけ早期に,ということで調整を続けております。

【TBS 深井記者】日中韓のサミットを本年中のできるだけ早い時期に行うことで一致したと言うことですが,その場で日韓首脳会談に結びつけたいということですか。

【岸田外務大臣】まず,日韓首脳会談は重要であります。また,あわせて,日中韓の三カ国のサミットも重要であります。日程的にそれを結びつけるとか,具体的なことは,何も決まっていませんが,それぞれできるだけ早期に開催するよう努力するということでは一致できたと考えています。

【共同 松浦記者】世界遺産については,双方の案件について賛成するということになるのでしょうか。

【岸田外務大臣】今申し上げましたとおりですが,要は,7月世界遺産委員会が開催されて正式に決定されるものであります。ですので,今の段階で,詳細なもの等,具体的なことを申し上げるのは控えますが,登録されるよう協力することで日韓の間で完全に一致をしたということであります。

【フジ 藤田記者】韓国側は反対を取り下げたということですか。

【岸田外務大臣】今申し上げたとおりです。

【TBS 深井記者】朴槿恵大統領から何かメッセージのようなものはあったのですか。

【岸田外務大臣】この場で申し上げることは以上です。詳細は控えます。

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