記者会見

副大臣会見記録(平成20年8月)


INDEX






副大臣会見記録(平成20年8月28日(木曜日)17時32分~ 於:本省記者会見室)

アフガニスタンにおける邦人誘拐事件

(副大臣)本日午後2時に高村外務大臣とタジキスタン滞在中のスパンタ・アフガニスタン外務大臣が、電話で5分間会談をしました。高村大臣から、今回の件に対するアフガニスタン政府の協力について感謝を述べ、更に今後のことについても協力を要請しました。スパンタ外務大臣からは、引き続きこの件について最大限協力するということと、心からの弔意を伝えて欲しいという話がありました。
 本28日、現地時間11時(日本時間同日15時半)、ジャララバードから、伊藤和也さんの御遺体をカブールまで搬送するアフガニスタン国軍のヘリコプターが出発しました。現地時間11時50分(日本時間16時20分)、御遺体は中村・ペシャワール会代表とともにカブールに到着しました。御遺体は、カブール大学に移送中です。今後、右大学医学部において検視等が行われる予定です。検視が終了次第、御遺体を大使公邸に搬送し、安置する方向で調整中です。伊藤さんの御遺体の本邦搬送に係る諸事項については、中村・ペシャワール会代表からの協力要請に基づいて、在アフガニスタン日本国大使館が必要な調整を行っています。御遺体は、早ければ明日29日にも本邦へ向けて出発する予定です。

(問)犯人グループの正体や目的について、その後何か分かったことはありますか。

(副大臣)諸説があり、確定的なことはまだ言えません。現時点で情報収集、事実関係を確認中ということです。

(問)殺害された時の状況についても諸説報じられていますが、それについて何か分かってきていることはあるのでしょうか。

(副大臣)それについても、確認中です。

(問)大臣とアフガニスタン外相の電話会談の報道発表の中に、「殺害」と書いてあったと思うのですが、これは政府として、殺害と断定したということですか。

(副大臣)殺害と断定したというよりは、殺害されたと見ている、と言った方が良いと思います。

(問)銃撃の状況について明らかなことはありますか。

(副大臣)銃撃の経緯あるいはこの事件全体の背景については、諸説ありますが、今確認中ということです。ただ、御遺体の発見場所については、28日の日本時間16時、在アフガニスタン日本国大使館がナンガルハール県の警察当局から直接得た情報を申し上げると、伊藤和也さんの遺体発見日時は、27日現地時間の10時頃、日本時間の14時30分頃で、遺体発見場所は、ナンガルハール県ヘワ郡ブディアライ村だと聞いています。

(問)殺害の推定時刻に関しては、どうですか。

(副大臣)確認中です。

(問)アフガンの治安状況が悪化しているということで、JICA等の現地の法人の活動の見直し等の検討必要なのではないかと官房長官会見でもありましたが、現時点ではどういう検討状況ですか。

(副大臣)官房長官も示唆をされたと思うのですが、この事件の背景、経緯を含めてまず情報収集をして、きちんと事実を確認し、その上で、どういう影響があるかということが初めて分かってくるのではないかと思います。調査をして事実確認がきちんと出来た段階で、例えばJICAについて、今後アフガニスタンへのスタッフの派遣をどうするのかということを考えていくという流れだと思います。

(問)現地の状況を見ると、どこまで事実の確認が出来るかということと、時間がかかることも想定されるのですが、それについてはどうお考えですか。

(副大臣)事実確認にどの位の時間がかかるかということは、現時点では分かりませんが、鋭意情報収集をしています。従って、どういう経緯で、どういう背景で事件が起こったのかということをきちんと確認し、その状況を把握した上で、JICAの方針についても考えることが必要だと思います。

(問)現地の状況確認の為に、大使館員その他が現地で調査したりすることは予定されているのですか。

(副大臣)ジャララバードに到着している大使館員が、現在も鋭意努力を続けています。

(問)その方は、現在ジャララバードに残って、活動しているということなのですか。

(副大臣)はっきり何日までということはともかく、当分現地にいて情報収集をするということです。

(問)誘拐事案が発生して、翌日人質が殺害されるという、最悪の結果になってしまった訳ですが、その結果を迎えた原因について、どのようにお考えですか。

(副大臣)どういう経緯で、どういう背景で、この事件が発生したのかということをきちんと情報収集の上、確認しないと、コメント出来ません。ひとつ言えることは、伊藤さんを救出出来なかったということは誠に残念で、伊藤さんのようなアフガニスタンの為に志を持ってやっている方が、何故命を落とさなければならなかったのかということは、本件の緊急対策本部長としても、一人の人間としても、やり場のない怒りを感じるということです。

(問)以前に、イランで大学生が誘拐されて、8ヶ月後に解放されたという事案がありますが、その時を思い返すと、誘拐されてすぐに、大使館からの色々なルートで、大臣、副大臣からもイラン政府に対して、強硬措置をとらないよう、とにかく人質の安全を第一に考え、無理をしないように、ということが終始徹底されていたように思えるのですが、今回もそのような日本政府の要望がアフガニスタン政府に対して伝えられていたのか、またきちんとそれが徹底されていたのかということに関して如何でしょうか。

(副大臣)在アフガニスタン日本国大使館から、アフガニスタン政府の然るべき立場の方に対しては、もちろん伊藤さんの事件について解決を図っていく為の協力要請をしています。ジャララバードには、残念ながら、大使館がないということで、現地の在アフガニスタン日本国大使館、政府の然るべき方、地方の当局、国連の関係者等、様々なルートから情報収集して、状況の把握に努めたということです。

(問)情報収集するのはいいのですが、強硬措置をとらないようにといった要望を日本政府がしていたかどうかという点に関しては、どうなのですか。

(副大臣)国連機関からの一報を受けて、日本大使館からペシャワール会に確認をして、伊藤さんが誘拐されたということを把握した訳です。その時点でまず第一に、どういう形で誘拐されたのか、場所はどこか、どういう状況なのか等について、情報収集をするということにまず全力を挙げなければいけなかった状況でした。それを踏まえて、どういう対応をするかということを考えていかなければいけないので、情報が錯綜した状況下で、アフガニスタン政府にも全面的に協力して頂いて出来るだけ様々な情報が得られるように協力して頂いたということです。ジャララバードという離れた場所でなければ、すぐに大使館員が駆けつけられたと思います。日本政府として、アフガニスタン政府に様々な働きかけを行ったのかと訊かれれば、それはもちろん働きかけたと言って良いと思います。

目次へ戻る


副大臣会見記録(平成20年8月27日(水曜日)22時33分~ 於:本省会見室)

アフガニスタン邦人誘拐事件

(副大臣)昨日アフガニスタンで発生した邦人誘拐事件について、拘束された伊藤和也さんの救出に向けて、日本政府として伊藤さんの安全確保に最大の配慮をしながら何とか無事の解放を目指してきましたが、残念ながら伊藤和也さんの御遺体を確認致しましたので説明させて頂きます。
 まず、アフガニスタンの国民のため、志と情熱を持ってNGO活動に従事して来られた大変立派な伊藤和也さんのような方が、このような形で命を落とすということについて、個人的にも大変残念に思いますし、やり場のない怒りを感じます。まず、伊藤さんのご家族の皆様方に心からの弔意を表したいと思います。また、政府としても伊藤和也さんの救出に向けて全力を尽くして参りました。現地の日本大使館、そしてアフガニスタン政府も多数の警官を動員し救出のための努力を行ってきた訳ですが、それが叶わなかったことについて非常に残念に思っております。それでは、先の会見で私が申し上げた事実及びその後の経過を説明します。
 現地時間8月27日11時54分(日本時間同日16時24分)、アフガニスタン内務省報道官室より在アフガニスタン日本国大使館に対し、日本人と思われる男性の遺体が発見され、同遺体が車両でジャララバード市内へ移送中である旨、正式に連絡がありました。そしてナンガルハール県知事事務所より在アフガニスタン日本国大使館に対し、同日13時頃(日本時間同日17時30分頃)、ご遺体がナンガルハール県知事公邸に到着した旨連絡がありました。更に、同日15時45分(日本時間同日20時15分)、在アフガニスタン大使館員がジャララバードに到着し、伊藤さんを良く知るペシャワール会の西野医師と合流し、現地時間同日16時50分(日本時間同日21時20分)、パブリックヘルス病院にて遺体の確認を行ったところ、伊藤さんの身体的な特徴、顔や髭の特徴、及び誘拐前に着用していた衣服の着用を踏まえ、遺体が伊藤さん御本人であることを確認しました。また、本日、領事局参事官を現地へ派遣しました。今後、現地政府とも協議の上、可及的速やかに伊藤さんのご遺体をカブールに搬送してご遺体の検視を行う予定になっています。その後は、御遺族やペシャワール会の関係者と御遺体の日本への搬送について相談することになっております。
 更に本日、在アフガニスタン日本国大使館経由で、スパンタ・アフガニスタン外相から高村大臣宛に次のようなメッセージが届きました。「伊藤氏はアフガニスタンの人々を支援している最中に亡くなった。アフガニスタン政府はこの行為を強く非難する。貴大臣と御家族、友好的な日本国民に深い同情と弔意を表したい」というメッセージでした。

(問)御遺体はどのような状況だったのでしょうか。

(副大臣)詳しい状況については確認中ですが、伊藤さんを長年良く知っている西野医師が身体的特徴、顔とか髭の特徴、あるいは誘拐前の衣服といったものから本人と判断したということです。

(問)頭や足に銃創があるという情報もあるのですが確認していますか。

(副大臣)それは色々な報道があることは承知していますが、その点については確認をしていません。

(問)御遺体を運ばれるとのことですが、カブールに到着するのはいつ頃になるのでしょうか。

(副大臣)今の時点でははっきり分かりません。可及的速やかにカブールに搬送し、御遺族やペシャワール会の関係者の方々とどのような形で搬送するのかということを相談させて頂きます。

(問)その後、犯人グループについての情報はありませんか。

(副大臣)今、情報収集を行っていますが、現時点では確たる犯人グループの状況やこの事件の背景については、まだ確認中です。

(問)御家族がカブールまで行かれるのかどうかもまだ決まっていないのでしょうか。

(副大臣)これから良く話を聞いて決めることになると思います。

(問)伊藤さんが亡くなったと推定される時刻もまだ確認中でしょうか。

(副大臣)色々な情報が出ていますが、今情報を鋭意確認中です。

(問)昨日の晩の件ですが、結果的に誤った情報が流れ、御家族の方が期待されていたと思うのですが、最終的にこのような結果になりましたが、どのように受け止められているのでしょうか。

(副大臣)伊藤さんを無事に救出出来なかったということについては本当に残念に思います。また、御家族の気持ちを思うと本当に胸が痛みます。個人的には、アフガニスタンのために活動されていた方が、なぜこのような形で命を落とさなければならなかったのかとやり場のない怒りを感じています。一旦アフガニスタン側から入って来た情報が間違っていたということについては、アフガニスタン政府は全力で様々な協力をしてくれましたが、ジャララバードというかなり離れた場所であったということもあり、なかなか正確な情報を掴むのは難しかったではないかという気がしています。

(問)犯行グループに射撃されたのか、あるいは流れ弾に当たったのか、その点に関しては如何でしょうか。

(副大臣)そのような情報も確認中です。

(問)何らかの要求のようなものが、例えば日本政府や日本大使館などにあったのでしょうか。

(副大臣)コメントは差し控えたいと思います。

(問)遺体の発見された場所は確認出来ましたでしょうか。

(副大臣)それも色々と情報がありますが、確かな情報を確認中です。

(問)拉致された現場の地名なども確認は出来ていませんでしょうか。

(副大臣)同様に確認中です。

目次へ戻る


副大臣会見記録(平成20年8月27日(水曜日)15時35分~ 於:本省記者会見室)

アフガニスタンにおける邦人拉致事件

(副大臣)本件拘束事件に関しては、色々な情報がありますが、現時点で日本政府として確認している事実をご説明いたします。本日午後、日本時間2時過ぎ頃、UNAMA(国連アフガニスタン支援ミッション)からの連絡として、現地ナンガルハール県の警察から日本人らしき男性の遺体が発見され、ジャララバードに搬送中との連絡がありました。同じくナンガルハール県知事事務所からも在アフガニスタン日本国大使館に同様の連絡が入りました。しかしその連絡の内容については未確認です。現在、大使館員がジャララバードに向かい、到着は日本時間の午後7時位になる予定です。現地で本件について、様々な確認を行うこととしています。

(問)日本人らしい男性ということですが、何か人定に結びつく特徴など、報告は受けていますか。

(副大臣)そのような情報には接していません。

(問)その方は、現在ジャララバードのどこに搬送されているのでしょうか。

(副大臣)今の時点では、はっきりしていません。

(問)発見場所はどこなのでしょうか。

(副大臣)発見場所についても、確たる情報はありません。この事件の背景や状況を含めて、まだかなり不明な点が多いので、まず大使館員が現地に入って、更に情報収集をして出来るだけ確実な事実を把握したいと思います。

(問)外務省からどなたか現地に行かれるのですか。

(副大臣)領事局の参事官が今晩のフライトで現地に向かう予定です。

(問)ご家族も一緒に行かれるのですか。

(副大臣)まだどのような形になるのか分かりません。まず大使館員がジャララバードに入って、実際にどのような事実があるのかというのを確認した上でのことになると思います。

(問)犯行グループの一人が逮捕されたとか、そのような情報もありますが。

(副大臣)様々な情報が錯綜していますが、本件についても確たる情報はありません。

(問)遺体が日本人らしいと先方が言っているようですが、その根拠は何でしょうか。

(副大臣)細かい根拠については分かりませんが、UNAMAから連絡が入ったということです。

(問)UNAMAの方にはどのような経路で連絡が入ったのでしょうか。

(副大臣)現地のナンガルハールの警察から、UNAMAに連絡が入り、更にUNAMAが日本大使館に伝えて来たということです。

(問)一緒に運転手の方も拉致されたということですが、その後、運転手の所在は確認されているのでしょうか。

(副大臣)運転手についても色々な情報があるのですが、確たることは分かりません。

(問)大使館員の方は、遺体を伊藤さんと確認するための資料というかデータを持っているのでしょうか。

(副大臣)どのようなデータを持っているのか分かりませんが、きちんとその遺体と対面をし、色々と確認をすると思います。

(問)遺体は一体しか確認されていないのですか。それとも複数確認されているのですか。

(副大臣)複数確認されたという情報も入っていません。

(問)現時点で犯人と思われるグループから日本大使館あるいは現地の警察に連絡があったということはありませんでしょうか。

(副大臣)そのような状況も不明ですが、何れにせよそのような点についてはコメントを控えたいと思います。

目次へ戻る


副大臣会見記録(平成20年8月26日(火曜日)21時40分~ 於:本省会記者見室)

アフガニスタンにおける邦人誘拐事件

(副大臣)アフガニスタンにおける邦人誘拐事件について、現地の情報が錯綜していまして、事実関係がきちんと確認できるまでは外務省として公式の発表を差し控えてきましたが、一部報道が先行しておりますので、改めてこれまでの状況について御説明します。まず、アフガニスタン政府の責任ある当局者から、在アフガニスタン日本国大使館に対し、日本時間26日午後8時15分、伊藤和也氏解放の連絡があったことは事実です。これに対して、在アフガニスタン日本国大使館で同氏解放の真偽の確認を急いでいたところ、同日午後9時15分、アフガニスタン側より同氏解放の連絡は誤報であった旨、また、現在も依然として捜査中である旨の連絡がありました。現在も引き続き情報収集中ですが、いずれにせよアフガニスタン政府と緊密に連絡を取りつつ、一刻も早く無事解放されるように全力を尽くして参りたいと考えています。

(問)安否は確認されていないということでしょうか。

(副大臣)確認されていません。まだご本人と連絡も取れていませんし、いずれにせよアフガニスタン側から誤報であったという連絡がありましたので、今どういう状況になっているか確認中です。

(問)アフガニスタンの責任ある当局者からの連絡は、現地の日本大使館に連絡する前に東京に連絡してきたということでしょうか。

(副大臣)責任ある当局者から現地の大使に連絡があったということです。

(問)その後に現地の日本大使館から日本の外務省に連絡があったということでしょうか。

(副大臣)そのとおりです。

(問)誤報の原因はどういうことでしょうか。

(副大臣)原因は分かりませんが、アフガニスタン政府として出来るだけこの問題について対応したいという気持ちで色々な情報を提供しようとした結果こういうことになったのだと思います。

(問)確認なのですが、全くまだアフガニスタン政府も伊藤さんの安否を確認していないということでしょうか。

(副大臣)確認していないと聞いています。ただ、先ほど申し上げましたように、誤報であったという連絡があったということですから、これが事実なのかどうなのかということも含めて、まだ現時点では、はっきりしていません。

(問)ペシャワール会の方では、無事のようだと言っているのですが、それはどこから入ってきた情報なのですか。

(副大臣)それは、現地の責任ある方から、大使に対して連絡があったという時点で、確実な情報ではないのですが、こういう事実があったということは、やはりペシャワール会の方に、途中経過として、連絡が必要だと判断し、伝えました。その時にも、ご本人には、確認が取れていないという状況を説明した上で、お伝えしているということです。

(問)犯行グループからは、何らかの連絡があったのでしょうか。

(副大臣)そういう情報は今のところ、一切ありません。やはり、邦人の方の安全が第一ということなので、その辺をきちんと配慮しつつ、これから注意深く、アフガニスタン政府と密接に連絡を取りながら、情報収集をしていきたいと思います。とりあえず、一番早い便が明日だと思いますが、現地の大使館員が、現場に駆けつけるという予定になっています。

目次へ戻る

このページのトップへ戻る
前月へ戻る | 次月へ進む | 目次へ戻る