記者会見

副大臣会見記録(平成19年10月)


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副大臣会見記録(平成19年10月25日(木曜日)16時10分~ 於:本省会見室)

スーダン・ダルフール和平交渉への我が国の参加

(小野寺副大臣)10月27日(土曜日)から、リビアのシルテにおいて、スーダン・ダルフール和平交渉が開催されます。今般、本件交渉の調停役を務める国連及びアフリカ連合(AU)からの参加要請があり、我が国政府としては、佐藤啓太郎アフリカ紛争・難民問題担当大使を派遣することとしました。
 今回の和平交渉では、国連及びAUの調停の下、スーダン政府及び複数の反政府勢力の代表、近隣諸国及び米英仏等の主要関係国が参加し、現在も継続するダルフール紛争の停戦合意の達成に向けた交渉を行う他、同地域の今後の復興支援等についても協議される予定です。
 我が国としては、来年のG8議長国及びTICAD IV開催国として、今回の和平交渉参加の機会を捉え、ダルフールにおける和平の実現に向け、より積極的に関与していく所存です。

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インド洋における補給活動

(問)インド洋での給油活動に関連してですが、2003年当時、80万ガロンのところを20万ガロンと政府が説明しており問題になっています。外務省幹部の方が民主党の部会で、外務省としては当時から給油量は80万ガロンだと認識していたと説明したようですが、これについてもう少し詳しくご説明頂けないでしょうか。

(小野寺副大臣)報道について一部私も見ておりますが、少し誤解があったのではないかと思っております。
 事実についてですが、外務省が確認していたのは、空母の「キティホーク」が米国の給油艦から2003年に80万ガロンの燃料の提供を受けたということを米国側に確認したということで、あくまでも米国の補給艦が「キティホーク」に給油した量が80万ガロンであり、日本の給油艦が米国の補給艦に給油した量については、当時も私どもは20万ガロンということを信じていたということだと思います。

(問)「ペコス」から「キティホーク」に給油されたのが80万ガロンだということで、「ときわ」には関係のない数字だということでしょうか。

(小野寺副大臣)「ときわ」については、特に米国側に確認はしておりませんので、通常、当時の防衛庁が確認していた20万ガロンというのが、その数字だと理解しておりました。ですから、この時点で外務省が確認していたということはありませんでした。報告の仕方により誤解を招いたとすれば訂正させて頂きたいと思っております。

(問)米側に、80万ガロンを確認したのはいつでしょうか。

(小野寺副大臣)2003年5月です。

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イランにおける邦人の誘拐

(問)イランの誘拐事件の進展は何かあったのでしょうか。

(小野寺副大臣)現在、鋭意解放についての努力をイラン政府にしております。邦人の安否については、日本時間の24日夜の時点で確認されております。

(問)現在、パキスタン側にいるという認識でしょうか。

(小野寺副大臣)イランとパキスタンの国境付近にいるということが確認されていますので、この辺を移動しながら転々としているのではないかと思っております。

(問)情報はどれくらいのペースで入って来るのでしょうか。

(小野寺副大臣)私どもが毎日、先方の外務省に確認をしていますので、そういう意味では情報提供・交換は頻繁に行っております。

(問)交渉が行き詰まっているという訳ではないのでしょうか。また、交渉は同じペースで続いているのでしょうか。

(小野寺副大臣)イラン側にある程度お任せをして交渉して頂いています。調査の状況について私どもが報告を受けていることは安否についてのみです。

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金大中事件に関する韓国国家情報院の報告書について

(問)金大中事件の韓国報告書ですが、それに関して韓国政府から外務省に、今日の時点で何か反応は入って来ているのでしょうか。

(小野寺副大臣)昨日、木村副大臣が柳明桓(ユ・ミョンファン)在京韓国大使からお話を頂いた以降は受けておりません。

(問)政府として督促したり等、何か動きはありますか。

(小野寺副大臣)町村官房長官のコメントに尽きると思います。私どもから、特に何らかのアクションを起こすということは今のところ考えておりません。

(問)月内だったり、いつ頃までに明示して欲しいという話もないのでしょうか。

(小野寺副大臣)政府としては、とにかく町村官房長官の発言に尽きると思います。

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ベトナム・クーロン橋崩落事故

(問)先月、ベトナムでODA事業の橋の事故があったと思うのですが、調査状況の現状は如何でしょうか。また、日本の共同企業体(JV)が行っている事業だと思いますが、再発防止策等は今後、どのようにしていこうとお考えでしょうか。

(小野寺副大臣)この事件は、54名の方が亡くなった大変大きな事件であり、私どもとしては、亡くなった方に対して深く弔意を表したいを思っております。
 木村副大臣が早速現地に行き、またその後、外務省としても調査団の派遣を行いました。現在、ベトナム政府の方で報告書を取りまとめているということですので、それを受け、私どもとして再発防止に向けて何が出来るか、これから腰を据えて取り組んでいきたいと思っております。

(問)再発防止策の方向性等は、どこにポイントを置いて考えるているのでしょうか。

(小野寺副大臣)今回の原因の究明についてはベトナムからの報告があると思いますから、それを受けて日本側としても内容について検討するということです。また、これは円借款で行われた事業ですので、円借款の事業に関して更なる安全性を担保するような、そういう検討を行っていく方向だと思っております。

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副大臣会見記録(平成19年10月18日(木曜日)17時06分~ 於:本省会見室)

ストーレ・ノルウェー外務大臣の訪日

(木村副大臣)ノルウェー王国のストーレ外務大臣が、来週24日(水曜日)から26日(金曜日)にかけて、外務省賓客として訪日されます。ストーレ外務大臣は、本邦滞在中、東京において高村外務大臣と外相会談を行う他、国連大学での講演会等を行う予定です。外相会談では、二国間関係や国際情勢について幅広く意見交換を行う予定です。今回の訪日を通じ、両国関係が更に強化され、友好関係が一層発展することが期待されます。ご承知のように、2005年に国交樹立100周年を記念して、天皇・皇后両陛下がノルウェーをご訪問され、王室と親交を結ばれた等があり期待されているところでございます。

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イランにおける邦人拘束事件

(問)イランにおける邦人拘束事件について、その後の進展は如何でしょうか。

(木村副大臣)既にご承知のように、小野寺外務副大臣が現地に参りまして、モッタキ外務大臣他、外務省等々の主要な方々と会談し、人命を絶対に守りながら早期の解決をして欲しいというお願いを致しました。人命第一という考え方で捜査を続けようという点について同意を得たものと考えております。色々、意見交換を致しましたが、特にイラン政府の要請により、その過程等については一切明らかにしないで欲しいということです。ご本人は、17日中の状況でご無事だということです。これは確認を致しております。

(問)日本時間の17日ということでしょうか。

(木村副大臣)そうです。昨夜22時半に対策本部を開きましたが、その時点で17日中の情報だということでした。尚、更に18日にお元気のようだということは確認中ということでしたから、17日中の情報だとお考え頂きたいと思います。

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副大臣会見記録(平成19年10月12日(金曜日)16時48分~ 於:本省南庁舎4階エレベーターホール)

イラン邦人誘拐事件

(問)今日はどういった内容だったのでしょうか。

(小野寺副大臣)イランにおります堂道大使と電話で協議を行い、現在の状況についての把握と今後の対応について打ち合わせをしました。

(問)どういった新しい内容があったのでしょうか。

(小野寺副大臣)状況については捜査にも関わりますので、ここでお話することは差し控えさせて頂きたいのですが、大使から特にイラン政府に対して強く働きかけて欲しいという要請を頂きました。昨日、高村大臣がタライ駐日イラン大使に対して要請を行いましたが、イラン政府に対して更に強く働きかけることが解決のキーポイントになるというのが堂道大使のお話でした。

(問)情勢は変わっていないのでしょうか。

(小野寺副大臣)現在の状況について詳しく把握出来ていないということが現状だと思っております。イラン政府の治安当局はかなり熱心に捜査活動をして頂いているとも伺っております。

(問)イラン当局側は相手側と交渉・接触を繰り返しているというところなのでしょうか。

(小野寺副大臣)捜査に関わる内容なので、詳しい内容は申し上げることが出来ません。

(問)状況が詳しく把握出来ていないというのは、イラン当局が出来ていないということでよろしいですか。

(小野寺副大臣)在イラン日本大使館が直接犯人と接触している訳ではありませんので、そういう詳しい状況については日本側としては正確に把握している訳ではないということです。

(問)日本側の立場としても詳しくは把握出来ていないということですか。

(小野寺副大臣)そうですね。また、内容について一義的な責任があるイラン政府に、懸命に頑張って頂いているということだと思います。

(問)日本政府からイラン政府に強く働きかけて欲しいという現地からの要請があるということは、あまり現地の方で上手く進んでいないということなのですか。

(小野寺副大臣)十分やっては頂いているのですが、やはり現地の大使が要請をするレベルと、日本の本国から要請するレベルとそれぞれ受け止め方がイラン政府でも違うこともありますし、現地は一生懸命やって頂けるのですが、更に努力が必要だなと思っております。

(問)どの点を特にイラン政府に対して要請するのですか。

(小野寺副大臣)誘拐されている方の身柄の安全を強く要請し、一刻も早い身柄の確保を要請することだと思います。

(問)これは、どなたがどなたに要請するということなのでしょうか。

(小野寺副大臣)今お話しましたのは昨夜のことです。昨夜、高村大臣がタライ駐日イラン大使に協力要請をしたということです。

(問)男性の安否については状況は如何でしょうか。新しい情報は入っていないのでしょうか。

(小野寺副大臣)一昨日、元気であるということを確認しましたが、それ以降、安否についての情報は入っておりません。

(問)昨日、副大臣がベルギー人夫妻の誘拐事件が参考になるという趣旨のことを仰っていましたが、ベルギー政府との連絡等は如何ですか。

(小野寺副大臣)この事件を私どもが確認してから、継続して連絡させて頂いております。

(問)先程、要請がまず身柄の安全を優先して欲しいということだったというのは、強行突入等をしないで、交渉に重点を置いて欲しいという意味ですか。

(小野寺副大臣)はい。それは私どもが一番大切に思っていることですので、それを最優先にお願いしたい。それは私どもからもお願いしていますし、大臣からもお願いしている内容だと思います。

(問)イラン政府当局がそういった強行措置に出る可能性が否定出来ない、という前提での要請と理解してよろしいのでしょうか。

(小野寺副大臣)そういう風にはとっておりませんが、念には念を入れて、やはり誘拐されている方の身柄の安全が第一ということを私どもは最優先に心がけたい。それをイラン側にも再度知って頂きたいということで話をさせて頂いています。

(問)大使よりも更に上の人が要請した方がよいということであれば、例えば副大臣が直接現場に入られるといったことは考えてはいないのですか。

(小野寺副大臣)それは今後の状況を踏まえて政府内で検討する内容だと思いますので、今日の大使のお話を受けながら、検討していきたいと思っております。

(問)今日、3回目の会合だったと思いますが、ヘッドである副大臣としては、事態の進捗状況をどう見てらっしゃるか、今後の状況の見通しを教えて頂けますか。

(小野寺副大臣)本当に、色々な情報が全てはっきりはしておりませんので、ここで憶測で色々なことを言うのは差し控えさせて頂きたいと思います。私どもはとにかく、安全な身柄の確保に全力を尽くしたいと思っております。

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副大臣会見記録(平成19年10月11日(木曜日)16時06分~ 於:本省会見室)

イランにおける邦人誘拐事件について

(小野寺副大臣)イランにおける邦人の誘拐について記者会見をさせて頂きます。8日深夜、在イラン日本大使館に対し、イラン南東部において旅行中の20代男性1名より自分が拘束されているという内容の連絡がありました。同男性はパキスタンから入国し、現地を旅行中であったということです。外務省では事件発生を受けて直ちに連絡室を立ち上げ、事件への対応に当たって参りましたが、昨日10日、私を長とする緊急対策本部を設置し、昨日第1回会合、本日先ほどまで第2回会合を行って参りました。イラン側に対しては、高村外務大臣よりモッタキ外相に対して昨晩連絡をして頂き、また、宇野大臣政務官よりタライ在京イラン大使に対して、一昨日9日申し入れを行いました。また、現地におきましては堂道駐イラン大使からサファリ外務次官に対して協力要請を行う等、ハイレベルでイラン政府に協力を要請して参りました。関係情報の収集に現在も努めております。政府としては、早急かつ安全な無事解放を目指して全力を尽くす所存です。また、本日、危険情報の引き上げを行うと共に、同地域に対して渡航者への引き上げについての要請を行いました。現在、各国から関連情報の収集を行っているということです。

(問)被害に遭い、拘束されている男性の人定はどの程度進んでいるのでしょうか。また、犯人側からの要求は何かあったのですか。

(小野寺副大臣)被害に遭った方に関しては、確認をさせて頂いておりますが、事柄の性質上、ここでの人定確認のコメントは差し控えさえて頂きたいと思います。また、要求についても、コメントは差し控えさせて頂きます。

(問)現在も拘束中ということですが、被害者の安全に関する状況はどの程度分かっていますか。

(小野寺副大臣)昨晩の段階では、ご本人は大変元気で、無事でいらっしゃるということは確認されています。

(問)それ以降は?

(小野寺副大臣)それ以降については、まだ情報が入っていません。

(問)事柄の性質上というのは具体的にはどういうことですか。

(小野寺副大臣)これは誘拐事件だと私どもは考えておりますので、ご本人の安全な身柄確保が最優先ということで、差し控えさせて頂ければと思っております。

(問)犯人側からの要求の内容ではなく、あったかどうかもですか。

(小野寺副大臣)それについても、現時点では差し控えさせて頂きたいと思います。

(問)今後の外交ルートを通じた働きかけは、どのようになりますか。 

(小野寺副大臣)現在、イラン政府に対して現地の日本大使館を通じて随時24時間連絡がとれる体制になっておりますし、随時、昨日は外相同士での話し合いをして頂きましたし、これからも継続して情報提供、並びに安全な身柄の確保を要請していきたいと思っております。 

(問)今、イラン当局は犯人側とは接触中ということなのでしょうか。

(小野寺副大臣)まだ具体的に接触をしたという報告は受けておりませんが、大体こういうエリアに居るのではないかということが確認出来ているという、イラン政府からの報告を頂いております。

(問)本人からの電話は最初の1回だけですか。

(小野寺副大臣)当日に2回連絡がありました。

(問)それは8日ですか。

(小野寺副大臣)8日になります。

(問)昨日の段階で、被害者は元気そうだということですが、それはどのように確認が出来たのですか。

(小野寺副大臣)それは元気だということが確認出来たということだけで、お許し頂ければと思います。確認の方法についても、誘拐事件ですので、コメントは差し控えさせて頂きたいと思います。

(問)本人から3度目の電話があったのではないのですか。

(小野寺副大臣)すみませんが、コメントは差し控えさせて頂きたいと思います。

(問)電話があったのは全部で何回になりますか。

(小野寺副大臣)今ここで御報告出来るのは、当日2回ありました。それ以降につきましては、まだ詳細をここで申し上げる状況ではないと思っております。

(問)ご家族には、その後は連絡をとっているのでしょうか。

(小野寺副大臣)この事案が発生した段階で、外務省としてはご本人かどうかの確認も含めて、ご家族と綿密な連携を取らせて頂いております。

(問)犯人グループは特定されているのですか。

(小野寺副大臣)まだ、特定は出来ておりません。

(問)ご家族はどのような反応ですか。

(小野寺副大臣)当初の連絡では、かなりお元気で、心配しなくてよいという内容だったらしいので、そこについては安心されていらっしゃいます。ただ、最近かかる地域での誘拐事例が報道にもかなり流れておりますので、現時点ではかなりご心配されているのだと思います。

(問)本人が家族に電話をかけて来たのですか。

(小野寺副大臣)そういうこともありました。

(問)それは拘束後ということですか。

(小野寺副大臣)詳しい内容については、これから私どもも色々調査をしながら進めていきたいと思っております。

(問)先程、現地で元気で心配していないと副大臣は仰いましたが、それは拘束後という解釈でよろしいのですか。

(小野寺副大臣)そういうことになると思います。

(問)当日2回の電話は大使館にですか。今のお話だと家族に電話があったのでしょうか。

(小野寺副大臣)そういうことになります。

(問)では、別にまたあったということですね。

(小野寺副大臣)そうですね。

(問)日本の方にということですか。

(小野寺副大臣)はい。

(問)それは当日ですか。

(小野寺副大臣)当日になります。これ以上は申し上げられません。

(問)当日、最低3回あったということですか。

(小野寺副大臣)いえ、そういうことではありません。

(問)大使館に2回あって、御家族に1回の計3回が8日にあったということではないのですか。

(小野寺副大臣)詳しい内容については、あくまでも元気であるということの確認があったということで控えさせて頂ければと思います。

(問)先ほど、当日あったのがまず1回、在イラン大使館に2回あったということの確認だったのですが、その3件の連絡については8日ということでよろしいですか。

(小野寺副大臣)8日に大使館に2回、同じく8日に家族に1回、ご本人から連絡がありました。

(問)それとは別に、昨夜、元気であったことを何らかの手段で確認したということですか。

(小野寺副大臣)そうです。その方法については差し控えさせて下さい。

(問)犯人側と日本大使館は接触しているのですか。

(小野寺副大臣)それはありません。まだ確認出来ておりません。

(問)つまり、身柄を拘束したグループと日本政府や日本大使館は接触しておらず、あくまでも本人との電話によって生存を確認したということですか。

(小野寺副大臣)その状況についてもまだ確認が出来ていません。

(問)犯人側と接触しているか、いないのかということですが。

(小野寺副大臣)まだ、直接は出来ていないということになります。

(問)イラン当局は犯人側と接触出来ているのですか。

(小野寺副大臣)そこは、イラン政府との協議の内容なので、ここでは差し控えさせて頂きます。

(問)外務省として公式に人定確認出来たかと、事柄の性質というのは、どういう関連性があるのでしょうか。

(小野寺副大臣)例えば、ご家族の問題、そしてまた、どうしてもこういった事案が、色々な形で報道されますと、それが誘拐事案に関係しているグループに伝わる可能性もありますので、なるべくそういったことについては差し控えさせて頂きたいと思います。まず、無事な人命の確保が最優先ということを選ばせて頂きたいと思います。

(問)今回の事案で、身柄を拘束されているというだけでなく、誘拐と外務省が認定している根拠はどういったことですか。

(小野寺副大臣)ご本人からの連絡の内容、そして現地イラン政府との色々な協議の内容において、誘拐事案であると認定しました。

(問)今日、対策本部の2回目の会合ということでしたが、対策本部のメンバーはどのような顔ぶれで、今日はどんなことを決めたのかお聞かせ下さい。

(小野寺副大臣)対策本部は私が本部長です。副大臣、大臣政務官、関係部署の責任者がメンバーとなっております。今日は第2回目ですので、現在までの情報の整理とこれからの対応の仕方といったことを打ち合わせさせて頂きました。

(問)在イラン大使館から直に報告を聞いたり、電話等はされていないのですか。

(小野寺副大臣)今日の会議の場だけではなく、随時連絡を密にさせて頂いております。

(問)この会見以降に、大臣或いは副大臣が現地に電話される予定はありますか。

(小野寺副大臣)それはイラン政府、現地大使館の状況を含めて検討していきたいと思っております。

(問)昨日の時点までは無事が確認されたというのは分かりましたが、今日の午前中の状況はどういう感じなのですか。

(小野寺副大臣)現地とは時差があり、午前中はイランが夜の時間帯になります。私どもも情報収集に努めておりますが、情報が入っていないということだと思います。

(問)8日に外務省に連絡が入った時間と、連絡室の立ち上げの時間を教えて下さい。

(小野寺副大臣)外務省に連絡があったのは、まず在イラン大使館に深夜に連絡があり、日本時間8日22時50分、現地大使館に1回目の連絡がありました。2回目は23時15分にありました。23時半に堂道在イラン大使を本部長とする現地対策本部を設立しました。本省連絡室は翌朝8時20分に設けました。

(問)22時50分と23時15分というのは、本人から電話があった時間ということですか。

(小野寺副大臣)そうです。

(問)外務省や警察関係者の現地への派遣は検討されているのですか。

(小野寺副大臣)今、イラン政府と協議しつつ、現地の大使館が状況を見ながら、行うべきかどうかを検討している最中です。

(問)8日にあった2回の電話は、それぞれどのような内容だったのでしょうか。

(小野寺副大臣)内容については差し控えさせて頂きたいと思います。

(問)何分間くらいですか。

(小野寺副大臣)そこまで細かく聞いていません。

(問)自らの意志で電話して来たのですか。それとも、電話をさせられたということですか。

(小野寺副大臣)どちらかといえば後者だったと思います。

(問)誘拐されている方のイランに入国した目的はどのようなことなのですか。

(小野寺副大臣)パキスタンから入ったのではないかということが分かっているだけで、目的についてははっきりしておりません。

(問)家族に相談する積もりなのか言い残していかなかったのでしょうか。

(小野寺副大臣)まだ、そこまで状況をお伺いしておりません。

(問)今現在、イランの南東部地域に他に日本人はいるのでしょうか。

(小野寺副大臣)どのような方がいらっしゃるということは、詳細に把握しておりませんが、いらっしゃる、或いはいらっしゃる目的がある方に関しては、極力この勧告を重く受け止めて欲しいと通告しております。

(問)居るわけですか。

(小野寺副大臣)居るか居ないかは、今のところ確認出来ておりませんが、少なくとも外務省で「そこにおります」という連絡を受けて入国していらっしゃる方は居ないと認識しております。

(問)外務省は把握していないのですか。

(小野寺副大臣)広いエリアですので、日本から旅行者目的の方もいらっしゃいます。私どもはこの地域が危険だということをお伝えさせて頂いておりますが、そういった情報があってもやはり、入国されている方が誰も居ないとは言い切れないと思います。ただ、入国されていると認識していませんが、それは確たるものだとは言えないと思います。

(問)この地域の誘拐発生件数のデータはありますか。

(小野寺副大臣)私どもが把握しているのは、8月に一部報道されておりますが、ベルギー人の誘拐事案があったということは情報として得ております。

(問)それだけですか。

(小野寺副大臣)そうですね。

(問)外国人が誘拐されたのですか。

(小野寺副大臣)ええ。

(問)イランの国営通信だと、砦を見に行った途中だという報道がありますが、その点については何か分かっていますか。

(小野寺副大臣)いいえ、把握しておりません。多分、一般的にはそこのエリアは観光客が行く場所ということで、そういった報道なのではないかと私自身は理解しております。

(問)身柄を拘束されたのは8日なのですか。

(小野寺副大臣)7日です。

(問)パキスタンからイランに入ったのは把握されているのですか。

(小野寺副大臣)その点は把握しておりません。

(問)見立てで結構ですが、高村大臣は今朝、イランは犯行グループを大体特定しつつあると発言されていますが、金品が目的なのか政治的な背景がありそうなのか如何ですか。

(小野寺副大臣)私どもは詳細は把握出来ておりませんが、ベルギーでの事案と似ているのではないかと考えるイラン当局者もいると伺っています。

(問)外務省で緊急対策本部を立ち上げる際の基準はあるのですか。

(小野寺副大臣)今回のような緊急かつ、また邦人の身柄に関するような事件であれば、必要性に応じて立ち上げるということになると思います。

(問)7日に拘束された状態で、8日に電話があったということでよいですか。

(小野寺副大臣)はい。

(問)ベルギーの事案というのはどのようなものですか。

(小野寺副大臣)7日のいつかということははっきり把握していません。ベルギーの事案につきましては、8月12日に同地域において、ベルギーの男女が誘拐され、女性はすぐに解放されましたが、男性は約5週間後に解放されたというような事案です。

(問)それは政治的な背景のものだったのですか。

(小野寺副大臣)そのような背景があったとは聞いておりません。

(問)ベルギーの事案と似ている可能性とはどのようなものですか。

(小野寺副大臣)この地域で最近起きた外国人誘拐事件が、このベルギーの案件ですので、本件を参考にしながらイラン当局から情報を得ているということです。

(問)ベルギーの事案では身代金のやりとり等はあったのでしょうか。

(小野寺副大臣)詳細については把握しておりません。

(問)ベルギー政府ともやりとりしているのですか。

(小野寺副大臣)あらゆる国と連絡を取り合って、情報提供については、こちらから要請しておりますが、ベルギーにも類似の事案があったということで、情報の収集について協力を要請しております。

(問)8日に行ったご家族への電話の時間は何時だったのですか。

(小野寺副大臣)私どもが今、把握しております内容につきましては、在イラン大使館にあった内容になりますので、時間については差し控えさせて頂きたいと思います。

(問)外務省への連絡は、その電話の前ですか後ですか。

(小野寺副大臣)内容について家族から伺っただけなので、時間等については伺っておりません。

(問)7日に拘束されたというのは、どういう根拠によるのですか。

(小野寺副大臣)それは、ご本人からかかってきた電話連絡の内容によってです。

(問)明確に7日に拘束されたと言っていたのですか。

(小野寺副大臣)はい。

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副大臣会見記録(平成19年10月4日(木曜日)17時00分~ 於:本省会見室)

クビシュ・スロバキア共和国外務大臣の訪日

(木村副大臣)スロバキア共和国のクビシュ外務大臣が、外務省賓客として、10月11日(木曜日)から14日(日曜日)の日程で訪日致します。今回の訪日は今年1月に、当時の麻生外務大臣が我が国外相として初めてスロバキアを訪問した際、クビシュ大臣の訪日を招請し、実現したものです。
 クビシュ外務大臣は、東京において高村外務大臣と外相会談を行う他、ビジネス関係者等との懇談のため我が国を訪問する予定です。外相会談では、二国間関係の他、我が国とヴィシェグラード4ヶ国、すなわち中欧のチェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキアとの間の協力の枠組みである「V4+1(日本)協力」の強化についても意見交換が行われる予定です。
 クビシュ外務大臣の今回の訪日を通じ、来年の日・スロバキア国交樹立15周年を前に、二国間関係の更なる緊密化に向けた双方の意志が確認され、価値を共有するパートナーとして一層の協力強化が図られることが期待されます。

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ミャンマーで死亡した長井健司氏のご遺体の帰国

(木村副大臣)ご存知の通り、ミャンマーで死亡した長井健司氏のご遺体は、本4日早朝、山路徹APF通信社の社長とともに成田に帰国されました。
 事件から丁度1週間経ってのご帰国となりましたが、衷心より、長井氏のご冥福と、ご家族及び山路APF通信社社長に対するお悔やみを申し上げます。今後とも、ミャンマー政府に対し、真相究明及びビデオカメラの返還について引き続き求めていきたいと思います。
 尚、長井氏のご遺体は、本日午前、警察当局による検視及び司法解剖のため、都内の大学病院に運ばれ、ご家族と対面されました。午前11時25分頃と承っております。
 検視及び司法解剖の結果、その後のご葬儀等については、現時点では未確認です。

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南北首脳会談

(問)平壌で南北首脳会談が行われ、合意事項を盛り込んだ宣言が署名されましたが、その受け止めについてお聞かせ下さい。

(木村副大臣)首脳会談については、その結果を未だ十分精査しておりませんが、今後の朝鮮半島の政治に大きな影響を及ぼすものと受け止めております。

(問)政治に大きな影響ということですが、署名の内容についてですが、南北の他に米中を入れた四者会合を目指していこうということが確認されたようですが、将来的に朝鮮半島の平和協定を目指すものと考えられますが、そうなると六者会合の他に四者の枠組みが別に出来るということになると思いますが、それに関する日本政府の受け止めですが、今後の非核化協議の日朝方針にどう影響を与えることが考えられるでしょうか。

(木村副大臣)私が知る限りでは、そのことと六者会合の関係について、政府で分析していくということしか聞いておりませんので、今後の問題にして頂きたいと思います。

(問)日本政府としては、この関係で拉致問題を取り上げてもらいたいという意向を持っていた訳ですが、これに対する何らかの報告があったかどうかお聞かせ下さい。

(木村副大臣)未だ、首脳会談の拉致問題に関する報告は受け取っていないと理解しております。

(問)共同宣言で拉致問題については触れられておりませんが、その点はどのようにお受け止めになられていますか。

(木村副大臣)我々としては、日本、韓国の両国が拉致問題の対象国ですので、現実に文書に入らなかったことはやむを得ないと、今後の問題だとして受け止めさせて頂いています。

(問)韓国からの説明ですが、今後どのようなレベルでいつ説明を受けるのか確認させて頂きたいのですが。

(木村副大臣)未だそこまで話が詰まっていないと私は理解しております。

(問)大事なことなので確認して頂けないでしょうか。以前の会見では、韓国政府から特使がやって来ることや電話でやり取りがある等の話が出ていたと思います。

(木村副大臣)私どもから関係方面に報告して調べてもらいます。

(問)拉致問題について、やむを得ないとのことでしたが、もう少し、噛み砕いてご説明頂けないでしょうか。

(木村副大臣)最初申し上げましたように、私自身がこのことについて詳しい説明を受けておりませんので、ここで確定的なことを申し上げることは避けさせて頂きたいと思います。

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