記者会見

副大臣会見記録(平成17年5月)


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副大臣会見記録 (平成17年5月26日(木曜日)15時34分~ 於:本省会見室)

谷川副大臣のインドおよびバングラデシュ訪問

(副大臣)去る5月18日(水曜日)から23日(月曜日)まで、インドのコルカタとバングラデシュを訪問しました。インドには最近、小泉総理や森前総理など閣僚が多く訪れていますが、主にニューデリーの方であり、コルカタの方にはあまり誰も行っていないということでしたので、訪問いたしました。私どもの時代は、むしろカルカッタの方が親しみが深かったのですが。西ベンガル州のバッタチャルジー首相と懇談をしました。日本とも親密な感情を持っている大変すばらしい政治家であり、非常に良い訪問をさせて頂きました。日系企業(三菱化学)があちらに進出して大変成功しています。その工場にも行ってきました。また、コレラ・腸管感染症研究所をODAの援助で建てているわけですが、この地域で非常に活躍しています。また今、その隣に新しい施設を建設しており、これもODAで行っています。これが完成すると、感染症研究のメッカというような発信ができる良い施設になるのではないかということでした。
 続いてバングラデシュを訪問しました。ここが主な目的であり、日本のODAで橋を建設しているわけですが、この度、ルプシャ橋という橋が完成しましたので、その開通式に出席させて頂きました。すごい人で、日本で昔よく、「人が湧く」という表現がありますが、まさしくそのような感があり、4~5万人は来ていたのではないでしょうか。それがもう、橋の開通式はまだこれからですから、橋ではなく、その沿道にずらーっと。バングラデシュは河川が多く、また、地盤が低く、河川によって国がいくつにも分断されているようなところであり、橋が架かるということは経済の発展にも繋がり、またいろいろな人の往来が非常に便利になるということで、日本は5本の橋の建設に協力をしているのではないでしょうか。一番大きな橋は、今の紙幣の図柄になっているくらいであり、橋に対する愛着、期待というものが非常に大きいという感じがしました。ジア首相とも会談いたしました。国連安保理の常任理事国入りについて、先方は、インドとの関係があり、表現が非常にしにくいと述べていましたが、常任理事国入りについては日本を支持するということでした。

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国連改革(日本の常任理事国入り)

(問)バングラデシュで日本の常任理事国入りを支持すると発言した相手の方はどなたでしょうか。

(副大臣)ジア首相です。初めは「ここだけの話」だというのですが、「ここだけの話では困る」と申し上げたら、「隣の国もありますから」というのです。「5年ほど前にはっきり声明しているではないですか」と言いましたら、また「外務省から聞いていない」とまたいいまして。しかし、あなたがそういったのだからと。インドにはあまり良い感情を持っていないお国柄ということで、こちらはセットでやろうと言っているわけですから、その辺がやはりバングラデシュでも抵抗があるような感じを受けました。

(問)今後、副大臣ご自身が各国を回られて活動される予定があるのでしょうか。

(副大臣)私がブラジル大統領を出迎えに行っていた時ですが、いわゆる安保理の常任理事国をどうするかという4回目の会合を大臣を含めて行われたようで、選択もいろいろその場で決められたようですから、そういう機会があれば私もどんどん出かけて行ってご理解を頂く努力をしたいと思っております。

(問)いつどこに行くかというのは。

(副大臣)まだですね。これからでしょうね。これからといっても、2ヶ月程度が勝負ではないかと思いますので、国会との関係もにらみながら、選挙みたいなものですから、選挙運動に励みたいと思っています。

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韓国との非公式会合での谷内事務次官の発言

(問)谷内事務次官が今月11日に韓国の国会議員と話した際の発言について、韓国大統領府の報道官が外交上見過ごせない発言である、何らかの対応をするようにと発言しているが、どう対応するのか。

(副大臣)そのように聞きましたが、非公式な会合の発言だということであり、私もそういう発言をされたのかどうか確認をしていません。その意味では、先方がどのような形で出てくるのかということだと思います。そういう報道には接していますが、具体的な内容については承知していません。報告も受けていませんので、先方の出方次第ではないかと思います。

(問)外交通商部だけでなく、大統領府の報道官も言及していることから、日韓首脳会談に影響はあると思いますか。

(副大臣)それほどないと思いますが、進展具合だろうと思います。どういうつもりで次官が述べたのかも分かりません。

(問)事情を確認しようとお考えですか。

(副大臣)報告がないものを、わざわざ私が…。少なくとも事務次官ですから、責任を持って、もし発言されたのだとしたら、きちんと責任を持って発言されたのだろうと思います。

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副大臣会見記録 (平成17年5月19日(木曜日)11時04分~ 於:本省会見室)

サッカー外交推進議員連盟と在京アフリカ大使のサッカー親善試合

(副大臣)明5月20日(金曜日)16時から代々木の国立競技場において、超党派の国会議員で構成されているサッカー外交推進議員連盟と在京アフリカ大使との間で親善サッカー大会が開催されます。サッカー外交推進議連は衛藤征志郎衆議院議員が会長ですが、今まで韓国の国会議員との交流試合をしたり、あるいは3年前のワールド・カップの時にいくつかの国の国会議員と交流をした経緯があると承知しています。ご承知のように今年はアフリカの年と言われるほどアフリカ問題に世界各国の関心が集まっています。実は、今週末ですが、21日(土曜日)、22日(日曜日)日比谷公園において「アフリカン・フェスタ2005」が開催されるわけですが、そういった日程も念頭に、サッカー外交推進議連と在京大使との交流の親善大会が催されると承知しています。なお、私自身もサッカー外交推進議連の会長代理という立場を務めています。環境が許せば、明日、アフリカ大使の皆様と爽やかな汗をかく時間を持つことができればと願っています。
 アフリカについては、先のバンドン会議50周年を記念するアジア・アフリカ会議において、特に小泉総理から、向こう3年間で対アフリカODAを倍増するといった旨の発言を頂きました。グレンイーグルズ・サミットでもアフリカのことが大きく取り上げられる大事な年です。東京においても、そういった流れを踏まえつつ、アフリカ各国大使、大使館員とより一層緊密な関係を築いていきたい、そして双方で努力しながら、アフリカの開発問題、TICAD IVを開催するということも既に正式に発表させて頂いていますが、共に力を合わせて、国連改革の実を上げていかなくてはならないわけですが、そういった環境整備にも、結果的に資することができればと、そのような願いを持っています。冒頭、私からは以上です。

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イラクにおける邦人行方不明関係

(問)イラクの邦人行方不明事件ですが、その後の進展はいかがですか。

(副大臣)引き続き、緊急対策本部において、イラク大使館あるいはまた周辺国も含め、情報の収集・分析に努めています。しかし、発表させて頂くような新たな情報には特に接していないと申し上げておきたいと思います。

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副大臣会見記録 (平成17年5月12日(木曜日)16時30分~ 於:本省会見室)

イラクにおける邦人行方不明関係
逢沢副大臣の中国訪問
日中総合政策対話の開催

(副大臣)冒頭、イラク関係と中国関係で、2点を申し上げます。
 まず、イラクにおける邦人行方不明事件についてですが、時間の経過と共に、事件当時の状況が、ある意味当然のことですが、次第に明らかになりつつあります。経緯についてはご承知の通りですが、齋藤氏のことについて、生存者の事件現場における目撃情報によれば、齋藤氏は襲撃を受けた際にかなりの負傷を受けた可能性があることは否定できないわけです。しかし、拘束されているかどうかを含め、その後の齋藤氏の安否はまだ不明です。確認できていません。引き続き現地における齋藤氏の安否の確認を急いでおり、仮に齋藤氏の拘束が事実であるとすれば、一刻も早く、無事に解放されるよう、政府として全力を挙げて取り組む考えです。関係機関と連絡を取りながら、また、難を逃れて生存されている方からの情報、あらゆる努力を現在重ねながら、安否の確認を急いでいるところです。
 私の中国出張についてですが、5月8日から11日にかけて中国を訪問しました。訪問したのは重慶と北京です。重慶において、9日(月曜日)に、在重慶総領事館開設、並びに総領事着任レセプションを主催しました。中国における我が国の総領事館は第4番目ということになりますが、いわゆる中国内陸部、中西部地域に開設するという意味では初めての総領事館です。中国内陸部との関係強化に今後総領事館が有効に機能することを期待しています。また9日当日のレセプションには、王鴻挙・重慶市長はじめ、地域の省政府あるいは重慶市政府当局、また当地の外交団等、多くの方々の出席があったことを申し上げておきたいと思います。北京で李肇星・外交部長、武大偉・外交副部長等々と会談しました。先般の日中首脳会談、また2度にわたる日中外相会談の成果を引き継ぎ、日中両国が対話を通じて、未来に向けて協力関係を発展させていく、その方向性、重要性について再確認することができました。特に李肇星・外交部長との対談で、北京の会見でも申し上げましたが、先月の反日・抗日デモに伴い我が国の大使館、大使公邸、また上海の総領事館が被害を受けたわけですが、北京の大使館にとどまらず、大使公邸、上海の総領事館も含め、原状回復について中国が前向きに積極的に取り組むことを李肇星部長との会談で確認することができました。また、北朝鮮の核ミサイル開発の問題、国連安保理改革の問題、台湾問題等々、幅広く意見交換したことを付け加えておきたいと思います。
 中国に関連して1つ申し上げておきたいことは、5月13日(金曜日)及び14日(土曜日)の両日、中国において日中総合政策対話が開催されます。谷内外務次官、戴秉国・中国外交部副部長との間で、日中総合政策対話が予定されています。中・長期的観点に立って、二国間関係、また北東アジアの情勢についての意見交換等々、幅広く対話がなされることを期待しています。冒頭は以上です。

(問)イラクの件ですけれども、齋藤氏がかなりの負傷を受けたということですが、どの程度とか、どういった負傷の具合なのかということは、政府としては聞いていますでしょうか。

(副大臣)そのことも含めて確認を急いでいるわけですが、同様に事件に遭った南アフリカ国籍の、齋藤氏と同じ立場の方の証言が最も信憑性が高いという認識を私どもは持っています。より詳しい情報、証言を得るべく努力しています。また、その他の情報とつき合わせながら、事実を確認していかなくてはならないと考えています。

(問)中国の補償の関係なんですが、一部報道で、北京の日本大使館については原状回復、しかしながら北京の大使公邸と上海総領事館については原状回復ではなくて見舞金を中国側は申し入れてきているという報道があったのですが、これについては事実関係はいかがなんでしょうか。

(副大臣)誰がどういうところで発言されたのか、あるいはどういうところでの情報かは承知していませんが、中国政府としては、誠意を持って建設的な態度で、被害を受けた北京の大使公邸、また上海の総領事館についても対応するという姿勢、用意があるということを私は李肇星部長との会談で確認したわけです。個別具体的なやり方、対処の仕方、どう進めるか等々については、私も今の段階でよくわかりませんが、いくつかの手だて、具体的な進め方というのがおそらくあるのだろうと思われます。そういうことについては、事務的に両国間で協議をして、適切な方法で原状回復がなされるということが期待されるということです。

(問)イラクの問題ですが、現場では犠牲になられた方の何体かの遺体があり、それを米軍が回収したと言われていますが、今現在どこで保管されていて、身元の判明等はどうなのかということについて、日本政府としてはどのように把握しているのでしょうか。

(副大臣)ご質問された点について、個別具体的な情報を今現在持ち合わせていません。

(問)イラクの関係ですが、町村大臣がイラク特別委員会で、その南アフリカ人の目撃者の一人、南アフリカ人とは言及されなかったのですが、目撃者は一人いるものの、別の機関から、その証言とは多少異なる情報もあるということを答弁されていたのですが、そのような事実はあるのでしょうか。その他の証言というのはその南アフリカ人の証言とどのように異なるのですか。

(副大臣)現在、今のご質問に答える十分詳細な情報を持ち合わせていませんが、その南アフリカの方も、いわば命からがら脱出に成功した、まさに九死に一生を得たという方です。事件直後のことであり、大変な、ある種の興奮状態、混乱状態であったかもしれません。しかし、最も齋藤氏に距離的にも近いところでの情報、経験に基づくあるいは目撃に基づく情報ですので、非常に大切に扱うべき情報であると承知しています。激しい攻撃を受け、大変な状況をくぐり抜けられた直後の状況を考えると、もたらされるいくつかの客観的な情報とその証言とをつき合わせながら、正確に事実は何であったか、現実は何であったか、何が起こったかということについて慎重に確認する必要があろうかと思います。

(問)今日の夜明け以降に目撃者の新しい証言というのは確認できていないのですか。

(副大臣)その点について今は申し上げるべきことはありません。

(問)それは言えないということであり、わからないということではないと。

(副大臣)そのことについても恐縮ですが申し上げないことにしたいと思います。

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