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副大臣会見記録(平成15年12月)


INDEX


・ 副大臣会見記録(12月25日付)
 ・ イラク(総理特使の中東訪問、緊急対策本部会議、べーカー米大統領特使の来日、外交官殺害事件)
 ・ 森前首相の訪台
 ・ 平沢議員と北朝鮮政府高官の接触


・ 副大臣会見記録(12月18日付)
 ・ 阿部副大臣のメキシコ、ドミニカ共和国訪問
 ・ イラク債務問題
 ・ 六者会合
 ・ 在バグダッド大使館員の待避


・ 副大臣会見記録(12月11日付)
 ・ イラク(人道復興支援、自衛隊派遣、副大臣のイラク周辺国訪問)
 ・ 六者会合


・ 副大臣会見記録(12月10日付)
 ・ 基本計画の閣議決定


・ 副大臣会見記録(12月5日付)
 ・ イラクでの襲撃事件


・ 副大臣会見記録(12月4日付)
 ・ イラクでの襲撃事件


・ 副大臣会見記録(12月3日付)
 ・ イラクの襲撃事件


・ 副大臣会見記録(12月1日付)
 ・ イラクの襲撃事件






副大臣会見記録 (平成15年12月25日(木)17:20~ 於:芝会見室)

・イラク(総理特使の中東訪問、緊急対策本部会議、べーカー米大統領特使の来日、外交官殺害事件)

(逢沢副大臣)先般、私は13日から19日まで政府特使として小泉総理の親書を携え、順番から言いますとヨルダン、シリア、クウェート、まさにイラク周辺の中東3カ国を訪問しました。同時に、高村特使、橋本特使、中山特使がそれぞれサウジ、エジプト、イギリス、フランス、ドイツ、国連に派遣されたことは御案内のとおりです。
 まず私自身の3カ国訪問の結果について改めて報告させて頂きます。ヨルダンではアブドッラー国王、シリアではオトリー首相、クウェートではサバーハ首相にそれぞれ直接お目にかかり、日本の対イラク外交、イラク支援について説明しました。自衛隊を派遣し人道復興支援を行うこと、資金的な協力、向こう4年間に総額50億ドルの資金提供、緊急的に来年度15億ドルの無償資金を提供することについても説明しました。ヨルダンからは日本の貢献に対して高い評価、理解、支持の表明がありました。クウェートは御承知のように空自がC130輸送機のベースを置くわけです。陸自もイラクに入る前にまずクウェート入りし、最終的な準備を行う。また、砂漠や地域に慣れるためのトレーニング、訓練を行うという意味からも大変重要な国ですが、自衛隊の迎え入れを含めた日本のイラク支援、貢献に全面的な理解と評価が得られ、特にサバーハ首相からは日本の支援に対して感謝をしたいとの表明がなされました。シリアは、アメリカとも大変距離がある国ですし、イラクの占領政策に大変批判的な立場です。しかし、自衛隊の活動はあくまで人道的な復興のお手伝い、新しいイラクの国造りを支援することに特化したものである、武器や弾薬の輸送はもちろんしないし、治安維持活動も行わないということを正確に説明したところ、そういった人道復興支援については基本的に前向きに評価できるといった表明がオトリー首相からなされました。一方、資金協力について、特にヨルダンとシリアは大変高い関心を示しました。周辺国の情報提供や協力、協調の下で15億ドルの緊急的な無償資金をイラク復興に活かしていきたい、日本もそういう姿勢を持っていることに大変前向きに反応してくれました。今後、とりわけヨルダン、シリアとは、そういう観点から両国間で協力しあっていく、場合によっては民間企業間の提供、協力を具現化させていきたいと思っております。副次的にイラクの復興経済が周辺国の経済にも良い影響を与えることは大変歓迎すべきことではなかろうかと感じました。中東和平問題についても意見交換を行いました。近々、総額約600万ドルの新たな対パレスチナ支援の拠出を決定していますが、そういったことも周辺国に説明し、日本として引き続きパレスチナ問題、中東和平プロセスを進展させることに積極的に取り組むことを改めて私からも表明したことも付け加えておきたいと思います。
 先程、今年度最後の緊急対策本部会議を開きました。その内容について報告させて頂きます。これから年末年始に入るわけですが、イラク関連業務についてはとりわけ年末年始においても遅滞なく迅速に対応できるように、関係者が一同に集まり、必要な情報交換を行い、当然のことですが、あらゆる事態に対応できる連絡網等の確認もしました。今、私の手元に対イラク復興支援の改訂版のパンフレットがあります。これは今日中に霞クラブ各社の皆様方のお手元にお届けできると思いますが、これを国民の皆様に出来るだけ速やかに幅広くお届けすることを通じて日本のイラク復興支援の真意、またオペレーションの中身を正確に国民の皆様に伝えて参りたい、そのことに年末年始を徹して全力を尽くしていくことを本部会議でも確認しました。
 同時に、広報については、イラクをはじめ、イラクの周辺国についても引き続き積極的に行っていく必要が当然あるわけで、本日、実はアルジャジーラの記者の方が東京に来られていますが、小泉総理、石破防衛庁長官にアルジャジーラのインタビューに応じて頂きました。早晩、中東地域で2人のインタビュー番組が放映されると承知しております。既に川口外務大臣は今年の夏の段階でアルジャジーラのインタビューにも応じておられますし、その他の中東系、ヨーロッパ系、中東をカバーしているテレビ局、新聞、雑誌、積極的にメディアの取材に応じて頂いているわけですが、引き続き日本の対イラク支援の真意、狙い、具体的な活動の中身を正確にイラク国民の皆様、周辺国の方々に理解頂けるための広報の強化に努めて参りたいと考えています。先に中東を訪問させて頂きましたように、私自身も各国において、そういう観点、趣旨からそれぞれのメディアの皆様に積極的に対応させて頂き、政府、首脳に日本の真意を伝えると同時に広くそれぞれの周辺国の国民の皆様に日本の意図を伝えるという努力をさせて頂いたということを改めて付け加えたいと思います。
 当面、無償の15億ドルの資金を着実に事業化することに全力を尽くしていきたいと考えております。イラク国内の治安が御承知のように必ずしも良いという状況ではありません。安全に十二分に配慮しながら、しかし意味のあるイラクの人道的な復興支援に役に立つ資金の使い方でなくてはならない。技術的にいささかの難しさもあるわけですが、在イラク大使館、あるいは周辺国の大使館等、あるいはNGOの皆様と力を合わせながら復興支援のための15億ドルを活かしていくことに力を尽くしております。当面の支援として、例えばイラク人の方々を日本に招聘し、研修を受けて頂くことを念頭に置きながら準備と言いますか、どういった形でそれを実行に移すことが出来るか、研究しているところです。来年、おそらく早々には岡本総理補佐官が再びヨーロッパへ出張されるものと理解しています。日独間、日仏間で協力しながらイラクの復興を手助けしていこう、橋本特使にそういった話をドイツ、フランスとの間で積極的に行って頂いたわけですが、それをフォローアップして頂く。日独間ではUAE(アラブ首長国連邦)における警察支援等のプログラムが検討されているわけですが、岡本特使によりそのようなプログラムがおそらくフォローアップされることになろうかと思います。私自身が訪問した3カ国、高村特使がまわったエジプト、サウジアラビアにおいても必要によっては同様の調査のための派遣が考えられる可能性もあることを併せて申し上げておきたいと思います。

(問)イラク人の方を日本に招聘されるということですが、どのような分野の研修を行うのでしょうか。

(逢沢副大臣)具体的な中身、招聘の仕方、人数等については、そういったことの可能性を探るということが先決ですが、今、政府部内で検討、着手したばかりです。まだ具体的な中身について個別具体的に申し上げる段階ではありません。

(問)アメリカから来週、べーカー大統領特使がお見えになりますが、イラクの債務削減についての日本政府の考え方を。

(逢沢副大臣)べーカー特使が28、29日に来日され、小泉総理と会談されることは既に公になっていると思います。イラクに対する日本の持つ債権の取り扱いについては、パリクラブにおいてイラクの債務全体の状況、イラク経済の復興支援の状況等を見ながら、パリクラブの枠組み、ルールを通じて十二分に議論していく必要があろうかと思います。いずれにしてもイラク債務問題の早期解決に向けて日本としても積極的に貢献していく考えであると申し上げておきます。

(問)イラクで2人の外交官が殺害された事件について、今日は特に本部では話は出なかったですか。今までで分かっている話というのはあるのでしょうか、事件について。

(逢沢副大臣)11月29日に奥大使、井ノ上書記官が凶弾に倒れたわけですが、その後、銃撃された車両は米軍の手を通じて日本側に移されているわけです。既にこの場でも申し上げました遺留品については、現金、クレジットカード、パスポートは盗まれていない、あるいは残された車は進行方向に向かって左側のボディが集中的に銃痕を受けている等の事実からして単なる物盗りとは非常に考えにくい、あの段階でテロの可能性が極めて高いということを申し上げたわけです。その後、明確な新たな事実が寄せられているということはありませんが、そういった状況を全体的に判断すると、ほぼテロであると断定して差し支えないのではないか、そういう強い心証をますます深めていると申し上げておきたいと思います。犯人云々について一部報道がなされていることは承知していますが、外務省として、日本政府としてイラク警察当局、あるいは米軍から正式にそういった通報は未だなされていないということを申し上げておきたいと思います。引き続き米軍当局、現地の警察が真相究明に努力をしてくれていると承知しております。

(問)お二人が亡くなった原因となった銃弾及び使われた銃器というのは特定出来ているのでしょうか。

(逢沢副大臣)これについては米軍当局等の真相究明の重要な一部であると承知しておりますが、それについて最終的にこういった種類の弾である、こういった銃器が間違いなく確実に使用されたようだという断定的、確定的なことについては承知しておりません。

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・森前首相の訪台

(問)森前首相が台湾を訪問されたわけですが、現在の中台関係が非常に緊張している中で前首相という立場の方が台湾に行かれることの日中関係に与える影響と、中国政府から何か外務省に対して懸念が示されたりとか、そういったことはあるのでしょうか。

(逢沢副大臣)森前総理が台湾を訪問されたということは承知しております。あくまで私人としての訪問であると承知しております。早稲田大学の関係の会合に出られる、知人の方のお悔やみにお出かけになるといった私的な目的で台湾を訪問されたと承知しております。

(問)中国から何か日本政府に対して懸念なり、伝わっているのでしょうか。

(逢沢副大臣)森前総理が台湾を訪問される以前の段階であったと承知しておりますが、田中外務審議官がある会議に出席をしておりましたが、その場で、中国側から若干の疑義、懸念が表明されたように伺っております。しかしこれには、日中平和条約の精神に反するものではない、日本政府としてはあくまで日中平和友好条約、日中共同声明に基づく一つの中国の原則を当然確認しているということを外務審議官からも表明し、日本の基本的な姿勢について、これは常に対外的にも明らかにしているわけですが、いささかも変更はないと申し上げたということです。

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・平沢議員と北朝鮮政府高官の接触

(問)北朝鮮の拉致問題で、平沢勝栄議員が先方の労働党の局長と接触されて、帰国の条件が提示されたという話がありますが、外務省としては今後どういう対応されるお考えですか。

(逢沢副大臣)平沢議員をはじめ、民主党の松原仁議員も北京に行かれたという事実関係は承知しております。北朝鮮の政府関係者と北京において会談をされたという事実関係については事後的に報告を受けたところです。しかし、あくまで政府間の正式な協議を、日本側からは再三、外交ルートを通じて北朝鮮当局に2者間の対話を立ち上げることを申し上げているわけです。引き続き日本政府としてはそういった努力を行っていくということです。政府としては今の段階で平沢議員から報告を受けた中身についてコメントする立場にないと思います。

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副大臣会見記録 (平成15年12月18日(木)11:00~ 於:芝会見室)

・阿部副大臣のメキシコ、ドミニカ共和国訪問

(阿部副大臣)12月3日から6日までドミニカ共和国、8日から11日までメキシコを訪問致しました。ドミニカ共和国におきましては、大統領をはじめ政府関係者との意見交換を行うことと、前にも申し上げましたが、かつて日本人の移住が行われた移住地の視察及び移住者との意見交換、懇談などが目的でした。メキシコにおきましては、要人との意見交換、腐敗防止条約の署名式がメキシコのメリダで行われましたので、出席して署名をして参りました。
 補足的に申し上げますと、ドミニカ共和国においては、メヒーア大統領、ゲレーロ外務大臣との間で二国間関係、話題としてはイラク復興支援、閣議決定の直後でもありましたので、その話も私からしました。メヒーア大統領などからは一般的に日本人の移住者の質の高さについて話もあり、日本との文化交流なども含めてこれから積極的に行っていきたいという話もありました。日本人の入植地7カ所の内、1カ所は雨のためヘリコプターが飛ばなかったため訪問できませんでしたが、6カ所は全部見て参りました。それぞれの場所で、移住地の方々と意見交換をしましたし、様々な経済協力的な意味での御要望もお聞きして参りました。2泊3日のきつい行程だったのですが、ヘリコプターで動きながら視察して参りましたが、かなり現状把握に努めたつもりです。これらを通じ、32年、大分時間が経っていますが、移住者のいろいろな御苦労というのもよく分かったような気がしました。同時に、昔のことですので、そういったわけではありませんが、入植前の希望と入植後の結果との間にはいろいろな意味での乖離があったということも事実なのかなという感じを抱いて参りました。従って、必ずしも全部の人ではありませんが、様々なある種の不満というものがあるのも理解出来なくもないという感じを持って帰ったわけです。いずれ、私どものドミニカ移住問題の処理というのが一つの課題になっていますので、活かしていきたいと考えています。メキシコにおきましては、先程の署名がまず第一にありまして、これはメリダというユカタン半島の都市であったのですが、95カ国が署名した大がかりな署名式典でした。米国も含めて各国の大臣、あるいは副大臣クラスが多く参加し、署名が行われました。御承知のとおり、国際的な意味で海外協力などを行った時に、平たく言えば、一部が権力者に横取りされる、あるいは公務員の腐敗によって本当の協力目的が果たせず、恩恵を受けられるところまで資金なり物資が届かないということもよく見られましたので、そうしたことのないようにというのが一番大きな目的だったのではないかと思います。そのための腐敗防止条約というのが検討されてきて、ようやくここに辿り着いたというのが出席者の共通の感想でした。この件については私どももいずれ条約として締結しなければいけないと思っていますが、ただ国内法の若干の手直しも必要ですので、今日の副大臣会議で各省へ報告すると同時に協力要請をして参ったところです。その他、話題的に申しますと、このメリダでの会合の際に、米国のアシュクロフト司法長官、イギリスのイングランド閣外大臣と会談した時に、ちょうどイラクへの自衛隊派遣の閣議決定をした直後でしたので、そのこともお伝えしたところ、評価と感謝の言葉が伝えられたことを申し添えておきたいと思います。

(問)そのドミニカで、移住者からの経済協力の要望というのは、具体的にどういうものなのでしょうか。

(阿部副大臣)例えば、出来る出来ないは別にして申し上げますと、経済協力なのか政府の一般的な援助なのか、その辺ははっきりしませんが、例えばラ・ルイサという土地が新しくドミニカ共和国から提供されまして、今まで予定された土地まで受け取ることが出来なかった方々への土地の補償と言いましょうか、代替土地が提供されました。この土地について、事業をやっていく、酪農にしろ、木を植えるにしろ、穀物を植えるにしろ、土地の形状から水害等も考えられるということで、例えば道路や堤防を作ってもらいたい、そのような意味です。それぞれのところでいろいろなことがあり、いろいろな御要望もありました。

(問)ドミニカの、先程副大臣がおっしゃったところで、移住問題の処理が課題になっているので活かしていきたいということだったのですが、これは裁判への影響というか、その辺は。

(阿部副大臣)裁判は、私は正直言いまして、それを念頭に置いて、要らざることを言うまいということはあまりいいことではないと思っていますので、率直に申し上げました。裁判としては、やはり続けていかざるを得ない、当方で勝手に決められることはありませんので。これは司法の場でそれなりに結論を渡されるしかないのではないかと思っています。今の時点でそれをどうするということとは別に、移住の問題は考えていかなければいけないのではないか。ドミニカ政府との関係もありますし、しかも裁判は裁判として、日本人及び日系人がそこに現におりますし、ドミニカ政府としてもどちらかというと大変評価してくれていまして、決して否定的ではありません。だから大いに協力しながらいい方向に持っていく。裁判は裁判として考えていかなければいけないところではないかという感想を持って参りました。

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・イラク債務問題

(問)イラクの債務問題で、べーカー元国務長官が各国をまわっているのですが、日本にも訪日されて、その問題を話し合うという予定なり、調整中かどうか、その辺は。

(阿部副大臣)そういう報道も一部ありますが、私どもとしてはまだ確認しておりません。従って現時点でいつ来日とか、対応策はどうだとかいうことについては現在の段階では言うべき時期ではないと思っています。

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・六者会合

(問)6カ国協議の関係ですが、現在6カ国協議の次回開催に向けて米国、中国などの間で共同声明、文書の作成についていろいろ議論をしたが、後が出ないと聞いております。次回開催に向けて文書化というのはどうしても必要なのか、前提として。あるいはそれ以外の書き方もあるのかとか、この辺は今現在、日本政府の中でどういう検討が行われているのか、その点についてお伺いしたいのですが。

(阿部副大臣)正直申しまして、当事者としての会議の持ち方の問題と関連する話ですので、今、文書化が絶対必要だとか、必要でないとかということは、それは会議との関連で議論されていくべきもので、事前に、開く前にあれこれどうなのか決めてかかることは必ずしも適当でないのかなという気がします。それ以上の情報は私、持ち合わせておりません。

(問)御趣旨としては、会議を開く前提には置かない方がいいと。

(阿部副大臣)あまり決めて、決め打ちのようなことはこの種の交渉ごとについてはあまり得策ではないのではないかという感じはしています。

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・在バグダッド大使館員の待避

(問)バグダッドの日本大使館なんですが、大使館員を米軍施設などに一時待避させる方向で検討しているとの報道がありますが、この事実関係はいかがでしょうか。

(阿部副大臣)そのような報道というか、やりとりがあったように聞いておりますが、私としては一切、そのようなことはないと思っております。確かに極めて困難な状況下における大使館の活動ですので、極めて限られたことしか出来ないということも事実ですが、その中で任務を果たすべく全館員頑張っていると理解しています。従って待避という話は一切ないと考えていいのではないかと思っています。

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副大臣会見記録 (平成15年12月11日(木) 12:05~ 於:芝会見室)

・イラク(人道復興支援、自衛隊派遣、副大臣のイラク周辺国訪問)

(逢沢副大臣)イラク人道復興支援に関連するお知らせです。ジャパン・プラットフォームの第3次イラク支援としてピースウィンズ・ジャパンによるイラク北部における生活関連施設の応急修復及び国内避難民等への越冬支援及びJENによるバグダッド市内の小学校の応急修復事業に総額3億円を充て、実施することを決定しました。今回のこの2つの事業はジャパン・プラットフォームによる支援の第3次支援、第3弾です。既に第1次、第2次として7億円を支出しておりますので、今回の3億円を含め合計で10億円になります。今回の3次分、3億円については、先般決定した無償15億ドルの支援の内数、一環をなすものです。ピースウィンズ・ジャパンによるイラク北部における支援に約2億2000万円、JENによるバグダッド市内の小学校への対応に約8000万円、合計3億円の支出を速やかに実行に移したいと思います。御承知のようにイラク国内の治安状況は大変厳しいものがあります。当然、NGOスタッフ、職員の安全確保について十分な対応が図られなくてはなりません。NGO側に対し、私どもとしては国際人道機関との密接な協力体制の確保を願いたい、また在外公館との連絡体制の構築を十分図ってほしいということをお願い申し上げております。安全に関する情報の提供、全体に安全をどう確保していくか、私どもとしても十分な役割を担っていかなければならないと思います。今回の2つの事業については、当面、邦人スタッフがイラク国内に入ることなくアンマン等近隣の国、地域から現地スタッフを指導するといった手段で十分安全面を確保しながら、しかし事業の実効性をあげていく、実効性を確保する措置をとることとしております。

(問)自衛隊派遣について各国への説明を開始されているということなんですが、特に中国とか韓国に対しては今までどういう説明をされているのか、またしていないのであればこれからの予定とかを説明してください。

(逢沢副大臣)昨日も申し上げましたが、基本計画の閣議決定に相前後して、主要関係国には計画の中身、基本的な考え方について説明してきました。外交ルートを通じてきちんと説明しています。中国に対しても、また韓国に対しても同様です。日本の決定について、おしなべて評価、歓迎が寄せられています。韓国からもそういったメッセージが届いておりますし、中国についても日本独自の考え方に基づくということで、ある意味では中立的な評価であったと理解しております。きちんとした外交ルートを通じて説明を行っているところです。

(問)イラク関連で、副大臣が周辺国に説明に行かれるということですが、予定等は決まっていますでしょうか。

(逢沢副大臣)今、それぞれの立場の方が日程作りに努力頂いていると承知しております。イラク周辺国をまわらせて頂く予定ですが、イスラム国ですので、木曜日、金曜日が休日になるといった現地の状況を勘案しながら、効率よくそれぞれの立場の方にお目に掛かれるよう日程を作成している最中と理解しております。どういう順番でどうまわるかということについて、まだ申し上げられません。

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・六者会合

(問)北朝鮮問題を巡る6カ国協議ですが、次回協議の開催の現地点での見通しと、とりわけ年内開催の見通し、これについてお聞きしたいのですが。

(逢沢副大臣)六者会合を年内に開きたいという強い希望の下、当事者間の調整が鋭意進められているものと承知しております。日程的に相当タイトになりつつあるという状況も確かにあるわけですが、関係当事者がぎりぎりの調整努力を引き続き行っていると承知しております。努力を見守るという今の立場です。

(問)常識的に考えて日程的に年内は、現時点で確定していないのであれば厳しいのではないかという見方が大勢かと思いますが。

(逢沢副大臣)今日は11日(木曜日)ですので、それぞれの国の年末のスケジュールとか、日程もあるのであろうかと思いますが、とにかくまだ20日、年内は残っているということだと思います。重要なことですので、ぎりぎりの、また出来る限りの努力を当事者間で行っていると理解しております。

(問)年内開催の実現がなかなか厳しい中で、もし年内開催が可能になるとすれば、それは北朝鮮がこれまでの主張を下ろして日米韓の考えを受け入れるという理解になりますでしょうか。もし年内開催が出来るとすれば、そうした北朝鮮の軟化が必要になるというお考えに立っていらっしゃいますでしょうか。

(逢沢副大臣)とにかくそれぞれの関係国が出来る限り努力して年内開催したい、そして成果をあげたいという基本的な考え方は一致しているわけです。そういう認識の下で努力をしております。あらゆる可能性を模索していると申し上げていいと思います。

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副大臣会見記録 (平成15年12月10日(水) 10:30~ 於:芝会見室)

・基本計画の閣議決定

(逢沢副大臣)御承知のように昨日、基本計画が閣議決定されたわけですが、それを受けて主要な国に対して基本計画の内容、基本的な考え方について事前事後を含め丁寧に説明致しました。イラク復興支援に関わり合いが大変強い、米国、英国、オランダ、イタリア、イラク自身、クウェート等についてはとりわけ丁寧な対応を致したことを報告致します。既に基本計画の中身を説明したことについて各国から反応が出てきています。米国ですが、非常に説得力のある理由を示した、国際社会がイラク復興の努力に背を向けてしまえばイラクの安定に対してより大きな脅威が生じることになるとの首相の判断に心から同意する、どのような展開も歓迎されるものであり、連合の努力に対する重要な追加となる旨、国務省の定例のブリーフの中で評価がなされております。また、アメリカの政府関係者より聞いたところですが、小泉総理が真のステーツマンとしての真価を発揮されたという受け止め方が米政府内になされているとのことです。英国からは、日本からの力強いシグナルを歓迎する、日本の発表は諸国が爆弾や脅しにより正しい行いから引き下がることはないことを示した旨、スポークスマンが発言されました。オランダからは、貴国政府の決定を高く評価し歓迎する、イタリアからは、基本計画を閣議決定したことを評価し歓迎する、また現地において緊密に協議、協力をしていきたい旨のメッセージが届いております。等々、主要な国から今回の基本計画の中身、それに次ぐ総理の会見について評価ないし歓迎がなされているわけです。
 今後の外務省の役割は大変重要なものがあるわけですが、その中で最も私どもが大切に考えておりますのは、いわゆる内外に対する広報の努力です。当然のことですが、あらゆるツールを駆使し、効果的に迅速に今回の基本計画の中身について、また今後のオペレーションについて情報発信を行っていくということを先ほどの緊急対策本部でも確認致しました。対イラク及び周辺地域の方々、国々については、支援全般について、人道支援、あるいは復興支援の目的を正しく理解して頂くという必要があります。また草の根レベル、住民レベルでの対日理解促進と親日感の醸成、こういったことに資する情報発信、広報のあり方に力を尽くしていきたいと考えます。対欧米ですが、これについては国際協調体制の構築、対米協調の重視、こういった基本的な考え方がきちんと伝わるという広報に努めて参ります。また対日本国内、国内向けの広報ですが、イラク復興支援、人道支援の全体像、その必要性、現地での受け止め方、そういったものを的確に伝えていく。とりわけ具体的に浄水や給水というのは一体どういうオペレーションになるのか、本当にどういうニーズがあるのか、そういったことを国民の皆様に出来るだけイメージして頂く、なるほどこういうオペレーションなんだということが個別具体的に理解頂けるような広報にとりわけ力を尽くしていきたい。医療の提供という一言だけではなくて、現地の病院、診療所がどういう状況にあるか、それをどんな努力で復旧し、中の備品を揃え、ソフトを整えていくかといったことも含めて、具体的に分かりやすい広報のあり方に努めていかなければならないと考えております。そういったことが特に先ほどの緊急対策本部において大臣からも発言があり、省府一丸となり、広報の充実にも努めて参りたい、重ねて申し上げておきたいと思います。

(問)各国に伝えた、説明をしたということで、これはどういうチャンネルですか。在京の大使館、それとも各国にある大使館ですか。

(逢沢副大臣)外交ルートも含めて様々なチャンネルで行ったわけですが、とりわけ冒頭申し上げました米国、英国、オランダ、イタリア、当該国イラク、隣国クウェートについてはより詳細、丁寧な説明を行いました。もちろんその他の主要の国についても外交ルート等を通じ、的確な説明を行いました。

(問)派遣していないフランス、ドイツ、ロシアといった国にも説明されたりしたのですか。

(逢沢副大臣)もちろん致しました。

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副大臣会見記録 (平成15年12月5日(金)09:35~ 於:芝会見室)

・イラクでの襲撃事件

(逢澤副大臣)御案内のように、昨日午後、奥家、井ノ上家、御両家のご親族、御遺族と共に奥大使、井ノ上一等書記官の御遺体が到着されました。川口外務大臣、細田内閣官房副長官をはじめ、外務省の事務次官も出席しましたが、皆様でお迎えをしたところです。同行されていた田中大臣政務官から今朝の緊急対策本部において報告を受けたところです。既に政務官は現地においてぶら下がり取材に対応頂いていますが、とりわけ御遺族がお二人の御遺体に対面される場面、約1時間20分の長きにわたり、まさに言葉にならない程のつらい悲しい場面であった。慟哭の坩堝という言葉を田中大臣政務官は使われたわけですが、まさにそういった現場の状況だったことも含めて報告を受けたところです。既に発表させて頂いておりますが、11月29日付で 、奥参事官、井ノ上三等書記官ですが、それぞれ参事官から大使、三等書記官から一等書記官に2階級上位の公の名称を付与しました。12月3日付で決裁した内容を改めて正確に申し上げます。決裁事項:殉職者に対して公務貢献の度合いに応じて最大2階級上位の公の名称に特進させることが出来ることとする。12月3日付で今申し上げた内規を創設しました。創設した内規に基づいて奥参事官を大使に、井ノ上三等書記官を一等書記官にそれぞれ2階級上位の公の名称を付与するということも決定させて頂きました。なお、同じく亡くなられました現地職員、ジョルジース職員の御葬儀が1日から4日まで執り行われました。葬儀には、当然のことですが、在イラク大使館の館員が出席し、同職員の遺体の搬送、葬儀のアレンジ等、同職員の死亡に伴う 様々な行事、業務を主体的に行ったわけです。3日付で小泉内閣総理大臣、川口順子外務大臣より同職員の御家族に対して弔詞を発出を行いました。また同職員の功績に対して外務大臣表彰を行うことを現在検討中です。その他、同職員の労を多として弔意の表し方についても併せて検討を行っているところです。外務省として、また日本政府として同職員、また御家族に対して出来る限りの対応を行うことを確認しているところです。
 本日の日程ですが、奥大使と井ノ上一等書記官の外務省へのお別れのため、御両名の御遺体を乗せた霊柩車が17時30分頃に霞が関庁舎の外周道路を1周します。その後、17時50分頃に芝公園仮庁舎前を、この建物ですが、通過することとなっております。その後、明日葬儀が行われる青山葬儀所に御遺体は向かわれることとなります。本日は警察において司法解剖等必要な捜査が行われるものと承知しております。

(問)内規は新しくされたわけですか。それとも既存のものを改正されたのでしょうか。

(逢澤副大臣)今申し上げたことについては新しく創設したわけです。最大2階級上位の公の名称に特進させることが出来るというのは今までになかったものですが、新たに創設した内規です。

(問)司法解剖の結果については報告書というものが作られると聞いておりますが、それが公にされるのは大体いつぐらいのめどになりますか。

(逢澤副大臣)司法解剖については本日、奥大使は慶応義塾大学病院、井ノ上書記官は東京大学付属病院において行われるものと伺っておりますが、それがどのような形で、またいつ頃報告されるのか、捜査に重要な情報でもあります。ある意味では国民に必要な情報は開示しなくてはならない、そういう要請もあろうかと思いますが、慎重にその取り扱いについては検討を加えなくてはならないと考えております。

(問)昨日、車の写真が公表されましたが、その後、事件に関して新たに何か事実ですとか、米側からの連絡、あるいは大使館の調査などで明らかになったことはないのでしょうか。

(逢澤副大臣)引き続き事件の真相に迫るための努力、情報の収集に努めているところですが、米軍からも、あるいは現地からも断続的に、あるいは断片的に情報があがってきているのは事実ですが、今そういった情報を精査しているという段階です。

(問)今回は両家との合同の外務省葬ということですが、そういう葬儀に至った経緯を御説明頂けますか。当初は国葬とかいろいろなアイデアがあったと聞いていますが。

(逢澤副大臣)最終的に御両家と外務省の合同葬、省葬の形ということになったわけですが、もちろん外務省の2人の優秀な職員を失ったその段階から外務省として葬儀のあり方について検討を始めました。当然のことですが、御遺族の方と入念な打ち合わせ、調整を行ったわけですが、奥大使の奥様はロンドンに在住をなさっておられました。井ノ上書記官の奥様も身重でありながら現地に赴かれるといった状況もありました。それぞれの御両親も大変な御心痛な中ということで、少し打ち合わせに時間がかかったというのは正直なところです。また、内閣官房とも先例をひも解く、あるいは今までに経験したことのない新たな状況に対してどのような形が望ましいのかということについて、いささかやり取りをした事実もあるわけですが、最終的に、総合的 に、とりわけ御両家の御意志を尊重する形で合同葬、省葬の形に落ち着いた、決定したと御理解ください。

(問)ジュルジースさんの葬儀なんですが、1日から4日までというのは、イスラム教か何かでの式次第というか、普通にそういうふうに4日ぐらいというものなのでしょうか。

(逢澤副大臣)ジョルジース職員はクリスチャンと承っております。イスラム圏におけるクリスチャンの方の葬儀が、通例どおりの形で行われるのか定かでないところもありますが、1日から4日まで、日本の感覚で言いますと少し長い御葬儀ということになりますが、そういった形で行われたと承知しております。

(問)明日の葬儀ですが、今、決まっている範囲の流れとか手続き、そういった段取りとか紹介してもらえないでしょうか。

(逢澤副大臣)明日の葬儀ですが、午前11時から葬儀、そして細かい時間は別として葬儀、告別式、通常ですと告別式は12時からといったことになろうかと思います。外務省を代表して事務次官の弔辞、大使、一等書記官の御友人の方の弔辞、葬儀委員長は川口外務大臣ですが、葬儀委員長の御挨拶等、しめやかに、亡くなられたお二人にふさわしい葬儀にさせて頂きたい、そのような形で準備しております。

(問)総理も参列されるということですか。総理の挨拶は予定ではどのような形で。

(逢澤副大臣)総理、内閣官房長官も御出席を頂けると承知しておりますが、葬儀がどのような形になるのか、今現在、申し上げることは差し控えさせて頂きます。

(問)参列者は大体どれぐらいの数になるのでしょうか。

(逢澤副大臣)青山葬儀所のキャパシティと申しますか、御承知のように限られた場所です。出席の御希望が大変多いということですが、様々な調整をしています。葬儀所の中に入って頂ける方は約300名、おそらく予想ですが大勢の方が弔意を表するためにお出掛け頂けるものと思います。天気予報では雨のようですので、その辺りのことについても少し工夫したいと考えています。

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副大臣会見記録 (平成15年12月4日(木)10:45~ 於:芝会見室)

・イラクでの襲撃事件

(逢沢副大臣)まずイラクの事件関係について申し上げたいと思います。奥参事官、井ノ上書記官の御遺体は、御遺族と共に今帰国の途についておられます。予定通りですと本日の午後4時前に成田空港に到着するものと承知しております。空港には川口外務大臣、官邸から細田官房副長官がお出迎えします。イラク支援特別委員会の斎藤斗志二委員長をはじめ理事の与野党の先生方にも御出席を頂けると承知しております。私、逢沢一郎も空港までお出迎えする予定です。既に発表しておりますとおり、明後日6日午前11時から青山葬儀所で、奥家、井ノ上家、外務省の合同葬を省葬の形で執り行う予定です。改めて御報告申し上げておきます。本館1階の記帳ですが、連日、数多くの国民の皆様、在京の大使館関係の皆様、国会議員の方々等、お出でを頂いておりますが、その数は昨日時点で約2800名にのぼっております。大変、感謝をしております。昨3日、アナン国連事務総長発の川口大臣宛の弔意メッセージが届きました。そのことも報告申し上げておきます。
 事件の解明に関わることですが、我が国の警察において検視、司法解剖等必要な捜査を改正刑法に基づいて行うものと承知しております。当然のことですが、外務省としても全面的に警察の捜査に協力しますし、既に緊密に連絡、連携しております。今回の事件の重大性に鑑み、また国民の皆様の理解を深めるためにも捜査に支障のない範囲で米国側から入手した写真の一部を公表することとしました。メールで送信を受けました車の写真の一部ですが、本日付で公表に踏み切ることにしました。車の前方からの写真、左右両サイドのボディの写真、合計3点を公開することにしました。少し距離があるところからの写真ですので、一部分かりにくいところがあるかもしれませんが、特に左側のボディに多くの銃弾の跡が残っていることがよく伺えます。この写真に基づいて事実関係をどう評価するかですが、確かに車の左側のボディに集中的に銃痕が残っていること、そして一部、フロントガラス、またバックにも弾を受けたという状況があります。肉視で確認する限り、右側のボディにはほとんど弾を受けていないことが理解できます。こういったこと、あるいは昨日申し上げましたように、残されておりますお二人の遺留品、現金、パスポート、クレジットカード、衛星携帯電話が盗み取られていないという状況等、総合的に考えますと、単なる物盗り、一般的な犯罪とは非常に考えにくい、テロの可能性が非常に濃厚であるという判断に傾きつつあるわけですが、なお慎重に事実関係の究明に鋭意あたっていると申し上げておきます。当然のことですが、現地イラクにおいてはCP A、米軍に対し、しっかりとした調査を行ってほしいということを強く申し入れをしております。先方もこのことを踏まえて必要な捜査を行うことを約束頂いていますので、報告申し上げておきます。我が方としても引き続き現地において情報収集に努めているわけですが、大使館として、現地に詳しいイラク人の専門家を現地に派遣する等含め、調査を行い、引き続き事実関係の解明に全力を尽くしております。

(問)現地に詳しい専門家というのはイラク人ですか。

(逢沢副大臣)イラク人の警備、安全に関する専門家、民間人と申し上げておきます。

(問)写真なんですが、撮影された場所がどこなのか。米側から入手されたとおっしゃっていましたが、これはCPAという理解でよろしいでしょうか。

(逢沢副大臣)米軍と御理解を頂いて結構かと思います。現地ティクリートの米軍の管理下に今現在も被害を受けた自動車はあるわけですが、そこで撮影されたものです。

(問)イラク人の専門家を現地に派遣する、この現地というは事故現場ですか、それとも在イラク大使館ですか。

(逢沢副大臣)事故現場です。ティクリートの事故現場に派遣する。もちろん事故現場を中心に現地の警察、現地の米軍からも引き続き情報を収集しなければなりませんが、ティクリートの事故現場及び事故処理に関わった、あるいは目撃情報を収集しているところにも幅広く調査を行うと御理解頂いて結構です。

(問)大使館に所属している人ですか、外部の方ですか。

(逢沢副大臣)警備、安全に関する専門的な知識を持っている、大使館に直接所属をしている方ではありませんが、そういった方に依頼をしているということです。

(問)複数ですか、一人ですか。

(逢沢副大臣)複数と御理解頂いて結構です。

(問)事件直後に警備会社の人を派遣されていたと思うのですが、それとは別の話ですか、専門家というのは。

(逢沢副大臣)安全に関わることにもいささか関わってきますので、具体的にどういう方か特定できるような情報の開示は少し差し控えさせて頂きます。

(問)今回新しくとられた措置なのか、事件発生直後からやっておられる措置なのか。

(逢沢副大臣)そういう意味では新しい措置です。新しい判断に基づく新規の措置であると御理解ください。

(問)車両については今後どうされるのですか。

(逢沢副大臣)この自動車についてはもちろん、在バグダッドの大使館所有の自動車ですので、日本側に然るべきタイミングで返還頂くというのが本来の姿だと思います。そのことは調整、協議中ということです。

(問)米軍からは車の写真以外にもいろいろな写真の提供を受けていらっしゃるのでしょうか。

(逢沢副大臣)今現在、公表した3枚の写真以外に数点の写真を私どもは入手しております。捜査上の観点等、総合的に考え、この3点の公表のみにとどめさせて頂いているということです。

(問)撮影場所は分かりますか。

(逢沢副大臣)ティクリートの米軍管理下にあって撮影されたということです。

(問)撮影日時は出ていますか。

(逢沢副大臣)確認致します。

(問)これはいつ米側から届いたのでしょうか。

(逢沢副大臣)12月2日、バグダッドにおいて米軍側から入手出来ました。

(問)これは警視庁の方へまわす、鑑定を依頼しているということですか。

(逢沢副大臣)鑑定を依頼したという事実はありませんが、警視庁は、冒頭申し上げましたように、改正刑法に基づいて警察は警察として捜査を行うと承知しております。

(問)弾痕なんですが、貫通している部分があるとのことですが、数字は出ていますか。

(逢沢副大臣)肉視をする限りでも防弾ガラスの部分、全部かどうかは確認できにくい部分もありますが、少なくとも数発、あるいは相当数は貫通していると理解が出来ると思います。

(問)確認なんですが、3枚の写真以外にもこのランドクルーザーに関する写真というのはもっと大量に提供を受けていると考えていいですか。例えば車内の写真であるとか、そういったことも含めて。

(逢沢副大臣)この3点以外にも数枚の提供を受けていますが、車内のものがあるかどうかについては御遺族の心情もあろうかと思います。捜査上のこともありますので、有無も含めて発言は控えさせて頂きます。

(問)米軍側の捜査情報の提供については、副大臣としては今のところ十分な提供、十分な協力を得られているという認識なのか、それともまだ若干不十分だという認識なのか、その辺はいかがでしょうか。

(逢沢副大臣)非常に誠意を持って、同盟国、日本国の外交官の事件ですので、対応を頂いていると承知しています。なお情報が輻輳しているという状況でもありますので、綿密な調査、それに基づく情報の提供を依頼しているということです。

(問)自衛隊派遣に関連して、政府あるいは首相の特使を派遣するというようなことは考えておられますか。

(逢沢副大臣)イラクの復興支援に向けて国際社会が一致協力して取り組む体制を我が国としても構築すべく努力を行っているわけですが、特使の派遣を視野に入れておりますが、そのことはなお検討中ということです。

(問)御遺体ですが、いつ、どの時点で火葬されるのか決まっているのでしょうか。

(逢沢副大臣)そのことは御両家の御意向次第です。省葬の形で6日(土曜日)に行われるわけですが、その後、それぞれの地元での日程をお持ちであるかどうかということにも関わってこようかと思います。いずれにしても今日午後、御帰国されますので、そういうことも含めて6日の葬儀のこと、その後のことについても御意向をお伺いしたいと思っています。

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副大臣会見記録 (平成15年12月3日(月)11:25~ 於:芝会見室)

・イラクの襲撃事件

(逢沢副大臣)イラクの事件の関連について御報告を申し上げたいと思います。御遺族がクウェートに出掛けられたわけですが、今現在、御遺体と共に帰国の途についておられます。ロンドン経由で明日12月4日(木曜日)の午後、成田に御到着の予定です。空港には川口大臣がお出迎えになります。葬儀ですが、外務省と御両家の合同葬の形で12月6日(土曜日)に行う方向で調整を行っております。そのことを報告申し上げておきたいと思います。なお、事件後、12月1日(月曜日)午後2時から、御承知のように記帳の受け付けを当省建物の1階において開始しました。国民の皆様、在京外交団の方々、政府内関係者、国会議員の皆様等、幅広く御記帳にお出掛けを頂いておりますが、現在のところ1622名の方に御記帳を頂いております。12 月5日(金曜日)まで記帳の受け付けを行う予定にしています。また29カ国もの政府及び在京大使館より書簡、あるいは電話の形で今回の事件に対する弔意の表明を受けていることを併せて申し上げておきたいと思います。事件に関連して、引き続きイラクの警察当局、米軍、CPA等と連絡を取りながら事実関係の解明に全力をつくしているところです。
 これまでに新たに明らかになった事実関係について報告をします。まず奥参事官、井ノ上書記官が出席予定であったティクリートでの北部イラクの支援会議、これは米軍の民政部門の主催ですが、その会議の事務局に確認しましたところ、両被害者は会議場には到着をしていなかったということが確認されました。また現地時間で11月29日(土曜日)11時頃、奥参事官はバグダッドの大使館と電話での連絡、やり取りをしたことも確認されたところです。幾つかの遺留品が米軍によって回収されております。現在、速やかな御遺族への返却が実現するよう調整中ですが、これまでに遺留品の中に現金、これは複数国の通貨、それが確認されております。クレジットカードが複数枚、回収されました。奥参事官、井ノ上書記官、御両名のパスポートも回収されております。衛星携帯電話も回収されました。1泊出張の身の回りの品も報告されておりますが、以上申し上げたようなところが確認されているところです。事件に遭った自動車には30発前後の弾痕が残っている、銃撃があったということがその弾痕から確認することが出来ました。従ってこれらのことからして単なる一般的な物盗り、犯罪とは考えにくいということが浮かび上がってくるわけです。以上、報告申し上げましたが、引き続き事件の真相を解明していくことに全力を尽くしているところです。

(問)今まで、弾痕が30発程度車にあったというのは、確か29日だったか30日だったか、もうわかっていたと思うのですが、今、それと全く同じ事実で単なる物盗りとは考えにくいと判断される根拠は。今まで外務省はテロかどうかというのは分からないという見解になっていますが。

(逢沢副大臣)先程申し上げた現金やクレジットカード、パスポート等の遺留品が回収された、つまり盗まれなかったという事実関係、そして弾痕が多く車体に残されているといった情報が米軍当局からもたらされているわけです。そういうことを総合的に考えますと単なる物盗りであるとはなかなか想像がしにくいという心証を強めているということです。

(問)車両ですが、今現在どこにあるのかということと、やはり日本政府の所有物ということで、これは返却されるということになるのでしょうか。どういうふうになるのでしょうか。

(逢沢副大臣)車両は現在ティクリートの米軍の管理下にあります。もちろん日本大使館の所有物ですので、当然、返却してもらわなければなりません。車両を検分するということは事件の真相に迫る上で大変重要なことです。ただイラクの実情、現地の状況等、いつ頃どういった手段でそのことが実行に移されるかということについて、鋭意詰めの議論をしていると申し上げておきます。

(問)遺留品はどこから回収されたのですか、現金とか。病院に搬送された際に回収されたのか、現場で回収されたのか、その辺りを詳しく御説明ください。

(逢沢副大臣)最終的には米軍の手に回収されたということが確認されていますが、事故に遭ってからどういう経路を経て遺留品が最終的に、今現在米軍の手にあるかということについては、もう少し正確を期すことが必要であろうかと思いますので、厳重な、また正確な調査をした後、正確なことを御報告申し上げたいと思います。

(問)車体に弾痕が多く残されているという米軍から情報があったということなんですが、これは日本政府関係者が直接写真とか、目で見て確認されたのでしょうか。

(逢沢副大臣)米軍からいろいろな情報がもたらされております。バグダッドではなくてイラクのいわゆる地方都市ですので、通信の事情とか連絡とか、必ずしも私ども現地の状況について皮膚感覚で分かりにくいところもあるわけですが、米軍も大変協力的な姿勢で、情報提供を出来るだけ早く、正確なものをということで協力を頂いているところです。

(問)そうしますと車体の写真は提供されているのでしょうか。それともされていないのでしょうか。

(逢沢副大臣)そのことについても様々な形で今、情報がもたらされつつあると申し上げておきたいと思います。

(問)車にある弾痕は貫通しているものなのでしょうか。

(逢沢副大臣)30発前後の弾痕が主に左側の車体、フロントガラス、バック、そういうところにもあるという事実については米軍からの情報提供で確認できておりますが、それがどの程度のものであるか、貫通したのが何発で、防弾ガラスですから、ガラスによって止められたのが何発であるか、そういった詳しいことについては鋭意、情報の正確を期す努力をさせて頂いております。

(問)福田官房長官が事件の第一報の日のぶら下がり取材でテロの可能性が強いという御発言をなさっているのですが、その可能性は更に高まった、あるいはテロと見極めたというようなことが言えるのでしょうか。

(逢沢副大臣)事件に関しての事実関係、真相の究明に全力を尽くしております。様々な情報が米軍当局から、また現地の警察を通じて今、入手されつつあるわけで、やはりそのことを正確に受け止め、時間軸においても整理しなくてはならないこともあります。地元の方々からもたらされた情報の正確さ、そういうことについても出来る限り検証しなければならないと思います。そういうものを総合的に突き合わせて最終的に、まずこれが事実関係であったということに至るにはもう少し慎重を期す必要があろうかと思いますが、現在までの情報を総合的に勘案すると単なる物盗りではどうやらなさそうだということについてはある程度強い心証が得られつつある、そういう状況であることを報告申し上げておきたいと思います。

(問)御遺体の到着の時刻ですとか、合同葬儀の場所、時間等、もう少し詳しく教えて頂けないでしょうか。

(逢沢副大臣)冒頭申し上げましたように、葬儀は12月6日(土曜日)に御両家と外務省の合同葬の形で行う、その方向で最終的に調整中です。奥家、井ノ上家、両家がありますし、御遺族で今日本に残っていらっしゃる方と、御遺体と共に帰国中の方がいらっしゃいます。鋭意連絡を取りながら、それ程時間的な余裕がないこともあり、最終的な詰めをさせて頂いておりますので、葬儀のことについてはそう遠くない時に正確なことを御報告申し上げられると思います。帰られるのは明4日(木曜日)の午後、成田に御遺体と共に到着されるということです。

(問)時間を教えて頂きたいのですが。例えば正午とか、夕方とかでは我々の対応が違ってくるのですが。

(逢沢副大臣)クウェートからロンドン経由で成田に入られます。

(問)実際、帰国の途につかれているのですか。

(逢沢副大臣)日本時間の14時40分、田中大臣政務官に伴われてクウェートを出発されるということですので、今現在はまだクウェートにいらっしゃいます。もう間もなくクウェートを発たれ、ロンドン経由で帰国をする。成田到着は4日(木曜日)の午後です。

(問)物盗りではなさそうだという話ですが、そもそもアメリカ軍が小売店に寄ろうとしていたという話についてはどうなんでしょうか。弾痕の状況からやはり走行中に撃たれたのでしょうか。その辺は分からないのですか。

(逢沢副大臣)当初、米軍筋から、自動車を止め、小売店のようなところに立ち寄ったところを武装した数名の者に取り囲まれて銃撃を受けたといった情報が確かにもたらされました。そのことも含めて、何が事実であったのか、時間を追っての調査というか、正確な検証というものがやはりまだ必要だと考えます。

(問)元々、パスポートが現地の部族長のところにあったという情報がありましたが、これについては否定されるわけですか。

(逢沢副大臣)先程申し上げましたように、今現在は米軍の手に遺留品は回収されているわけですが、事故に遭った自動車の中から、あるいは御両人が身に付けていた物もあるわけで、それがどういう経路を経て最終的に米軍の手に戻ったか、断片的な報道はあります。今おっしゃったように、とりあえず部族長が持っていた米軍の働きかけによって回収できた等の断片的な報道はあるわけですが、これについても今現在、正確を期す努力中であることを御理解頂きたいと思います。

(問)遺体なんですが、発見された当時はどこにあったのですか。車の中にいたのですか。それとも道端に倒れていたのですか。

(逢沢副大臣)米軍から最初に報告がありましたのは、全体の状況を整理致しますと、おそらく事件、事故があってから、ある程度時間が経ってからということのようで、最初に現地の方が遺体を確認した時の状況、また米軍が最初に現場に到着した時の状況、どういう形であったのか、これについても正確を期す努力を今、致しているところです。

(問)まだその情報は全然入ってこないのですか。

(逢沢副大臣)今、情報を得るべく努力中です。

(問)29日の午前11時の大使館との電話のやり取りなんですが、どんなことを話されたのでしょうか。

(逢沢副大臣)内容についてはまだ分かっておりませんが、バグダッドからティクリートの会議に向かう途中、10時頃にバグダッドの大使館を出たということですので、約1時間後、電話連絡をされたということです。中身については詳細は明らかになっていませんが、走行中、大使館に、今ティクリートに向かっているという、おそらくそういう趣旨の現状の報告がもちろんあったことと思われます。

(問)その時点でつけられているとか、そういう話はなかったのでしょうか。

(逢沢副大臣)それについての情報はありません。

(問)テロかどうかということの問題と、もう一つ、日本人が狙われたのかどうかという問題があったと思うのですが、この点については何か判断材料というのはあるのでしょうか。

(逢沢副大臣)先程も申し上げましたように、単なる物盗りではどうやらなさそうだという心証は確かに深まりつつあるということです。ただ、計画的に日本人を、あるいはバグダッドの日本大使館関係者を計画的に狙ったかどうか、そこまで断定できる材料は今ありません。

(問)今後、日本大使館の方とか、日本政府の方とかが現場へ行って事情を聞くとか、調べるということは今のところ考えていらっしゃらないのでしょうか。

(逢沢副大臣)今御指摘の点、非常に事件の真相、事実の解明に大切なことですので、内部で鋭意検討をしております。いつ、どういう手段で、実際に見聞を行うかということについて、現地の実情、とりわけ治安、米軍の協力ももちろん必要になってくる、現地警察とのやり取り等、整理をしなければ実効があがらないわけで、その体制をいつ、どういう形で組めるか、車両の取り扱い、返還、日本大使館の車両ですので、我々の所有物であるわけですが、そのことも含めて今、懸命に調整している段階です。

(問)ということは近々、そういうふうに日本の方が現場に入って自らの手で調べられるということになるということですか。

(逢沢副大臣)近々ということになるのかどうかは別にして、確かに事件の真相、事実の解明にはそういった努力は不可欠であるという認識はもちろん持っています。

(問)合同葬儀ですが、宗教等、形式は決まっているのでしょうか。

(逢沢副大臣)それについても御両家と相談させて頂いています。両家の宗派が異なるようですので、どういった形がふさわしいのか、そのことも両家と相談しながら最終的に結論を出していきたいと考えています。

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副大臣会見記録 (平成15年12月1日(月) 9:42~ 於:芝会見室)

・イラクの襲撃事件

(逢沢副大臣)おはようございます。イラクの襲撃事件に関しまして、今朝8時15分から本部長川口外務大臣出席のもと、緊急対策会議を開催いたしました。その中身について、概略を御報告致します。
 まず、亡くなられましたお二人のご遺体の搬送についてでございますが、ティクリートからバグダッドまで、結果的には陸路で搬送申し上げるということになりました。ヘリも考えていたわけでございますが、昨日は天候の関係で、結果的に空路は使えなかったということです。日本時間の昨晩21時にティクリートを出発し、バグダッド到着は日本時間の3時15分でした。通常2時間ないし2時間半程度で移動が出来る距離でありますけれども、安全への配慮、またご遺体への配慮等ございまして、6時間強の時間を要したということですが、無事バグダッドへの陸路における搬送を終えました。そして、バグダッドから空路、米軍のC130を使いまして、クウェートにご遺体を搬送しているところです。日本時間の8時05分にバグダッド空港を出発をいたしまして、約1時間半ですので、日本時間の9時35分頃到着の予定です。今現在9時45分ですので、場合によっては既にクウェートに到着をしているということではなかろうかと思いますが、無事に到着をするものと、あるいはしたものと承知をいたしております。とりあえず、空港内の施設に柩は安置されることになりますが、日本にお帰りをいただくまでの詳細につきましては、現地大使館等でつめております。
 ご遺族がクウェートまで出迎えるわけでありますけれども、奥家からは亡くなられた奥参事官のお父様を始め3人の方々が、今日、日本を発たれます。そして、おそらくロンドンに於いて、いらっしゃいます奥様と合流をされてクウェート入りをされるものと承知いたしております。また井ノ上家のクウェート行きにつきましては、奥様を始め6名の方が今日のお昼頃日本を発たれるものと承知致しています。
 本日正午12時から当芝公園タワー、外務省のこの建物でありますが、19階の講堂におきまして、奥克彦参事官、井ノ上正盛書記官への追悼式を執り行う予定にしております。大臣のご挨拶、そして事務次官からの挨拶、その後お二人のご冥福をお祈りし、全員で黙祷をする追悼式を予定しておりますので、予め申し上げておきたいと思います。
 尚、今回の惨事に、各国から弔意が寄せられております。今朝ほどブッシュ大統領から小泉総理宛の弔意を伝える書簡が届きました。また既に昨日までにシラク・フランス大統領始め、多くの国々の元首、また外相等々から小泉総理大臣に対し、また川口外務大臣に対し、また日本国民に対して弔意が寄せられていることを改めて申し上げておきたいと思います。

(問)井ノ上書記官の御家族はお昼に出発ということなんですけれども、これは奥参事官の家族も同じ便で発つということですか。

(逢沢副大臣)同じ便を恐らく使われるものと思います。

(問)成田から12時くらいですか。

(逢沢副大臣)成田から発たれます。

(問)行かれる3人と6人の方の内訳を詳しく。

(逢沢副大臣)奥参事官のご遺族でございますけれども、まず日本からは、参事官の実のお父様、そして日本で学んでいらっしゃいます長女の方、そして同じく次女の方、この3人の方が成田から発たれます。そして恐らくロンドンに於いて、ご夫人、奥様とロンドンで学校に通っていらっしゃますご長男が合流をされてクウェート入りされると承知しております。また井ノ上家でございますけれども、実のお父様、お母様、そして出産を控えていらっしゃいます、日本に帰っていらっしゃいます奥様、そしてまだ小さい坊ちゃんでございますけれどもご長男、そして実のお姉様と妹様もご同行されると承っております。

(問)ロンドン行きの便ですか。

(逢沢副大臣)奥家については奥様とご長男がロンドンに滞在をなさっているわけでありますので、ロンドンで合流をしてクウェート入りとされるという風に申し上げておきます。

(問)昨日、我々がここで受けた外務省の説明で、現地で同僚が取材中の地元の話といくつか食い違った点があるんですけれども、外務省として現時点で事件の概略がどのようになっているのか、改めて教えていただけますか。

(逢沢副大臣)現地での正確な事件、襲撃の状況がどうであったかということにつきまして、鋭意、アメリカから情報の正確な提供を要請をしております。 また現地、警備会社を通じまして地元の警察よりも細かい情報を取る努力を懸命にいたしておるところです。正直申し上げて、当初米軍筋から伝えられました内容と警備会社の努力によって現地警察筋から聴取をした内容に食い違いもある、あるいはまた時間軸をどういうふうに整理をするかという問題も非常に大きな問題であると認識しております。したがいまして、真相究明には極めて慎重を期すべきであり、また正確な情報を入手しなければならないとの認識を持っているわけです。警備会社が地元警察から聴取した情報によりますと、当初走行中の車が銃撃を受け、なんらかのはずみで道をそれて土漠に突っ込んだ。それがことの発端であるといったような報告も上がってきているわけでありますが、こういった何人かの方の目撃、あるいは目撃をされたことを地元警察が聴取をしている様々な細かいことについて慎重を期しながら、何が事実であったかということについて、私共も真剣にまた懸命に現実をたぐり寄せているという状況です。

(問)確認させていただきたいんですけれども、奥参事官ですが、かなり初期の段階からイラクに入られていたかと思うんですけれども、CPAとの関係ではどういうお仕事、どういう役割をされていたのでしょうか。

(逢沢副大臣)奥参事官はロンドン大使館の一員ということですが、イラクに長期出張をするという形でイラクへの人道支援、復興支援について日本とCPAとの間の連絡調整に中心的な役割を担っていらっしゃいました。従いまして今回の事件につきましても、御承知のようにイラク北部の支援会議がティクリートで開催される、この会議は米軍の民政部門が主催の会議でありますが、井ノ上書記官を伴ってその会議に出席をする、米軍の要請を受けてという形であったようですが、そういったことも含めて積極的な献身的な活動をなさっていた方と承知しております。

(問)米軍から奥参事官が出席するようにと要請があったということですか。

(逢沢副大臣)個別にこの方にという要請であったかということはわかりません。そのことも含めて、出張の形がどういう形であったかということについても事故との関係が非常にあるわけでありますので、調査をしておかなくてはならないと思います。

(問)いろんな推測はあまりよくないと思いますけども、米軍とのCPAとの連絡調整役の中心を奥参事官が担っていらしたということですけれども、今回テロの可能性もあるわけですが、あえて奥参事官がそういう役割を担ってらして狙われたという可能性はあるんでしょうか。

(逢沢副大臣)可能性があるかないかということは現在確認が出来ていません。

(問)ティクリートというのはイラクの中でもかなり危険な地域だとされていると思うんですけれども、何故その支援会議を敢えて危険な地域でやったかということについては情報を得ていらっしゃいますか。

(逢沢副大臣)これは先程も申し上げましたけれども、米軍の民政部門の会議ということで主催者がどういう意図を持って、この時期に、またティクリートという場所を選んだかということについては主催者の考え方、意図があったものというふうに思われますけれども、現在その考え方等について十分承知はいたしておりません。

(問)今日の対策会議で何を話し合ったのか、議題とその中身を御紹介頂けますか。

(逢沢副大臣)今まで申し上げました御遺体の搬送の状況、今後の日程、御葬儀も含めてのことになりますが、そういったことについて、また、両家の御遺族で、先程御報告申し上げましたように、どなたが現地クウェートまで出向かれるかということの確認、同行者の確認、申し上げました本日12時からの追悼式について、そして各国から弔意がどのような形で寄せられたか等について会議で確認しました。それぞれの局長、課長から担当部門について報告を頂いたということです。今、幾つか御質問も出ていますが、非常に大切なことは事件の真相です。正確に究明するということです。事件が起こり、まだ時間も経っていません。まず何と言っても御遺体の安全な日本への搬送について現地大使館員、全力を挙げて取り組んで参りました。その後は今申し上げました事件の全容について解明していくということに力点を置いていかなければならないかと思いますが、そういったことについても情報交換を行ったと御報告を申し上げておきたいと思います。

(問)昨日のブリーフで、武装した警備員が同乗していなかったということについては、これは理由というのは、危険性がそれ程ないからという理由なんですか、それとも同乗しているとかえって目立って危険になるという判断なのか、どういう意味でそれは同乗していなかったのでしょうか。

(逢沢副大臣)その点についても、なぜ警備員が同乗しなかったか、あるいはもっと申し上げれば警護する車があってもよかったのではないかという御指摘もありますが、どういう判断で結果的に運転手と亡くなられたお二人、運転手の方も御不幸にして亡くなられたわけですが、3人でティクリートに出向かれたかということの事実関係についても調査中であると申し上げておきたいと思います。今、記者の方から御指摘を頂きましたように、現地の様々な事情、状況があるようで、例えばセダン、いわゆる乗用車タイプよりもランドクルーザータイプの車の方が目立たない、あるいは外国人の要人はやはり立派なセダンタイプの車に乗るケースが多いという配慮もあったということも報告としては聞いていますが、しかしなぜティクリートに警護官を付けずに結果的に出掛けることになったかということについて詳細は今後、調べていかなければいけないと考えます。

(問)昨日の段階で外電を中心にフードストア、つまり食料品店の横で銃撃されたというニュースがさかんに流れていたのですが、これは否定されたと考えてよろしいのでしょうか。

(逢沢副大臣)そのことも含めてどういった状況で事件が起こったか、襲撃をされたかということについて、更に米軍を通じて詳細な情報を収集中ですし、また現地の警察を通じてもそういった同様の努力を行っています。従って、今現在で何が事実であったか、報道されている何が誤報であったかということについて断定的なことを申し上げられないということを御理解頂きたいと思います。

(問)御遺族のクウェート入りはいつの何時頃になりそうですか。

(逢沢副大臣)ヨーロッパ経由ですので、少し時間がかかろうかと思います。ヨーロッパ経由で現地入りと御理解ください。

(問)出発は今日の正午頃でよろしいのでしょうか。

(逢沢副大臣)今日のお昼の便と申し上げておきます。

(問)今日の会議で、大使館に行けるのか、今後の配置を呼びかけるとか、その話は出なかったですか。

(逢沢副大臣)そういった話も出ました。人員を増強する問題、あるいは防弾ガラス仕様の車の配備を強化しなければならない、そういったことについても会議のテーマとして取り扱いました。

(問)人員の増強というのは、日本人職員を増やすということですか、現地職員を増やすということですか。

(逢沢副大臣)両方です。

(問)日本人の職員も増やすということは決まったのですか。

(逢沢副大臣)調整、検討中です。

(問)その他、川口大臣の方から何らかの指示はあったのでしょうか。

(逢沢副大臣)緊急対策本部の本部長として全省一丸となって、まず今回亡くなられたお2人の冥福をもちろんお祈りすると同時に御遺族の方々に対する配慮をきめ細かく、誠意を持って全省あげて対応しようという御発言がありました。同時に、こういった不幸な事件を教訓により一層安全を確保し、外交活動が展開できる体制を作っていかなければならない、省をあげて安全の確保対策に取り組みたいといった趣旨の御発言がありました。

(問)クウェートから日本までの遺体の搬送はどのように考えていらっしゃいますか。また日本に遺体が帰ってきた後、葬儀とかについてですね、どういう形式を考えておられるか教えていただきたいんですが。

(逢沢副大臣)ご遺体の搬送は勿論飛行機を使って、恐らくヨーロッパ経由になるんだろうと思いますが、大切に搬送をさせていただきたいと思います。なおご遺体が日本についてからの葬儀等々につきましては、ご遺族のご意向等もございますので、この場で申し上げるわけにはまいりませんけれども、ご両家とご相談を申し上げて然るべき対応をさせていただきたいと思います。

(問)ご遺体の司法解剖のご予定というのはございますか。

(逢沢副大臣)そのことについては、事件の真相に迫るという意味からも必要ではないかという議論がございます。その場合、どこで司法解剖を行うか、クウェートに充分な施設、あるいはまた能力があるのか。勿論そういったものを整えてらっしゃると思うわけでございますが、ご葬儀との関係、日程等々全体を考えた場合にどのように判断するのが一番適切であるかどうか、行うか行わないかということにつきましても、考慮検討中であると申し上げておきます。

(問)ご遺族なんですけれども、今日お昼の便で現地にヨーロッパ経由で行かれるということなんですが、もう少し詳しい日時とか便だとかわかれば教えてください。

(逢沢副大臣)プライバシーのこともございますので、今日のお昼頃成田を発ってヨーロッパ経由で遺体が搬送されるクウェートにお着きいただくということでご理解を頂きたいと思います。

(問)ご両家とも一緒に行かれるんでしょうか。

(逢沢副大臣)同じ便でお出かけになると承知をしております。

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